| 自然と人間 |
| アジサイ | の | 村 | の広場 |
| 玲子 | / | あたゆ | 小6 |
| 誰もがよく知っているお伽噺「桃太郎」は、「ある日おじいさんは山へ芝刈 |
| りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました」という語りだしから始まっている |
| 。子供達をひきつけたのは、日本人にとってもっともありふれた日常生活の一 |
| 場面に置いた、その巧みな語り出しにあるのではなかろうか。人間の身近にあ |
| って生活のさまざまな面で利用されるような森林を、日本人は里山と呼んでき |
| た。この里山の特色は、人間によってきわめて集約的に利用されながら、しか |
| し、けっして消滅することなく、長く維持されてきたことにある。 |
| 前私の家の周りには山や緑がいっぱいあった。しかし今はマンションや、一 |
| 戸建てができて山や緑はなくなってしまった。私や小さいころから一緒に遊ん |
| でいた友達は遊ぶ場所が減ってしまった。緑のあったころは、春になればみん |
| なでつくしをとった。冬になれば坂のところで滑って遊んだりしていた。 |
| 家を作るために、人間に必要な自然をなくしてしまったのだ。必要は分だけ |
| とる、ということがなくなってしまった。自然がどんどんなくなっていく。 |