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暗唱検定
 言語力、記憶力を育てる
 暗唱検定  ●編集  ●原本
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朝に辞す

【3】朝(あした)に辞す(じ )白(はく)帝(てい)彩雲(さいうん)の間(かん)
千里(せんり)の江(こう)陵(りょう)一日(いちじつ)にして還(かえ)る
両(りょう)岸(がん)の猿(えん)声(せい)啼い(な )て住(や)まざるに
軽(けい)舟(しゅう)已(すで)に過(す)ぐ万(ばん)重(ちょう)の山(やま)

 【4】ゆく河(かわ)の流(なが)れは絶(た)えずして、しかももとの水(みず)にあらず。淀(よど)みに浮(うか)ぶうたかたは、かつ消(き)え、かつ結(むす)びて、久(ひさ)しくとどまりたる例(ためし)なし。世(よ)の中(なか)にある、人(ひと)と栖(すみか)とまたかくのごとし。 【5】たましきの都(みやこ)のうちに、棟(むね)を並べ(なら )、甍(いらか)を争へ(あらそえ)る、高(たか)き、いやしき、人(ひと)の住ひ(すまい)は、世々(よよ)を経(へ)て尽(つ)きせぬものなれど、これをまことかと尋(たず)ぬれば、昔(むかし)ありし家(いえ)は稀(まれ)なり。或(あるい)は去年(こぞ)焼(や)けて、今年(ことし)作(つく)れり。或(あるい)は大家(おおいえ)亡(ほろ)びて小家(こいえ)となる。【6】住(す)む人(ひと)もこれに同(おな)じ。所(ところ)も変(かわ)らず、人(ひと)も多(おお)かれど、いにしへ(え)見(み)し人(ひと)は、二三十人(にさんじゅうにん)が中(うち)に、わづかにひとりふたりなり。朝(あした)に死(し)に、夕(ゆうべ)に生(うま)るるならひ(い)、ただ水(みず)の泡(あわ)にぞ似(に)たりける。