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れもん |
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小4 |
「え!なんでたろうがいるの?おばちゃんは?おじちゃんは?」 |
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私は学校から帰ってきたとたん、びっくりしてしまいました。 |
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「おばちゃんとおじちゃんが出かけている間、あずかっているんだ。」 |
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とお兄ちゃんがうれしそうに答えました。たろうは、一階のソファの上でおとなしくしています。 |
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ところで、たろうというのは、お母さんのおじさんとおばさんがかっている、まるでおおかみのようによくうなる犬です。でも、おおかみのようにうなる |
| と言っても、本当は、弱虫で、食いしん坊な犬です。それを、証明する出来事があります。 |
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お兄ちゃんは、たろうのことが大すきです。たろうもお兄ちゃんのことが大すきです。普通は、 |
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「たろう!」 |
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とよんだら、かならずよろこんで来るはずです。しかし、お兄ちゃんが二階からよんだときだけは、まるで別人(別犬)のように来なくなってしまうので |
| す。 |
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えっ!なんでこないかって?それは、私たちだけが知っている、たろうの秘密なのです。どういう秘密かって?では、お話ししましょう。まだ小さかった |
| たろうが、私の家に遊びに来たときのこと・・・。 |
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「二階にごあいさつにまいりました。」 |
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「チーー」 「えっ。まさか!」 「ああ。じゅうたん、かえたばかりだったのに。」 |
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「たろちゃん。今何をしたの。だめでしょ。」 お父さんにおこられた思い出を、七年たった今でも、おぼえているのです。なんと頭のよいたろうでしょ |
| う。お父さんがいた場所までおぼえていたのです。 というわけで、たろうは私の家の二階には、一生来ないことでしょう。だから、今も一階のソファの上 |
| でおとなしくしているというわけです。 |
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みなさんは、ペットにきらわれないように、おこりかたには気をつけてください。  |
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