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暗唱検定
 言語力、記憶力を育てる
 暗唱検定  ●編集  ●原本
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吹く風を心の友と

【7】吹く(ふ )風(かぜ)を心(こころ)の友(とも)と
口笛(くちぶえ)に心(こころ)まぎらわし
私(わたくし)がげんげ田(だ)を歩い(ある )ていた十五の春(はる)は
煙(けむり)のように、野羊(やぎ)のように、パルプのように、

とんで行っ(い )て、もう今頃(いまごろ)は、
どこか遠い(とお )別(べつ)の世界(せかい)で花(はな)咲い(さ )ているであろうか
【8】耳(みみ)を澄ます(す  )と
げんげの色(いろ)のようにはじらいながら遠く(とお )に聞こえる(き   )

あれは、十五の春(はる)の遠い(とお )音信(おんしん)なのだろうか
滲む(にじ )ように、日(ひ)が暮れ(く )ても空(そら)のどこかに
あの日(ひ)の昼(ひる)のままに
あの時(とき)が、あの時(とき)の物音(ものおと)が経過(けいか)しつつあるように思わ(おも )れる

【9】それが何処(どこ)か?―()―()とにかく僕(ぼく)に其処(そこ)へゆけたらなあ……
心(こころ)一杯(いっぱい)に懺悔(ざんげ)して、
恕(ゆる)されたという気持(きもち)の中(なか)に、再び(ふたた )生き(い )て、
僕(ぼく)は努力(どりょく)家(か)になろうと思う(おも )んだ――