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|   | ネバーキブアップ | 
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|    | おこじょ | / | あめお | 小6 | 
   「落ち着け落ち着け落ち着け…」 | 
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   僕はスタート前に自分に言い聞かせた。学校の運動会。最後の運動会。自信のある競技、1000m走である。練習では、去年の4分40秒を、毎日の | 
| ように更新していた。最高記録が4分23秒ぐらいだった。去年を、とても上回ったのが分かった。なぜなら、あと一周になった所で、とても速いスパ | 
| ートかけることだった。今までの僕は、単にごく一定の速さを保っていた。しかし、とても疲れた時に思いっきり速くと、いつもより速く走れると | 
| こが分かった。もっと早く分かっていれば、もっとすごかったのにと思った。 | 
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   さあ本番だ。僕は、2年たっても忘れないが、2年前までは、第一カーブの所に、杉山先生という、こころのささえがあった。この先生は僕の2年生 | 
| のころの担任だった。とてもいい先生だったのだが、その年りでやめてしまったのだ。そして、スタートのピストルがなった。一番つらいのは、6 | 
| 00mをすぎたあたりだった。前にも述べたのだが、あと200になれば、当然スパートをかけ、疲れを感じなくなる、そこでつらいのは、600mをすぎ | 
| た当たりなのだ。そこになると、とてもつらくなってくる。あと少しと思いつつ、ここでスパートをかけてしまおうか。いやだめだ。最後だ最後、 | 
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   後のスパート。無我夢中で走った。結局4分17秒だった。自己記録だった。 | 
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   他の競技もうまく行き、4つあったうちの2位。これで僕の小学校の運動会が終わった。 | 
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