| 資源を大切に | 
| エンジュ | の | 泉 | の広場 | 
| 俊輔 | / | あやゆ | 小5 | 
| インドで自転車は日常生活の重要な道具だ。限りある資源を、一方は不必要 | 
| に浪費し、一方はどんなものでも使いきろうとする。インドを旅行して私が考 | 
| えさせられたことは人間は生きるために本当に何を必要とするか、ということ | 
| だった。 | 
| 例えば鉛筆、消しゴム、筆箱。僕のクラスの女子は、すぐに鉛筆が短くなっ | 
| たら長いのにしようとか、筆箱を新しいのに変えたりする。まだ筆箱がじゅう | 
| ぶん使えるのに、次の日になったら、 | 
| 「姉ねえ。また私筆箱かえちゃった。可愛いでしょう。」 | 
| 「わあ。ほんとだあ。」 | 
| といってその人の周りにみんな集まってくる。鉛筆もそうだ。 | 
| 「鉛筆短くなっちゃった。明日かえようっと。」 | 
| 消しゴムでもそうだ。4年生のとき、社会科でゴミの学習をしたとき、物を | 
| 大切に使おうといっていたのに1年後にはもう忘れてしまっている。インドの | 
| 人と大違いだ。僕は、2年生のとき、誕生日でもらった筆箱を今でもきちんと | 
| 使っている。これがクラスの女子だったらもうとっくに捨ててしまっているだ | 
| ろう。また、僕の家では、僕が使っていた鉛筆が短くなったものをお母さんに | 
| あげて、それをお母さんが使っている。そして、もう使えなくなってきたら処 | 
| 分している。 | 
| 少し大げさかもしれないが、ドラえもんに出てくるのびたの家はインドの人 | 
| の生活、すねおの家は日本人の生活といえる。のびたの家では、テレビがこわ | 
| れても何回もたたいて映るようにしている。また、洗濯機も壊れてきちんと使 | 
| っている。ところが、すねおの家では、使えなくなったらすぐガラクタにして | 
| ゴミ捨て場にもっていっている。 | 
| 僕は、日本人がすごく地球の資源を無駄にしているかが分かった。インドの | 
| 人のように、きちんと資源を大切にしている国になるには、日本も頑張らなく | 
| てはならないと思った。 |