| 言うのと見るのは… | 
| イチゴ | の | 泉 | の広場 | 
| ホームズ | / | なか | 小5 | 
| 僕は最近,おにぎりを作った。さて問題。その理由は?………正解は,家族 | 
| でピクニックにいくためだ。こねこねこねこね…………。 う~ん…。 え~ | 
| と…。 あれれ~? | 
| 十分しないうちに、僕は投げ出してしまった。僕は、幼稚園の頃から,家で | 
| はとっても気が短いのだった。それは、今になっても変わらない。 | 
| 母は,握れる分だけご飯をラップに乗せて,僕に渡してくれた。そして、僕 | 
| は,ご飯を包んだラップをちょいと持ち上げ,手のひらにのせて、さぁ握ろう | 
| としたとき, | 
| 「あちぃ!!!!」 | 
| と声に出して,ラップに包んだご飯を,いっそのこと、野球ボールのように | 
| 投げ出したくなった。すると母が, | 
| 「もう少し待って、さめてからやろう。」 | 
| と言ってはいたが母は,その間も顔色ひとつ変えないでおにぎりを、量産し | 
| ていた。そして、2~3分たってから、僕も握り始めた。しかしやってみると | 
| 意外に難しく,何がなんだかわけがわからなくてしまった。母のはきちんと三 | 
| 角になっているのに、丸と三角と四角を,32倍にして、8で割ったような不 | 
| 思議な形になった。 | 
| 「手のひらを,三角屋根の形にしてごらん。そしたら…。」 | 
| 「うるさ~い!!!」 | 
| 僕は,怒っている気持ちと悔しい気持ちがいっぺんに出でしまった。しかし | 
| 、僕の大好きな,梅干入りのおにぎりは、ちゃっかし作ってあった。そして僕 | 
| たち羽田野家は,円海山へ、ピクニックにいった。山は静かで美しくて,おに | 
| ぎりを食べるには,すごく良かった。僕の梅おにぎりは,形はいびつながらお | 
| 母さんのおにぎりと同じくらいおいしかった。しかし、欠点は,形がいびつな | 
| ところにあった。何故なら,すぐにぼろぼろ崩れてくるからだ。 | 
| 小学校一年生のときの伊藤先生は,給食のご飯が残ったとき,おにぎりを作 | 
| ってくれた。給食を早く食べ終わった人にくれたので、僕も給食を早く食べた | 
| ことが記憶に残っている。 | 
| 「言うは安し行うは硬し」と言うことわざがあるように,おにぎりを作って | 
| みて、母がやってるのは簡単そうだったが、やってみると,とってもむずかし | 
| かった。このように、言うのは簡単だが,やるのはとても難しいことがわかっ | 
| た。 |