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暗唱検定
 言語力、記憶力を育てる
 暗唱検定  ●編集  ●原本
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たれをかも知る人にせむ

【1】たれをかも知(し)る人(ひと)にせむ(ん)高砂(たかさご)の松(まつ)も昔(むかし)の友(とも)ならなくに
人(ひと)はいさ心(こころ)も知(し)らずふる里(さと)は花(はな)ぞ昔(むかし)の香(か)に匂ひ(におい)ける
夏(なつ)の夜(よ)はまだ宵(よい)ながら明(あ)けぬるを雲(くも)のいづこに月宿(つきやど)るらむ(ん)
白露(しらつゆ)に風(かぜ)の吹(ふ)きしく秋(あき)の野(の)はつらぬきとめぬ玉(たま)ぞ散(ち)りける
【2】忘(わす)らるる身(み)をば思は(おもわ)ずちかひ(い)てし人(ひと)の命(いのち)の惜(お)しくもあるかな
浅茅生(あさじう)の小野(おの)のしの原忍(はらしの)ぶれどあまりてなどか人(ひと)の恋(こい)しき
忍(しの)ぶれど色(いろ)にいでにけりわが恋(こい)はものや恩ふ(おもう)と人(ひと)の問ふ(とう)まで(四〇)
恋(こい)すてふ(ちょう)わが名(な)はまだき立(た)ちにけり人知(ひとし)れずこそ思ひ(おもい)そめしか
【3】ちぎりきなかたみに袖(そで)をしぼりつつ末(すえ)の松山波越(まつやまなみこ)さじとは
あひ見(いみ)ての後(のち)の心(こころ)にくらぶれば昔(むかし)はものを思は(おもわ)ざりけり
あふ(う)ことの絶(た)えてしなくばなかなかに人(ひと)をも身(み)をも恨(うら)みざらまし
あは(わ)れとも言ふ(いう)べき人(ひと)は思(おも)ほ(お)えで身(み)のいたづらになりぬべきかな