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| | 清書:一人でおばあちゃんの家へ |
| | イチゴ | の | 森 | の広場
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| | ミニまろ | / | いそれ | 小4 |
「用意はできたア?」 |
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夏休みのある日。私は一人でおばあちゃんの家へ泊まりに行くことになりました。こんなこと生まれて初めてです。でも一人と言っても、一匹連 |
| れがいます。それは、ペットのハムスターのナッツです。やはり一人きりでは、心細かったのです。 |
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「さっ。行くよ、ナッちゃん!」 |
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私が、ナッツに声をかけると、ナッツは毛づくろいで、 |
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『は~~~~い!』 |
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と、返事をしました。 |
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さあ! 初めての一人旅の始まりです! おばあちゃんの家は大宮なので、大宮行きの切符を買って、ホームに上がりました。 |
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(わかんなくなったら、駅員さんに聞けばいいんだもんねっ。) |
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私は、自分にそう言い聞かせました。そして、電車に乗りました。南浦和に着いたあたりで、ナッツが出せ出せコールを始めてしまいました。私 |
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「ここで出ちゃったら、混雑してるんだから、アンタの場合ふみつぶされちゃうよっ! 危ないよっ!」 |
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と、ナッツに言いました。そして、南浦和でおりました。今度は乗りかえです。 次のホームの大宮方面行きの所まで行くと、学生の人達がたく |
| さんいました。そのころにはすでに、ナッツの出せ出せコールもおさまっていました。私は、ホッとしました。すると、 「まもなく、四番線に各 |
| 駅停車、大宮行きが参ります。」 |
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電車がやってきました。私は、 「ナッちゃん。もう大丈夫。すぐ着くからネ~。」 と、ナッツに声をかけました。ナッツは、私を見上げて、 |
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『うん。』 と、言いました。そして、電車に乗りました。電車に乗っている間、ナッツはとってもおりこうさんでした。けれど私は、いつもと |
| 違うところがありました。いつもだったら、お父さんとお母さんと楽しくお話をしながら乗っていたのに、その時は、一人きりで少しソワソワとき |
| んちょうしていました。 「次は~~大宮。大宮です。」 |
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やっと着いたようです。私は安心のあまり、こしがぬけてしまいそうでした。その後、バスに乗って西高校入口までいくと、おばあちゃんの家に |
| 着きました。私は、最後の一安心をしました。 この一人旅は、夏休み一番の思い出になりました。 「ナッちゃん、ありがとう。おかげで心強か |
| ったよ。何もやってくれないけれど、いるだけで強くなれるんだよ。不思議だね~。今度また、一緒に行ってくれるよね?」 |
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私のつきそいをしていてつかれたのか、ナッツは寝ながら、コクリとうなずきました。この一人旅をして学んだことは、やってみてできないこと |
| はない! ただ、心細くなるようなら、友を連れて行ったほうが良いということです。 |
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