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暗唱検定
 言語力、記憶力を育てる
 暗唱検定  ●編集  ●原本
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学は立志より

【4】学(がく)は立志(りっし)より要(よう)なるは莫(な)し。而(しこう)して立志(りっし)も亦(また)之(こ)れを強(し)うるに非(あ)らず。只(た)だ本心(ほんしん)の好む(この )所(ところ)に従う(したが )のみ。 
【5】立志(りっし)の功(こう)は、恥(はじ)を知る(し )を以て(もっ )要(よう)と為す(な )。 
性分(しょうぶん)の本然(ほんぜん)を尽く(つ )し、職分(しょくぶん)の当然(とうぜん)を努(つとむ)む。此(か)くの如き(ごと )のみ。 
【6】君子(くんし)とは有徳(ゆうとく)の称(しょう)なり。其の(そ )徳(とく)有れ(あ )ば、則(すなわ)ち其の(そ )位(くらい)有り(あ )。徳(とく)の高下(こうげ)を視(み)て、位(くらい)の崇(すう)卑(ひ)を為す(な )。【7】叔(しゅく)世(せ)に及ん(およ )で其の(そ )徳(とく)無く(な )して、其の(そ )位(くらい)に居る(お )者(もの)有れ(あ )ば、則(すなわ)ち君子(くんし)も亦(また)遂に(つい )専ら(もっぱ )在位(ざいい)に就い(つ )て之(これ)を称する(しょう  )者(もの)有り(あ )。今(いま)の君子(くんし)、盍(なん)ぞ虚名(きょめい)を冒す(おか )の恥(はじ)たるを知(し)らざる。
【8】人(ひと)は須ら(すべか )く自ら(みずか )省察(せいさつ)すべし。「天(てん)何(なん)の故(ゆえ)にか我が身(わ み)を生(うみ)出し(いだ )、我(わ)れをして果し(はた )て何(なん)の用(よう)にか供(きょう)せしむる。我(わ)れ既に(すで )天(てん)の物(もの)なれば、必ず(かなら )天(てん)の役(やく)あり。天(てん)の役(やく)共(きょう)せずんば、天(てん)の咎(とが)必ず(かなら )至(いた)らむ(ん)」。省察(せいさつ)して此(ここ)に到れ(いた )ば則(すなわ)ち我が身(わ み)の苟(いやし)くも生(い)く可(べ)からざるを知(し)らむ(ん)。 
【9】権(けん)は能(よ)く物(もの)を軽重(けいちょう)すれども、而(しか)も自ら(みずか )其の(そ )軽重(けいちょう)を定(さだ)むること能わ(あた )ず。度(ど)は能(よ)く物(もの)を長短(ちょうたん)すれども、而(しか)も自ら(みずか )其の(そ )長短(ちょうたん)を度(はか)ること能わ(あた )ず。心(こころ)は則(すなわ)ち能(よ)く物(もの)を是非(ぜひ)して、而(しか)も又(また)自ら(みずか )其の(そ )是非(ぜひ)を知る(し )。是(こ)れ至(し)霊(れい)たる所以(ゆえん)なるか。
(言志四録(げんししろく) 佐藤一斎(さとういっさい))