| 日本人が淡泊な |
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| 日本人が、淡泊であるかわりに接続力に欠けていると言われるのも、生活感 |
| 覚に左右されているところが少ないのではあるまいか。うるさいことは嫌いだ |
| と言う。ごてごてしているのは面白くないと感じる。 |
| そういう淡泊好みの通人たちが考え出した詩型が和歌であり俳句であって、 |
| 短いことでは世界に類が少ない。ことに大昔から確立している和歌の形式は、 |
| 日本人の感性、言語、思考を決定するほどの力をもってきたように思われる。 |
| 私の家には「床の間」がある。お正月などになるといろんな物を飾る。だか |
| ら、ぱっと見てすぐに「お正月」という雰囲気になる。小さな「床の間」に、 |
| お正月の飾りがある。それだけでも、一つの風景になるのだ。 |
| 食べ物では、外国などでは朝からこってりしたものを食べるが、日本人は、 |
| わりとさっぱりしたものを食べている。だから、「日本人は淡泊だ」といわれ |
| るのだろう。 |
| たしかに、論理も大切だが、日本人の淡泊な直感も大事にしていきたい。 |