| 臓器移植について |
| イチゴ | の | 峰 | の広場 |
| 希美 | / | あたち | 高2 |
| 移植治療について |
| ふつう死は、心臓が停止して血流がとだえ、それに続く全身の生命活動の停 |
| 止として起こる。ところが脳が先に機能停止におちいることがある。この場合 |
| 、神経をまとめる脳の死によって全身もやがて死ぬことになるが、現在ではか |
| なり長期にわたって脳死状態の身体を「生かして」おくことができる。脳の機 |
| 能を失ったこの身体は、もはや人格としての発現いっさい欠いて、いわば誰で |
| もない身体として横たわっている。 |
| 脳が死んだことによって、その身体は人間としてではなく物とみなされてし |
| まうのは、あまりにも残酷なことだと思う。しかし、物とみなさなければ親族 |
| も医者も私達も臓器移植に賛成しないだろう。物とみなされたまま生きるより |
| 物のおかげで人間として生きていけるならこんなに素晴らしいことはないだろ |
| う。 |
| 先日ニュースで大変話題になった臓器移植について私は興味深く見ていたが |
| 、今思うと |
| 臓器を提供する人に対して何とも思っていなかった。ただ、「提供される人 |
| が助かるならば良いではないか。」としか。臓器を提供する人の親族にしては |
| 、心を鬼にして判断したことだと思う。脳は死んでいるがまだ完全には死んで |
| いない提供者に親族はどんな思いで許可したのかは想像しても想像できません |
| 。 |
| 私が今残念に思うことは、提供者と親族に対して何も思はなかったことです |
| 。提供された人が助かったことは本当に素晴らしいことです。しかし私達は提 |
| 供者と親族に対して感謝するべきだと思います。そしてまた、命の大切さを教 |
| えてくれてありがとう。 |