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級:★   山:ma   年:★   月:04   週:3  苗:ma
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題名:いつから世の中が矛盾を(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】いつから世の中が矛盾(むじゅん)を恐れる(おそ  )ようになったのか知らないが、頭から悪いものと決めてかかっている人が多い。白が黒であって、空腹のときはものを食わない、などという話が横行してもはた迷惑(  めいわく)であろうが、雨が降れば天気が悪いといった理に合いすぎた命題でいっぱいになってもことである。
 【2】どうも、矛盾(むじゅん)には、良いものと悪いものがあって、嫌わ(きら )れる、いわゆる矛盾(むじゅん)は、良いものを除外して考えているようである。劇薬には病気を治すものがたくさんあるが、不用意に使えば命とりになりかねない。【3】どれもこれも毒として敬遠した方が安全である、というのにいくらか似たところがある。
 同じ平面の上を、反対方向から進んで来た二つの同じ力がぶつかれば、両者は互いに(たが  )相殺(そうさい)し合って、運動のエネルギーは消滅(しょうめつ)してしまう。避け(さ )なくてはならない矛盾(むじゅん)とはこの相殺の論理のことであろう。【4】数学的に言えば、プラスとマイナスの和である。プラス5とマイナス5を加えるとゼロになる。無為(むい)無能の状態である。こういう結果を招くような対立と矛盾(むじゅん)がつまらぬものであるのははっきりしている。
 【5】こうして、一度、矛盾(むじゅん)が不毛だと知れると、われもわれもと論理性へ走る。かくして、論理はかくれた信仰(しんこう)の一つにすらなっていると言えそうである。
 論理が前提としているのは、同一次元での一貫(いっかん)性のある連続である。【6】飛躍(ひやく)はいけない。テーマの錯乱(さくらん)もこまる。一筋に論理の糸がつながっているのが純粋(じゅんすい)で、美しいと感じられる。これなら、対立や撞着(どうちゃく)もしのびこむ余地がなくて安心である。
 【7】しかし、このように戦々恐々(せんせんきょうきょう)として一筋を守らなくては乱れてしまうのであるとしたら、いわゆる論理とは何と貧寒なものだろう。論理的一貫(いっかん)性とは、裏返してみれば、同類同質的なものが猫(ねこ)の子一匹(ぴき)も通さぬような近接状態で数珠つなぎ(じゅず   )に並んでいることにすぎないではないか。
 【8】人々は、しかし、いわゆる論理なるものが塩の入らぬしるこのように間の抜け(ぬ )たものであることを直観で感じてはいる。口に出し∵て言うのをはばかっているにすぎない。芸術では、この単純な合理にいろいろと仮名をつけて、そっとお引き取り願っている。【9】この平面論理という暴れん坊(ぼう)に踏み込ま(ふ こ )れたら、いかなる芸術の花も台なしになってしまうからである。詩における理屈(りくつ)はその一例であるにすぎない。月並みの句などということばは、かすかな平面的連続を敏感(びんかん)にかぎつけて、それを嫌っ(きら )たものと見ることができる。【0】

(外山滋比古(とやましげひこ)「省略の文学」から)
撞着(どうちゃく)…前後が食い違っ(く ちが )てつじつまが合わないこと

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 マキ の苗 中1年 4~6月
目標:意見文の基本的な構成を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 構成図構成図 <<構成>>構成図をかく
構成 ○ 要約(感想文)要約 <<構成>>要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
構成 ○ 四段落構成 大きく四つぐらいの部分に分けて書く
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由一理由 <<構成>>…の理由は第一に
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由二理由 <<構成>>…の理由は第二に
題材 ◎ データ実例・長文実例データ 長文 <<題材>>数字の実例・長文集の実例
表現 【】★ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 【】★ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
構成 ○ これからの結びこれから <<構成>>自分の問題としてこれからのことを書く

字数 ★ 600字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 東京ジャイアンツの投手、桑田(くわた)真澄(ますみ)は、女性は鳥のように食べると思っていた。自分と弟の食物を取っておくために、母と姉がほんのわずかしか食べなかったということを彼(かれ)は知らなかった。彼(かれ)の家族は貧しかったが、彼(かれ)は祖母、母および姉によって愛されていた。彼(かれ)の父親は必ずしも模範(もはん)的な父親ではなかった。彼(かれ)は、酒を飲むのが好きで、たばこを吸い、賭(と)をし、時にはけんかさえした。しかし、彼(かれ)は、野球への愛を持っており、彼(かれ)の最初の息子である真澄(ますみ)を偉大(いだい)な野球選手にするために非常に熱心に働いた。
 「僕(ぼく)が小学校四年のとき、父は約束どおり、僕(ぼく)にグローブを買ってくれましたが、それはソフトボール用のグローブでした」と桑田(くわた)は言った。彼(かれ)は少し悲しかった。しかし、それ以上に驚き(おどろき)喜んだ。「それでも、僕(ぼく)はグローブを手に入れただけで幸せでした。翌日、僕(ぼく)は学校から走って家に帰りました。そして、僕(ぼく)は父がそのグローブから柔らかい(やわらかい)綿をすべて引きぬいてしまったことを知りました。」なぜだろうか。「なぜなら、父は、その方法でボールの音を聞くことができ、私がボールを正しく捕らえ(とらえ)ていることを知ることができたからです。」バッティング練習も同じだった。桑田(そうでん)の父親は、彼(かれ)にボールを投げた。もし桑田(くわた)がボールを打たなかったら、彼(かれ)の父親はそのボールを取らなかった。桑田(くわた)は、何度も何度もボールを追いかけなければならなかった。ピッチング練習は、更に(さらに)よかった。桑田(くわた)は、彼(かれ)の父親が示した右スポットへボールを投げなければならなかった。そうでないと、彼(かれ)の父親はボールを取らず、再び桑田(くわた)は走ってボールを拾い上げなければならなかった。「もし、僕(ぼく)が0.5インチはずすと、父はボールを通過させました。もちろん、僕(ぼく)は彼(かれ)にひどく怒っ(おこっ)て、彼(かれ)の頭にボールを投げつけたいと思いました。」と桑田(くわた)は言った。
 中学校のときまでに、桑田(くわた)は、野球技術において、彼(かれ)の父をこえた。「今や、父は、ボールをキャッチするために、ボールを追って素速く走り回らなければなりませんでした。」ジャイアンツは1985年に桑田(そうでん)をドラフトの一位氏名として選んだ。また、九年後に、彼(かれ)は日本の野球で最良のピッチャーのうちの一人になった。
 彼(かれ)は十七歳(さい)のとき、東京を訪れ、ヴェルサーチという名の有名なブティックへ入った。店ははでな衣服でいっぱいで、彼(かれ)は、それらが非常に高価であると思えた。彼(かれ)は、「金持ちで有名になったら、戻っ(もどっ)てこよう」と思った。二年後、桑田(くわた)ポケットに十万円を入れて、その店に戻っ(もどっ)た。彼(かれ)は、今回は何枚かの高価な衣服を買うことができると確信していた。彼(かれ)は三枚のシャツを取り、レジに行った。彼女(かのじょ)は「八十四万円です。」と言った。桑田(くわた)は青くなった。「僕(ぼく)は一枚、二万八千円だと思いました。それでさえルーキーに高価でした。私は、世界中のどこにも二十八万もするシャツがあると想像することができませんでした。私は、0を見逃し(みのがし)ていたとわかりました。」と、桑田(くわた)は笑いながら言った。
 その時以来、彼(かれ)は、重要な試合を勝ち取ったとき、あるいはある目標に届いたとき、ブティックで買い物をすることによって自分自身にプレゼントをしようと決めた。彼(かれ)は、1994年にヴェルサーチに数回戻っ(もどっ)た。一度目は、彼(かれ)が百勝目を記録したときである。また、もう一回は、ジャイアンツが日本シリーズで優勝したときだった。 ( n )
 要約

(1)矛盾(むじゅん)にはよいものと悪いものがある。(2)互いに(たがいに)相殺しあう矛盾(むじゅん)は悪い矛盾(むじゅん)である。(3)しかし論理的な一貫(いっかん)性がありすぎると自家撞着におちいる。(4)芸術は、平面論理を嫌う(きらう)。

 意見 ありきたりの表現がよくないというところで。

 名言 「何事もしないものだけが……」「人間は求めているかぎり……」など。 ( n )
 第一段落の要約のあと、「矛盾(むじゅん)はよいと思う。」と意見化します。

 第二段落は、その理由1。「その理由としては第一に、新しい発見や新しい創造があるからである。」など。友達との会話でも多少のずれがあったほうがおもしろいし、そこから話題が広がるということもあるでしょう。

 第三段落は、理由2。「また第二の理由としては、矛盾(むじゅん)がないとつまらないからだ。」など。理にかなったことばかりではあたりまえすぎて刺激(しげき)がなく、つまらないものです。カラオケでも譜面(ふめん)どおりに歌うよりも多少崩し(くずし)て歌った方が自分も周りも楽しめます。(笑)

 第四段落は、反対理解と名言の引用。「確かに、理にかなっているということは大切だ。しかし、『悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。』という名言があるようにときには矛盾(むじゅん)も必要だ。 ( j )
人間というのは、「矛盾(むじゅん)のかたまり」といってもいいかもしれません。(お母さんの言うことを聞いていると、よく矛盾(むじゅん)が見つかるでしょう?笑)。だからこそ、人は矛盾(むじゅん)したものにひかれるのかもしれません。
矛盾(むじゅん)した文が書いてあると、逆に注意をひかれることもよくあると思います。たとえば、「水泳上達法」という本があったとして、本の帯に、どうすれば水泳が上手になるか論理的に書いてあるより、「泳げない人の書いた水泳がうまくなる本」!と書いてあれば、手にとってみたくなるかもしれません。「終わりない夏の終わり」など、小説にはよくそのような題名があります。また、ことわざにも、「急がばまわれ」など、あえて矛盾(むじゅん)した文で語る教えもあります。矛盾(むじゅん)は人間の本質なので、心がひかれるのかもしれませんね。
反対意見としては、だからといって、全ての矛盾(むじゅん)を認めていると、社会は混乱する、ということがあげられると思います。 ( t )
【ミニヒント】
「矛盾(むじゅん)がないとつまらないから」という理由で、身近な実例を探ってみました。関西のお笑い芸人が「ぼけ」と「突っ込み(つっこみ)」で観客を沸か(わか)せている場面を見たことがあるでしょう。
あれこれと、かけ合い漫才(まんざい)をしてから、「なんでやねん」という結末になります。
あれは、二人のやり取りが、矛盾(むじゅん)を追及(ついきゅう)するから、面白いのであって、終始、真面目なことばかりを話して、内容に矛盾(むじゅん)を感じないままでいたら、つまらないですよね。見ている人の心に響か(ひびか)ず、少しも、ウケません。
矛盾(むじゅん)から生じてくる明るい笑いは、人の心を時には和ませるものですね。

 ( m )
【ミニヒント】
「矛盾(むじゅん)がないとつまらないから」という理由で、身近な実例を探ってみました。
関西のお笑い芸人が「ボケ」と「突っ込み(つっこみ)」で、観客を沸か(わか)せている場面を見たことがあるでしょう。
あれこれと、かけ合い漫才(まんざい)をしてから、「なんでやねん? 」という結末になります。
 あれは、二人のやり取りが、矛盾(むじゅん)を追及(ついきゅう)するから、面白いのであって、終始、真面目なことばかりを話して、内容に矛盾(むじゅん)を感じないままでいたら、つまらないですよね。見ている人の心に響か(ひびか)ず、少しも、ウケません。
 しばらく「……」と、間(ま)をおいて考え込ん(かんがえこん)だ後、相方が鋭い(するどい)突っ込み(つっこみ)を入れると、そこに、自然と笑いが生まれます。
矛盾(むじゅん)から生じてくる明るい笑いは、時には人の心を、和ませるものですね。
 ( m )