| 中身が命!? |
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| 哲也 | / | くさ | 中2 |
| 時代の流行を代表するような作品は次々にあらわれ、その時代にはたくさん |
| の人に読まれるが、その多くはいつの間にか消えていく。古典といえるもので |
| は、ある時代にはなりをひそめているが、別の時代にはよみがえってもてはや |
| されることがある。古典とは決して「古いもの」という意味ではない。永遠に |
| 新しいものを古典という。音楽の教科書に載っているような歌は、だいたいが |
| 、ずいぶん昔の歌である。これらの歌は古いものという外側があるが、今に歌 |
| い継がれているから古典であろう。 |
| 確かに古いものにも良さがある。私はビートルズの「yesterday」が気に入 |
| っている。あまり新しい歌ではないが、永遠に新しさが心に残っている、とい |
| う感じがする。歌に限らず、本で言えば「ピーターパン」や「浦島太郎」など |
| の誰でも知っているような名作、また、食べ物で言えば、昔ながらの手打ちそ |
| ばや、うどんなどが挙げられるのではないだろうか。 |
| しかし、流行にも良さがある。歌では、若者の心を打つようなものが続々と |
| ヒットしている。歌番組もこの頃多くなってきたなと思いはじめてきた。本で |
| も、「五体不満足」が~セラーになったなどと、人の心を捕らえているような |
| ものも多くなった。 |
| 確かに、古いものも、新しいものも、どちらも大切だが、「家の批評ができ |
| るのは、建築家ではなく、そこに住む人である」という言葉があるように、結 |
| 局一番大切なのは中身である。例えば、ビートルズの「yesterday」にしても |
| 、「五体不満足」にしても良いものがあとの時代に残るのだ。 |