| 私も小さい頃 |
| アジサイ | の | 泉 | の広場 |
| ミュウ | / | あおゆ | 小5 |
| この作者は、川溺れそうになった。その時元のところに無理に戻らず下流に流 |
| されるままにして助かった。怪我をして手足がうごかなくなったときに、その |
| ことをふと思い出した。 |
| 「神は試練とともに脱出の道も備えている。」という聖書の一節が心に響い |
| た。 |
| 私は三才くらいの頃、この作者と似たような経験をした。自転車に乗ってい |
| るお姉ちゃんを三輪車でいっしょうけんめい追いかけていた。ちょっとしてか |
| ら、お母さんがちゃんとうしろから付いてきているかどうか確かめようとうし |
| ろを向いた。そのはずみに、ペダルから足が離れてしまった。その道は坂道だ |
| ったので私は三輪車に乗ったまま後ろ向きで滑って行った。三輪車が斜めに向 |
| きを変えた時に、ボジャン!と音がして私はみぞに落ちてしまった。みぞに落 |
| ちたしゅんかん、目の前が真っ暗になった。そのまましばらく流されていた。 |
| 手足をバタつかせて何とか止まろうとしたけど無理だった。トンッ。かぺにあ |
| たって、水といっしょにせきとめられた。 |
| その後、お母さんが私を溝から引き上げてくれた。そのあと家に戻ってシャ |
| ワーをした。真っ黒だった体が元に戻った。開けられなかった目もやっと開け |
| られるようになった。私はその時は、作者と同じでけがやきずは全然なかった |
| 。 |
| お母さんが、 |
| 「赤ちゃんとか小さい子は、ていこうしないから高いところから落ちたりし |
| ても、けがはしにくいんだって。でも、本当にドキッとした。何ともなくてよ |
| かった。」 |
| と言った。 |
| 私は、 |
| 「そうなのかぁ。すごいなぁ。」 |
| と思った。これからも気を付けようと思う。 |