未ログイン ログイン
作文検定送信フォーム
作文検定送信フォーム

題名と本文を書き、「点数を見る」のボタンを押してください。

級:★   山:ma   年:★   月:05   週:1  苗:ma
氏名:
題名:
本文:



題名:数年前、森林関係の研究所に(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
【一番目の長文は暗唱用の長文で、二番目の長文は課題の長文です。】
 【1】体育の先生のどなり声が飛んだ。集合するときの集まり方がだらしなかったということで、私たちは全員正座をして先生の説教を聞くことになった。【2】目をつぶって聞くようにと言われたが、私は途中(とちゅう)からそっと薄目(うすめ)をあけてみんなの様子をうかがった。すると、話をしている先生の顔が見えた。先生は、意外と穏やか(おだ  )な顔で、声の調子だけは厳しいまま話を続けていた。
 【3】私がこの怖い(こわ )先生の気持ちがわかったのは、自分が先輩(せんぱい)という立場になり、後輩(こうはい)を叱る(しか )場面を経験するようになってからだ。叱る(しか )ということは、叱る(しか )側に気迫(きはく)がないとできない。【4】その気迫(きはく)は、相手に対する思いやりから来ている。よく子供を叱れる(しか  )のは親だけだというが、それは親が心から子供のことを考えているからだろう。【5】その点で、他人の子供を自分のことのように叱れる(しか  )怖い(こわ )先生は、貴重な存在だということができるだろう。
 吉田(よしだ)松陰(しょういん)は、獄中(ごくちゅう)から門下生に激を飛ばす激しい一面があるとともに、どのような人にも優しい態度を貫い(つらぬ )た教育者だった。【6】松陰(しょういん)の捕らえ(と  )られた獄舎(ごくしゃ)には、世間から見捨てられた犯罪人ばかりがいたが、それらの人々がやがてみんなで松陰(しょういん)の講義を聴く(き )ようになった。
 【7】優しい先生ということでは、ヘレン・ケラーを教えたサリバン先生も挙げられる。障害を持って生まれたために甘やかさ(あま   )れ、わがままに成長したヘレン・ケラーを、サリバンは心を込め(こ )て導いた。
 【8】このように考えると、怖い(こわ )先生、優しい先生といっても、それが何のための怖(こわ)さであり、何のための優しさであるかと考えることが重要だ。怖(こわ)さと優しさは表面的には正反対のように見えるが、その底にあるのは相手に対する思いやりだ。【9】その思いやりの根本には、その人の確かな人生観がある。問われるのは、相手が怖い(こわ )か優しいかということではなく、それを受け止める自分自身の生き方である。どなり声の向こうにある本当の心を見ていくことが大切なのだ。【0】

(言葉の森長文作成委員会 Σ)∵
 【1】数年前、森林関係の研究所に勤務している研究員のところに、ある村の村長が訪ねてきた。その村の森には、それほど多くはないけれど、いまでは希少価値になった天然のヒノキが大きく育っているのだという。【2】そのヒノキをいちばん高く売るにはどうするのがよいのかが村長の問いだった。研究員はいろいろしらべたうえで、後日その方法を教えた。それは玄関(げんかん)の表札にして売るのが有利だというものだった。
 ところがそう話したら、村長はきわめて不愉快(ふゆかい)そうな顔をした。【3】樹齢(じゅれい)二百年を超え(こ )た大木が、柱になった後も堂々と建物を支えつづけ、生きつづける姿を思い描い(おも えが )ていた村長には、それが細切れにされることなど、容認できることではなかったのである。商品価値を高めることが、木を侮辱(ぶじょく)することであってはならないと思った。
 【4】「それがあの頃(ころ)いちばん高く売る方法だったのに」
 研究員は私にその話をしてから、「しかし、村長の気持ちもわかるし」と言って楽しそうにわらった。自分の提案が拒否(きょひ)されたことは、彼(かれ)にとっても愉快(ゆかい)な出来事だったのである。
 【5】木が本来もっている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致(いっち)しない。いまでは天然のスギの銘木(めいぼく)は、紙のような薄い(うす )板にされ合板に張りつけられて、天井板(てんじょういた)などになることが多い。【6】それが天然スギをいちばん高く売る方法でもあるし、そのことによって天然スギのもっている木目を比較的(ひかくてき)安い価格で、だれもが楽しめるようになったと評価する意見もある。しかし、それでもなお私は、山奥(やまおく)の路上で合板にされるために乾かさ(かわ  )れている天然スギをみかけると、私は村長と同じような気持ちをいだくのである。
 【7】今日では山の木が建築物に変わるまでの間には、次元の異なる二つの過程が重なりあっているのであろう。それは使用価値と商品価値の違い(ちが )によって生ずるズレ、といってもよいのだけれど、木自体がもっている価値を生かすか、商品としての木の価値を優先するかをめぐって、木にたずさわる者たちもまた動揺(どうよう)してきた。【8】そしてそのことは、ときに力強く木の育った美しい森と経営効率を優先させた森の違い(ちが )となってあらわれ、製材や建築の過程では、職人的な仕事と商品をつくるだけの労働の違い(ちが )となってくる。∵【9】たとえば、製材工場を訪ねても、スギやヒノキなどの国産材をひく工場と、輸入材をひく工場とでは、雰囲気(ふんいき)がずいぶん違う(ちが )。国産材は、どこにノコギリの刃(は)をあてるかで木目の出方も変わり、木の価値も商品価値も変わってくるから、木目の出具合を読む職人の経験やカン、コツが工場を支えている。【0】ところが、輸入材は木目も一定のものが多く、しかも大壁(おおかべ)工法などの柱のない家の部材になることが多いから、部品をつくる自動化工場のようである。最近では労働力不足に対応して、コンピュータ製材が関心を高めているけれど、それも職人の腕(うで)を必要としなくなった輸入材専門工場での話にすぎない。国産材の工場はいまも職人の世界である。
 山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕(うで)が生きていなければいけない。確かに、山の木は、林業家から製材業者へ、工務店から消費者へと、商品として流れていく。ところが、この流れのなかに、美しく、大きく森を育てていこうとする村人の腕(うで)や、製材職人の腕(うで)、木の特性を生かしていこうとする大工の腕(うで)などが健在である間は、木と人間は一体化して、木の文化をもつくりつづけることができる。
 木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのをかわいそうだと感じる、あの村長の気持ちに支えられてきた。そして、その気持ちを仕事のなかで実現させる職人たちの腕(うで)とともにあったのである。

(内山節(たかし)「森にかよう道」より。一部省略等がある。)
(注)大壁(おおかべ)工法=断熱材等でできている壁(かべ)板を、柱をおおうように張っていく建築法。

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 マキ の苗 中1年 4~6月
目標:意見文の基本的な構成を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 構成図構成図 <<構成>>構成図をかく
構成 ○ 要約(感想文)要約 <<構成>>要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
構成 ○ 四段落構成 大きく四つぐらいの部分に分けて書く
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由一理由 <<構成>>…の理由は第一に
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由二理由 <<構成>>…の理由は第二に
題材 ◎ データ実例・長文実例データ 長文 <<題材>>数字の実例・長文集の実例
表現 【】★ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 【】★ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
構成 ○ これからの結びこれから <<構成>>自分の問題としてこれからのことを書く

字数 ★ 600字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 私の学生たちはスピーチを行い、これが英語を学習するよい方法であることに気づく。よいスピーチは、話し手の考えおよび感情を示す。私がかつて聞いた最も面白いスピーチのうちの一つは、大阪(おおさか)の中学生である尾本(おもと)さんによるものだ。
 彼女(かのじょ)は次のように言った。
「天はどんなふうに見えますか。それは美術館のように見えます。子供が生まれると、神は、その子供のための天の壁(かべ)に一つの大きな絵を置きます。しかし、その絵に初めは何もありません。
 神はすべての子供に多くの能力を与え(あたえ)ます。それぞれ能力が一つの色なのです。例えば、見るべき能力は青です。聞く能力は赤です。また、話す能力は黄色です。神はまた、さまざまな特性に異なる色を与え(あたえ)ます。親切は一つの色であり、忍耐(にんたい)はまた別の色であり、正直もやはり別の色です。すべての良い特性は色を持ち、また、すべての悪い特性もまた色を持っています。
 人が各々の能力および各々の特性を使うと、この色はいつも天にあるその人の絵に塗ら(ぬら)れます。人が少しずつ成長し、自分の能力および特性を使うと、神は天にあるその人の絵により多くの色を使います。
 時々、神は誤りを犯します。例えば、神はヘレン・ケラーに、見ること、聞くこと、話すことの色を授けるのを忘れました。それで、彼女(かのじょ)は見ること、聞くこと、話すことができなかったのです。しかし、彼女(かのじょ)はとても親切で、勉強にとても興味を持っており、一生懸命(いっしょうけんめい)働くことを望んだので、天にある彼女(かのじょ)の絵は天の壁(かべ)の最も美しい絵のうちの一つになっています。ベートーヴェンは、聞く能力を失い、彼(かれ)の絵はゆっくり変わりました。ベートーヴェンは、彼(かれ)の他の能力をよく使ったので、天にある彼(かれ)の絵はやはり非常に美しく特別のものになっています。
 神は、すべての赤ん坊(あかんぼう)に、あらゆる重要な能力を与え(あたえ)ます。したがって、すべての絵は同じであるべきです。しかし、どんな二枚の絵も同じではないように見えます。すべての赤ん坊(あかんぼう)は必要な特性を全部持っています。しかし、すべての人は、異なる方法および異なる作法でそれらを使用します。したがって、すべての人の絵は異なります。何人かの人々は自分の悪い特性以上に自分の良い特性を使用しますが、他の人々は自分の良い特性以上に自分の悪い特性を使用します。したがって、何人かの人々の絵は美しく、他の人々の絵は醜い(みにくい)のです。私たちは皆(みな)、異なる絵を描き(えがき)ます。したがって、私たちがどのように自分の能力および特性を使用するかは非常に重要です。」
 尾本(おもと)さんは、素晴らしい質問で彼女(かのじょ)のスピーチを終えた。
「あなたの絵はどんなふうに見えますか。」 ( n )
 内容:木が本来もっている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致(いっち)しない。木目の一定な輸入木材に比べると、国産材の工場はいまも職人の世界である。木の文化を守り、山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕(うで)が生きていなければいけない。

 解説:「木の文化を守り育てよう」という意見で書いてもいいのですが、それだけでは実例の幅(はば)が狭く(せまく)なり、書きにくくなってしまいます。主題を抽象(ちゅうしょう)化して、「お金に換算(かんさん)できない価値を大切にしよう」というかたちにし、「木の文化」は、その主題のひとつの実例だということで考えていくと書きやすいでしょう。

 例えば、あなたが持っている幼稚園(ようちえん)時代から大事にしているカバンがあったとします。今はもっと高くて新しいものが買えるけど、でも、このカバンは手放せないと思うでしょう。それは、もしかすると、お母さんの手作りのカバンかもしれません。そういうものが、だれにもひとつはあります。

 現代は、お金の単位で表わせるものが世の中を動かしています。しかし、自然を切り開いて工場やダムを作ることは、短期的には経済を豊かにすることではあっても、大きな目で見ると、お金で表わせない価値を失っていることになるのかもしれません。

 数字や固有名詞のデータ実例も、自然破壊(はかい)などの例で入れられそうですね。(釧路湿原(しつげん)、四万十川、ナイル川など) ( n )
 第一段落の要約のあと、「物の価値をお金に換算(かんさん)せずに考える方が良いと思う。」と意見化します。

 第二段落は、その理由1。「お金に換算(かんさん)せずに物事を考えると、その物の本当の良さが見つかるからである」など。道端(みちばた)に咲い(さい)ている可憐な花に値段をつける人はいません。何でもお金に換算(かんさん)するのではなく、経済的な価値から離れ(はなれ)て考えるとその物の持つ本当の良さが見えてきます。

 第三段落は、理由2。「また第二の理由としては、お金に換算(かんさん)して物の価値を考えると、その物の本当の価値が見えなくなることがあるからだ。」など。お金に換算(かんさん)して考えるとほとんど価値のないような物でも自分にとっては大事な物が必ずあるはずです。お金に換算(かんさん)して考えるとその物の持つ本当の良さを見失ってしまう場合があります。

 第四段落は、反対理解と名言の引用。「確かに、物の価値をお金に換算(かんさん)して考えるとわかりやすい。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない』という名言があるようにお金には換算(かんさん)できない物の価値というものも大事にするべきだ。」
 ( j )
 第2段落、「お金に換算(かんさん)して物の価値を考えると、その物の本当の価値が見えなくなることがあるからだ」の「社会実例」。

 株や会社を売り買いして、巨額(きょがく)の資産をもうけていた「ホリエモン」こと堀江(ほりえ)貴文氏。彼(かれ)の、「お金で買えないものはない」という言葉は、一躍(いちやく)有名になりました。彼(かれ)が全盛期だった頃(ころ)は、「そんなはずはないと思うんだが、でも彼(かれ)が成功しているから、もしかしたらお金で何でも買えるんじゃないのか……人の心でさえも」などと思っていた人もいたかもしれません。しかし、彼(かれ)の成功は一部が見せかけだったことが判明し、また違法(いほう)ではないがぎりぎりのきわどい手を使ってお金をもうけていたこともわかり、とうとう彼(かれ)は逮捕(たいほ)されてしまい、ライブドアという会社も彼(かれ)の手を離れ(はなれ)てしまいました。彼(かれ)は何を間違っ(まちがっ)たのでしょう? 「お金では買えないもの」について考える、いい例ですね。 ( h )
 「お金に換算(かんさん)して考えると、人生が貧しくなるからだ」。という理由も考えられそう。世界一貧しい大統領と言われるウルグアイのムヒカ氏の言葉が印象的です。「『世界一貧しい大統領』と呼ばれている。でも、自分では貧乏(びんぼう)とは思っていない。本当に「貧しい人」は、ぜい沢(ぜいたく)な暮らしを保つためだけに、働く人だ。」何でもお金に換算(かんさん)して考えると、人生そのものが貧しくなる……、ムヒカ氏の言葉には考えさせられますね。 ( m )