| ラレルは四つの仕事を | 
| エンジュ | の | 谷 | の広場 | 
| 陽一 | / | あわつ | 中2 | 
| ラレルは、四つの仕事を同時に受け持つ、じつに良く働く動詞である。もと | 
| よりこれを助動詞とは認めず、接続語とは認めず、接尾語とする説もある。そ | 
| うなると、ら抜き言葉を認めるかどうかは、二十世紀日本語の獣大問題の一つ | 
| に違いない。なぜならば、言語と言うものにはその本質においてうんと保守的 | 
| なものである。 | 
| 確かに、古いものを守ることは大切である。しかし、日本語には、敬語と言 | 
| う複雑で面倒うなものがある。その、「見られる」「来られる」「起きられる | 
| 」など、正規のラレルに、敬語の表現を任せることにした。 | 
| しかし、新しいものも大切だ。つまり、可能の表現をラレルから独立させ、 | 
| ら抜きのレルにして、「見れる」「来れる」「起きれる」と言う具合に表現す | 
| ることにした。また、ラレルよりレルの方が発音しやすく簡潔であって良く使 | 
| う可能表現をレルにしてしまったということもある。しかし、新しいものばか | 
| りを、使っていると、古いものの良いところが、分からなくなってしまうかも | 
| しれない。なので、場合によって使い分けることも大切なことが分かった。 |