7月の実行課題集 1
七夕に願いをこめて
なぜたなばたと読むの
七夕は日本独自の風習と中国の二つの伝説が結びついたものです。
一つ目はみなさんもよく知っている、「織姫と彦星」の伝説です。古代中国の、一年に一度七月七日の夜にだけ二人は天の川を渡って会うことが許されているというお話です。
二つ目は、同じく中国から伝わった「乞巧奠」の風習です。これは織姫が機織りが非常に巧みであったことから、機織りはもちろん、裁縫や書道などの上達を願う習わしです。
三つ目は、日本独自の風習で神を迎える儀式です。「棚機女」という選ばれた乙女が、水辺の機屋にこもって豊作をもたらす神様の着物を織り、お供えして、収穫の無事を祈りました。この機織り機のことを「棚機」といいました。棚機はお盆を迎える準備として、七月七日の夕方に行われていたため「七夕」を「たなばた」と読むようになりました。
「七月七日って、何もしなくても、いいものがもらえるんだよね」(そりゃ、棚ぼた。)
どうして笹に飾るの
笹のできる竹は、天に向かってまっすぐのびて成長していく植物で、歌にもあるように葉が風にゆれてサラサラと音がします。このサラサラとした音が天からご先祖様を呼ぶとされていて、笹は神聖な植物だと言われています。天やご先祖様に願いがきちんと届くように、七夕には笹が使われているのです。色とりどりの短冊に願い事を書いて、かざりつけてみましょう。
「うちは笹がないから、お正月に使った樅の木でいいや」なんていうのは駄目ですよ。しかも、樅の木はお正月じゃないし。
七夕飾りを作ろう
笹には短冊だけでなくいろいろな飾りをつけますが、その一つ一つにも意味があります。
◎ちょうちんかざり
折り紙で筒を作ります。筒とはちがう色のもうひとつの折り紙を半分に折り、一センチ程度の間隔で切れ目を入れて開きます。先に作った筒に上下の端を合わせてのりで貼ってできあがり。これには「願い事を書いた短冊を明るく照らす」という意味があるそうです。
◎あみかざり
折り紙を縦に二回折り、左右から互い違いに同じ間隔で切れ目を入れていきます。紙を広げるときれいに伸びる網ができます。これは「海で魚がたくさんとれて、作物もよく実るように」という意味があります。
◎ふきながし
織姫の織糸を表し「機織りや芸事の上達を願う」という意味だそうです。
「七夕飾り 作り方」で検索すると、ほかにもいろいろ見つかるでしょう。
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7月の実行課題集 2
雨上がりは公園へ
生き物探検隊
梅雨で、まだまだ雨の多い季節ですね。雨上がりに公園へ行って、生き物をさがしてみるのはいかがでしょうか。様々な生き物たちに会えるかもしれません。
湿った所にある少し大きめの石を持ち上げて裏を見てみましょう。湿った所が好きな「ダンゴムシ」や「ミミズ」に「ナメクジ」など、様々な生き物を見ることができます。
「ダンゴムシ」は落ち葉が大好物です。たくさんの落ち葉を食べて、土にもどすという大切な働きをしています。
「ナメクジ」に塩をかけると小さくなってしまうことは、みなさん、知っていますね。体の90パーセントが水分でできているので、塩をかけられると水分をすいとられてしまい、小さくちぢんでしまいます。ちぢんでも、ほとんどの場合は元気に回復するそうです。「ナメクジの力をなめんなよ。」と言われそうです。でも、ひどい時には死んでしまうこともあるそうなので、ほどほどにね。
ダンゴムシの観察
注意:必ずおうちの人の許可をもらいましょう!
・コーヒーやジャムのびんに湿った土を3センチくらい入れる。
・石などでかくれる場所を作る。
・落ち葉をたくさん入れる。
・ダンゴムシを数匹入れる。
・ガーゼやあみでふたをして、輪ゴムでしっかりとめる。(しっかりとめないと、大変なことになります。)
ダンゴムシは日なたがきらいなので、風の通る薄暗い場所に置きましょう。
カタツムリはどこに
カタツムリは、古くからある建物によくいるので、神社やお寺などの湿ったところを探してみましょう。
雨の日でなくても、カタツムリはいます。朝早く、まだ日が昇らないけれど空が明るくなってきたころ、岩でのんびり朝寝をしていることがあります。
大きいカタツムリを見たら、年輪を数えてみましょう。殻のところに黒い筋のようなものがあればそれが年輪です。冬にはカタツムリの殻があまり成長しないので、そこだけ黒っぽくなっているのです。
カタツムリのほとんどは右巻きですが、中に、1種類だけヒダリマキマイマイという左まきのカタツムリがいます。
カタツムリを見つけたら、水槽に土を入れて湿らせて飼ってみましょう。カタツムリは、オスとメスの区別がありません。やがて土の中に、白い小さな卵が見つかるかもしれません。
「あ! 卵が」「見つかったの?」「見つからなかった」「なあに、それ」「見つカッタツムリ」
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7月の実行課題集 3
雨の日も家で楽しく
家の中でボウリング
外で遊べなくてつまらないときは、おうちにあるペットボトルを使ってボウリングをしましょう。500ミリリットルのものがちょうどよいでしょう。本当のボウリングは10本のピンがいりますが、数は自由でいいですね。廊下などにお水を入れたペットボトルを三角形に並べたら、さあ始まりです。ボールもあるものでオーケーです。
おすすめは、ペットボトルに絵の具をたらしてきれいな色にしたり、シールやリボンで飾ったりすることです。楽しさが倍増します。また、ピンに点数をつけて競うのも楽しいですよ。さあ、だれがチャンピオンになるかな?
ボウリングは、紀元前5000年のエジプトにもありました。もともとは、ピンを悪魔に見立てて、それを倒したら災いから逃れることができるという宗教的な儀式でした。
日本では、江戸時代の終わりごろ、長崎に初めてボウリング場ができました。そのころのボウリングは、倒れたピンを立てるピンボーイという人がいました。
その後、アメリカで、機械によってピンを立てる仕組みが作られ、その最新機械が日本に導入されたころ、日本でもボウリングが大きなブームになりました。
セロファンで作る影絵
手で作った狐や鳩を壁に映して影絵をしたことはありませんか? インドネシアや藤城清治さんの美しい作品を見た人もいるでしょう。みなさんも、そんな影絵を作ってみましょう。
用意するもの 厚紙 セロファン紙 カッター 割り箸 のり セロハンテープ
作りたいものの絵を厚紙に描き、きれいに切りましょう。裏に割り箸をつけたらできあがり。
また、おうちの方に手伝ってもらい、目や口などいろいろな部分をくりぬいて、そこにセロファンを貼るとさらによいでしょう。
できあがったら部屋を暗くして、懐中電灯やスタンドの光で白い壁にに映してみましょう。たくさん作って、劇をしてもいいですね。光のかげぇん(加減)でいろいろに見えますよ。
ペープサートの劇
画用紙などの少し厚い紙に、お話に出てくる人や動物の絵を書いて、張り合わせ、棒につけます。絵は裏表に書くのです。それを動かしたり裏返したりして、劇をします。
用意するもの 画用紙などの少し厚めの紙・サインペンなど・割り箸・セロハンテープ
お話を決めたら、親子で作る人形を分担しましょう。後ろ姿も描くのがミソです。
余裕があれば背景の絵なども用意すると本格的になります。
使うお話は、よく知っている絵本や昔話でもよいし、好きなテレビ番組のものでも楽しいですね。鬼退治のお話にポケモンが登場するなんていうのもできますよ!
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7月の実行課題集 4
土用の丑
丑の日は暑気ばらい
「土用」というのは、季節の変わり目の前、「四立」と言われる「立春、立夏、立秋、立冬」の前の約18日間のことです。「丑の日」の「丑」は十二支の丑のことで、年を数えるだけではなく方角や月、日、時間を数えるためにも使われます。約18日間の土用の期間のうち、12日周期でやってくる丑の日が「土用の丑の日」になるわけです。
江戸時代から「丑の日にちなんで『う』から始まる食べ物を食べると夏負けしない」と言われていました。夏場は鰻の売れ行きが落ちることを鰻屋から相談された平賀源内が、「本日土用丑の日」と書いた張り紙を店に貼ったことから評判を呼び、鰻屋は大繁盛になりました。これをほかの鰻屋もまねをするようになり、「土用丑の日は鰻の日」という風習につながったのです。
丑の日でも牛を食べるということがなかったのは、昔は四つ足のものを食べる習慣があまりなかったからです。
今だったら、「そろそろ土用の丑の日だから、今度の土曜日に牛丼でも食べに行こうか」と勘違いする人もいそうです。
「う」のつく食べ物
2014年に、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されました。輸入物のウナギもありますが、やはり日本産のウナギでないと暑気ばらいにはならない気がします。
そこで、今年は鰻ではなく「う」から始まる食べ物について家族でさがして、食べてみるといいでしょう。
・うどん ・うめぼし ・うずらの玉子 ・ウインナーソーセージ ・ういろう ・うじきんとき ・うのはな ・うぐいすまめ ・瓜 ・うまか棒(!?) ・薄皮まんじゅう(!?) ・うつぼ(!?) 等々、いろいろな「う」のつく食べ物があります。
この中で、鰻に代わって暑気ばらいに効く最強の組み合わせは、薄味のうどんに、梅干しとうずらの玉子を入れて、「う・まい」と言いながら食べることです。(本当にうまいかなあ。)
ほかにもある土用
土用には食べ物のほかにも、「土用の虫干し」や「丑湯」などの風習があります。
「土用の虫干し」とは、梅雨の時期に湿りがちな衣類や、書物、調度品などを風のよく通るところで陰干しし、カビや害虫の発生を防ぐことです。おもちゃやぬいぐるみなどを干すのもいいですね。
「丑湯」とは、土用の丑の日に疲労回復や夏バテ防止のために、桃の葉などの薬草を入れたお風呂に入る風習のことです。毎日入浴できなかった時代には「丑湯」は特別だったようです。みなさんも、ハーブや薬草を入れて丑湯を楽しんではいかがですか。
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8月の実行課題集 1
アサガオ、山の日、梅仕事
アサガオで草木染め
アサガオの次々に咲く花の花びらで、紙や布などを染めてみましょう。
アサガオには、フラボノイドの一種であるアントシアニン(ブルーベリーなどに含まれている、紫色の成分)が含まれているので、例えばお酢を入れると、アサガオの色水は青紫からピンク色に、ベーキングパウダーを入れると緑色になります。
・方法
①花びらを茶こし袋か、ガーゼなどで包み少量の水の中でよくもんで色水を作る。ボウルに花びらと少量の水を入れて、すりこぎなどでつぶしてもよい。
②色水に紙(障子紙など)や布を浸し、むらなく染まるようにする。
※そのあと、ミョウバン液(お湯3リットルに100グラムの割合)かお酢(同量の水で薄める)に浸すと、染まった色が落ちにくくなります。
※アサガオの花びらは冷凍しておくと、色水もたくさん作ることができます。
「山の日」
みなさん、新しい祝日を知っていますか? 2016年から8月11日は、「山の日」という祝日になります。「海の日(7月21日)」はあったけれど、「山の日」はなかったので、お盆休みにあたるこの時期に決めたそうです。「山に親しむ機会を持って、山の恵みに感謝する」という日です。本格的な登山をするのはなかなか大変だと思いますが、ちょっとしたハイキングならみなさんでも気軽に楽しめますね。
帽子と水筒を忘れずに、さあ出発! 思いのほか、木々が垂れ込める山道は涼しく、くっきりした青空に遠くの景色が映えそうですね! 夏にしかいない昆虫や植物に出合えるチャンスでもあります。ポケット図鑑と虫めがねをリュックに入れて!
梅仕事
「梅」と「はちみつ」で「梅ジュース」を作ります。
梅の下準備(洗って、ヘタを取って、ひとつひとつていねいに拭いて冷凍)を子供にしてもらいましょう。ヘタ取りに関しては、コツをつかむと夢中で取り組みます。
梅には疲労回復やカルシウム吸収促進といった効果があります。
自分で仕込んだ梅ジュースを、「いつ、のめるのー?」と、毎日たずねてくる子供たちが、これまたカワイイですよ(^^)
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8月の実行課題集 2
お盆、馬と牛、シャボン玉
お盆ご先祖様に感謝
「お盆」とは、ご先祖様の霊を家に迎えて感謝の意を表し、家族と一緒に飲んで食べて楽しい時間を過ごして、またあの世に戻ってもらうという日本古来の信仰に基づく行事です。
14日、15日はご先祖様が家にとどまるので、家族と同じ食事を供えます。16日には「送り火」を焚いてご先祖様の霊を送り出します。
盆踊りはお盆に帰ってきたご先祖様の霊を慰めるために16日の晩に神社の境内などで老若男女が踊った行事です。この日は十五夜つまり満月にあたるので、月明かりの下で夜通し踊ることができたと言われています。その踊りには霊と踊り手が親しみ通じ合うことを表す所作が盛り込まれているそうです。盆踊りでよく見る振付を思い出してみると、確かにそのような所作があるような気がしますね。
きゅうり馬となす牛
「迎えは早く、帰りは遅く」と一般的に言われています。ご先祖様にはきゅうり馬に乗って早く帰ってきてもらい、帰りはなすの牛に乗ってゆっくり帰ってもらうために、乗り物飾りを作ります。おうちでも作ってみてはいかがでしょうか。「ぼくもきゅうり馬やなす牛にのってみたいなすー。」なんて言っている人はいないかな?
◎材料
・きゅうり、なす(体)…各1本 ・小豆…4粒(目)・小枝、短くした割り箸など…8本(足)
最初に四本足で立つように小枝を刺し、目をつけてできあがり。それぞれにきゅうり(分量外)を小さく切ったものなどをお供えしましょう。
シャボン玉とばそ!
コップ半分くらいのぬるま湯に、固形石鹸を削って入れます。もしあれば洗濯のりも入れて、お湯:石鹸:のりの割合が5:4:1になるようにして混ぜます。グリセリンを加えると割れないシャボン玉になりますし、ゼラチンやガムシロップ、炭酸飲料などを入れて、巨大なシャボン玉も作ることもできます。
液をつけてストローでそっと吹くとかわいらしいシャボン玉がたくさん出ます。輪っかにした針金や針金ハンガーに毛糸を巻いたものを洗面器などに入れた液につけて吹くと大きなシャボン玉ができます。
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8月の実行課題集 3
川や海の魚
魚を観察してみよう
家の近所の川や、帰省した時、自然豊かなところへ出かけた時など、流れのゆるやかな川があったら、川の中のようすを観察してみましょう。魚などの生き物がいるかもしれませんよ。
・川岸の草の根もとを網ですくってみましょう。モツゴ、アブラハヤ、フナ類などがとれます。
・石を転がすと、石の下や砂にかくれていた虫を食べるために魚がよってきます。
・大きな石のかげには、ウグイやカワムツなどがいます。淵は流れはゆるやかですが、深いので近づかないようにしましょう。
ウグイ:「う~、ぐいぐい網がくるなぁ…。」
・ドジョウやハゼなどのあまり動かない魚を見つけたら、のぞきメガネで観察してみましょう。魚の姿がはっきりと見えるはずです。
「ど~じょう、見てくださ~い。」と姿を見せてくれるかな?
観察の道具を作ろう
●水中のぞきメガネ
①大きな空き缶の上下のふたを切り取ります。(ふちをペンチでつぶすと安全です。)②片方の開いている方に、ラップを2~3枚ぴったりと重ねます。③ラップにしわがよらないように、引っぱりながら2~3本の輪ゴムでしっかりとめます。④はみ出しているラップは切って整えます。ラップの方を下にして使います。
●魚とりのしかけ(びんどう)
①1.5~2リットルサイズのペットボトルの上部をキッチンバサミなどで切り取ります。②底と胴にそれぞれ10個ぐらいの穴を開けます。(水抜きのため)③石などのおもりを入れてから、切り取ったペットボトルの上部を内側に向けておしこみ、ビニールテープでしっかり固定します。
※びんどうにはするめなどの小さく切ったにおいの強いえさを入れておきます。水の中に沈め、周りの石で安定させておきます。すると、えさのにおいが出て、魚が入ってきます。口を大きくすれば、ザリガニなどをつかまえることもできます。
タイドプール
海には潮の満ち引きがあります。潮が引くと岩と岩の間に海水が残ったタイドプール(潮だまり)ができます。
・石をひっくり返してみましょう。ダイナンギンポなどの魚がいます。
・海藻が生えていたら、網で探ってみましょう。メジナの幼魚などがつかまります。
・足や手で砂をかきまぜてみましょう。隠れていた小さなエビや魚の子どもが出てきます。これらを食べようと、ハゼ類やベラ類が集まってきます。
・シュノーケルをつければ、顔を水につけたままでじっくりと魚を観察できます。
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8月の実行課題集 4
秋、野菜スタンプ割り箸ハンド
暦の上では秋
8月は、葉が紅葉して落ちる月「葉落(はおち)月」から「葉月」になったと言われています。旧暦では8月はもう秋なのです。
※旧暦…今、私たちが使っている暦は、太陽の動きをもとにして作られています。この暦になる前の日本では、月の満ち欠けをもとに、そこに太陽の動きも加えて作られた暦を使っていました。これが旧暦です。
今年は8月7日(および処暑までの期間)は立秋です。朝夕が涼しくなり、暦の上では秋が始まる日です。しかし、日中はまだ残暑が厳しく、この時期が一年のうちで最も気温が高くなります。
この日から、残暑見舞いになります。学校の先生など、お世話になっている人にぜひ出してみましょう。「まだ暑さが残るから、残暑ざんしょ!」と9月になってから出すのでは遅すぎますよ。
今年は8月23日(および白露までの期間)が処暑です。暑さが和らぎ涼しくなり始める時期です。厳しい暑さの峠は越して朝夕は涼しい風が吹き始めます。穀物も実り始め秋の気配を感じるころです。この頃から台風の季節も始まります。
野菜スタンプ
夏野菜で野菜スタンプを作ってみましょう。
オクラ、トウモロコシ、ピーマン、ゴーヤなど、切った断面にスタンプを付けて押すだけです。
オクラは星のようになり、ピーマンは形によってはハートの形になります。
布用スタンプをつかえば、Tシャツやバックに押すこともできます。押したあと、アイロンで20秒ほど押さえると、洗濯落ちを防ぐことができます。
畑で育ちすぎたお野菜を頂いてやってみるのもいいですね。
割り箸ハンド
伸び縮みするマジックハンドを割り箸で作れます。いくつか作って、みんなで物をつかむ競争をしましょう。
用意するのは、割り箸8膳(割らずに使います)、ペットボトルのふた2つ、輪ゴム、ガムテープです。最初に割り箸4膳を互い違いに十字になるように重ね、中心を輪ゴムで止めます。これを2組作ります。それを写真のように組み合わせて輪ゴムで止めます。輪ゴムはあまりきついとうまく開かないので、閉じたり開いたりして、調節しながらやります。さらに、つかむ部分として、ペットボトルのふたをガムテープでしっかりつければ出来上がりです。短くした紙コップに絵を書いてつかむ部分にしたり、割り箸に色を塗ったりしてもよいですね。
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9月の実行課題集 1
重陽、七草、栗ご飯
重陽とは
重陽は、旧暦9月9日の節句のことで、菊に長寿を祈る日です。陰陽思想では、奇数は陽の数、偶数は陰の数と考えます。奇数(陽の数)の中で最も大きい「9」が重なる日であることから「重陽」と呼ばれています。奇数が重なる月日は、陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払うための行事として節句が行われていましたが、後に、陽の重なりを吉とする考えに変わり、祝い事となりました。
邪気を払い、長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わしたりしてお祝いをします。また、菊の花に綿を一晩かぶせて香りを移し、その綿で体をふいて長寿を祈ることもありました。
「菊」は長寿によく「効く」のですね。
刺し身などのつまとして添えられている菊の花は、単なる飾りではありません。菊には、体に良い成分が含まれているのです。ビタミン類も豊富で、鎮静作用、抗菌作用、解熱作用などがあります。
「食用菊の王様」と呼ばれているのは、「もってのほか」という淡い紫色の菊です。正式には「延命楽」という名前なのですが、「天皇の御紋である菊の花を食べるのはもってのほか」ということからこの名前がついたと言われています。
秋の七草
「秋の七草」をご存知ですか?
・萩・桔梗・葛・藤袴・女郎花・尾花・撫子の七つのことをいいます。
「春の七草」は、無病息災を願って1月7日に食べる「七草粥」として有名ですが、「秋の七草」は秋の野に咲く花で、お月見のころに鑑賞して楽しみます。
万葉集で山上憶良が、
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなえし また藤袴 朝顔が花」
と詠んで以来、秋を代表する花として親しまれるようになりました。
栗ご飯を作ろう
重陽の節句は、「栗の節句」とも言われていました。9月9日に栗ご飯を作ってみるのもよいでしょう。
準備するもの 米2カップ 栗300g いりごま(黒)少々 酒大さじ2杯 しょう油小さじ1杯 みりん小さじ1杯 塩小さじ3/4
1.米は炊く30分以上前に洗ってざるに上げ、水気をきっておく。
2.栗はたっぷりの熱湯を注ぎ、湯が冷めるまでおいて皮を柔らかくする。渋皮ごと包丁でむき、水にさらす。
3.炊飯器に、米、水440ml、酒、しょう油、みりん、塩を入れる。
4.底からひと混ぜして平らにならし、栗を広げて入れ、普通 に炊く。
5.器によそって、黒いりごまをふる。
びっクリするくらいおいしい栗ご飯の出来上がり!
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9月の実行課題集 2
名月、お月見、動物愛護
中秋の名月
「中秋の名月」とは、旧暦8月15日(新暦では、9月半ばから10月初めごろ)の月のことで、「十五夜」とも言います。旧暦では、7月を「初秋」、8月を「仲秋」、9月を「晩秋」と呼びました。そして、「中秋」とは「秋の中日」のことで、8月15日を指します。このころは、湿度が下がり、空気が澄んでいるため、一年でいちばん月が美しく見えるのです。
この日は、月が出てくる方角に、机や三方などを置き、その上に月見団子、お神酒、サトイモ、秋に収穫される果物、秋の七草から花を選んでお供えします。
十五夜の翌日の月は「十六夜」と言います。また、17日以降の月にもそれぞれ名前がついています。
17日 立待月:立って待っていれば月が出る
18日 居待月:月が出るまで座って待つ
19日 寝待月:月の出が遅いので寝て待つ
20日 更待月:夜も更けてから月が上ってくる
お月見のお団子
準備するもの 米粉 120グラム 水 80~90cc
1.だんご粉に水を混ぜ、耳たぶ程度のかたさになるよう、手でこねます。
2.こねた生地を15等分にし、手のひらで転がすようにして丸い形に整えます。
3.たっぷりのお湯を沸かし、沸騰したところへ丸めただんごを入れます。だんごが浮き上がってきたら、そのまま2~3分ゆでます。
4.ゆであがったら冷水にさらします。
5.冷めたらバットなどの上にあげて軽くうちわなどであおぐと、テリが出てきれいな出来上がりになります。
6.あんこや抹茶、きなこなどで味付けをします。
おいしいお団子をお供えしたら、ツキが回ってくるかもしれません。
動物愛護週間
9月20日から26日までは動物愛護週間です。動物たちは、人間と共存する地球の仲間です。そのことを忘れずに動物たちと接することが大切ですね。
動物の名前をうまく入れて、動物愛護週間にふさわしい標語を作ってみましょう。
【例】えさだけは 忘れないでね ネコんでも
サイごまで 責任もって 大切に
命ある 地球の仲間 ワンダフル
ウマくしつけて ペットと一緒に 笑顔で暮らそう
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9月の実行課題集 3
草花で遊ぼう、敬老の日
草花でお化粧
オシロイバナの種の中には白粉が入っています。
1.オシロイバナの黒い種を集めます。
2.この種をはさみなどを使って半分に切ります。
3.中に入っている白い粉をつまようじなどで取り出します。
4.この白い粉をたくさん集め、指に取ってお化粧をします。
オシロイバナでお化粧ができるなんて、オモシロイバナ。
ホウセンカはマニキュアになります。平安時代の人も、ホウセンカで爪に色をつけていたそうです。
1.ホウセンカの花と葉とミョウバンをビニール袋に入れて、すりこぎなどでたたいてつぶします。
2.ペースト状になったものに水を少し加えて練ります。
3.練りあがったものを爪に乗せ、ラップなどで覆い、さらにセロテープで固定します。
3.しばらくおいてからラップをはずすと、爪にきれいな色がついています。
敬老の日の贈り物
9月の第3月曜日は「敬老の日」。お年寄りをねぎらい、長生きを願う日です。おじいちゃんやおばあちゃんを訪ねたり、いっしょにお食事をしたりする人も多いでしょう。
今年は手作りプレゼントに挑戦してみましょう。いつも目に触れるところに飾れるように、似顔絵を描くのもよいですし、段ボールなどで額を作って写真を入れるのもすてきです。お習字が得意な人は長寿を祝う言葉や縁起のよい言葉を書くとよいでしょう。
実用的なものとしては、牛乳パックで、メガネ立てやペン立てを作るのも楽しいです。案外頑丈にできるので、きっと使ってもらえますよ。
お砂糖だけでできるべっ甲アメもおすすめ。懐かしいと喜んでもらえるでしょう。
昔の遊び
おじいちゃんやおばあちゃんは、子どもの頃、どんな遊びをしていたのでしょう。紙人形、お手玉、あやとり、すごろく、福笑い、竹鉄砲、メンコ、竹馬、竹トンボ、など自分で作ったもので遊ぶことが多かったのではないでしょうか。
もののない時代、くふうして遊んでいたことがうかがえます。今はさまざまなおもちゃがあふれていますが、手作りのもので遊ぶ楽しさはまた格別です。作り方や遊び方を聞いていっしょにやってみましょう。
また、囲碁や将棋を習ったり、昔話を聞いたり、ほかにも教えてもらいたいことはたくさんありますね。この時期、地域ではさまざまなイベントが開催され、お年寄りと触れ合う機会があります。ぜひ参加してみましょう。
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9月の実行課題集 4
にぎやかな秋の虫、くっつき虫
秋の虫を観察しよう
近くの公園の草むらや野原に、秋の虫を探しに行ってみましょう。
・トノサマバッタ…草むらよりも土が見えているような場所や川原などの開けた場所がいいようです。全身が茶色のものや、頭や胸が緑色のものなど、様々です。
・クルマバッタ…後ろの羽の中央に半月状の黒い線があり、飛ぶとその模様が車輪が回っているように見えるので、この名前がつきました。
・キリギリス…夏から秋にかけて草むらで「チョン・ギ―ス」と大きな声で鳴きます。メスを呼ぶために、オスだけが鳴きます。
・コオロギ…地面にいる虫ですが、昼間は枯れ草などにかくれて、夜に活動します。「コロコロコロ…」「コロコロリー」と鳴いてなわばりを知らせたり、メスを呼んだり、ほかのオスを追いはらったりします。
バッタとキリギリスの違いはなかなかわかりにくいですね。
触覚が短いのがバッタ、長いのがキリギリス。キリギリスの触覚は、体よりも長いものが多いです。
つかまえられるかな
【バッタ】
トノサマバッタのいるところで、木切れを使ってつかまえてみましょう。黒くぬった木切れにひもをつけて、トノサマバッタの前に置いてみましょう。ゆっくりゆらしたり、引きずったりして動かしてみると、オスのトノサマバッタが木切れにしがみつくかもしれません。これは、メスとまちがえてとびつこうとするためです。
【キリギリス】
キリギリスを手や網でつかまえるのはなかなか大変です。でも、ねぎや玉ねぎをえさにすると比較的簡単につかまえられるそうです。ひもや長い棒の先にねぎや玉ねぎをつけて、草むらに置いてみましょう。しばらく待つとえさを食べにくるかもしれません。食べ始めたら、そっとつかまえてみましょう。
くっつき虫?
地域によって、呼び方が違いますが、草花の種でくっつくものを「くっつき虫」「ひっつき虫」と呼んでいます。
代表的なものに、「オナモミ」や「ヌスビトハギ」があります。
オナモミは、おたがいに投げてくっつけあいっこして遊べます。
ヌスビトハギは、並べて衣類にくっつけて、名前を書いたり、ワッペンみたいに絵を描いたりできます。
これらの草花の種は、くっつきやすい衣類と、くっつかない衣類があります。綿やフリースの服などはくっつきやすい衣類です。
くっつきにくい服は何があるかな? いろいろ試してみましょう。
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