未ログイン ログイン
作文検定送信フォーム
作文検定送信フォーム

題名と本文を書き、「点数を見る」のボタンを押してください。

級:★   山:mu   年:★   月:10   週:3  苗:mu
氏名:
題名:
本文:



題名:私に漫画「ドラえもん」(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】私に、漫画(まんが)「ドラえもん」の面白さを紹介(しょうかい)してくれたのは、一九七三年生まれの長女だった。「ドラえもん」とともに育ったこの娘(むすめ)も、今年六月に結婚(けっこん)した。この夏、夫婦で初めて北海道の実家を訪れたときのお土産がシリーズの第四十五巻。【2】家族みんなで回し読みし、「ドラえもん」論に花を咲かせ(さ  )たばかりだった。それだけに作者の藤子(ふじこ)・F・不二雄(ふじお)氏が九月二十二日に死去したのは悼ま(いた )れる。
 【3】「ドラえもん」は、「鉄腕(てつわん)アトム」や「鉄人28号」に代表される、スーパーヒーロー型とは全く異なったタイプのロボットとして誕生した。読者の日常生活に密着して愛されるタイプのロボットなのである。【4】だが、「ドラえもん」がヒーローたり得るゆえんは、「四次元ポケット」にある。「タケコプター」「どこでもドアー」「インスタント旅行カメラ」「暗記パン」……。「ドラえもん」のポケットから出てくるこれら一つひとつのアイテム(道具)に限りない夢がある。【5】これが「ドラえもん」の人気の秘密であることはいまさら言うまでもない。
 しかし、「ドラえもん」には見逃し(みのが )てはならない、もう一つの重要な視点があるべきだと思うのだ。
 【6】――子供のみならず大人にまで夢を与え(あた )た――。本当にそうであろうか。私の知る限りでは「ドラえもん」の夢は一度もかなわなかった。【7】次から次へと「四次元ポケット」から出てくる奇想天外(きそうてんがい)な科学の小道具は、困難を解決してくれるどころか、思惑(おもわく)に反して勝手に暴れだし、思いがけない新たな問題を引き起こしてしまうのが常である。【8】それが、ギャグのメインになってはいるが、そこにはただ笑ってはすまされない問題がある。
 そもそも、この漫画(まんが)には、一定の法則がある。「大変だ! 大変だ!」。【9】現代っ子の代表「のび太」の日常の中で起こる様々な問題が発端(ほったん)となる。彼(かれ)は問題解決の本質を見極めようとはせず、実に安易に「ドラえもん」のポケットに助けを求める。それにこたえて「ドラえもん」の出してくるおせっかいな道具。【0】それはまるで魔法(まほう)のような効力を発揮して問題を一気に解決するように思えるのだが、すぐさま勝手に暴れだし、新たな問題に右往左往する結末を繰り返す(く かえ )のである。∵
 現代の日常生活は科学文明を過信するあまり、科学に対する基本的な姿勢を忘れ去ってしまっている。便利という言葉に浮かされ(う   )て出来合いの科学を大量に買い込ん(か こ )で、これでもかという失敗を繰り返し(く かえ )ても、実に平気なのである。それはまるで「のび太」の生活そのものである。
 楽することを求めるあまり、科学のなんたるかを忘れて暮らす現代生活のあり方に浴びせた作者の皮肉な笑い。「ドラえもん」の真の面白さは、我々の日常への痛烈(つうれつ)な風刺(ふうし)にあったのだ。
 かつて、藤子(ふじこ)氏は「半世紀も前にはマンガ=笑いというのが世間一般(いっぱん)の常識でした。しかし、ここ四十年ばかりの間に驚異(きょうい)的な変貌(へんぼう)を遂げ(と )たのです。愛あり、感動あり、希望あり、絶望あり……。かつての笑いは、むしろ片隅(かたすみ)で細々と命脈を保っている感じです。」と語ったことがある。彼(かれ)の言う「かつての笑い」とは漫画(まんが)が漫画(まんが)たるゆえんのもの、すなわち「風刺(ふうし)の精神」にほかならない。「ドラえもん」の面白さは、決して笑ってはすまされない現代の深刻な問題への警鐘(けいしょう)なのである。
 高度に発達した現代科学を人類に役立てるために、自己を犠牲(ぎせい)にしてまで平和に奉仕(ほうし)した「鉄腕(てつわん)アトム」。高度な科学技術をつくりだした人間が、それをどう扱う(あつか )べきかをテーマにした「鉄人28号」。そして、科学のしでかす失敗の連続に、走り回るしかないのが、この第三のロボット「ドラえもん」のテーマだとすれば、それに気づかずに笑って読み続ける子供たちの未来に夢は描け(えが )ないのである。
 卓越(たくえつ)した批評精神の漫画(まんが)家の死を惜しむ(お  )とともに、藤子(ふじこ)氏が「ドラえもん」に託し(たく )た現代へのメッセージを、子供たちと一緒(いっしょ)に、いま一度しっかりと読み返して欲しい。

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ムベ の苗 中1年 10~12月
目標:意見文の基本的な構成を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 構成図構成図 <<構成>>構成図をかく
構成 ○ 要約(感想文)要約 <<構成>>要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
構成 ○ 四段落構成 大きく四つぐらいの部分に分けて書く
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由一理由 <<構成>>…の理由は第一に
題材 ◎ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の理由二理由 <<構成>>…の理由は第二に
題材 【】★ データ実例・長文実例データ 長文 <<題材>>数字の実例・長文集の実例
表現 ◎ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 【】★ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
主題 【】★ 是非の主題よい 良い べき 大切 <<主題>>私はAがよいと思う
構成 ○ これからの結びこれから <<構成>>自分の問題としてこれからのことを書く

字数 ★ 1000字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 私たちは約100万種類の動物について知っており、それらに名前をつけることができている。しかし世界には3000万種類以上の動物がいる。毎年、これらの種の中には消えるものがあり、それらを再び見ることは決してない。1種または2種が消えていくとしたらどう考えるべきだろうか。
 1つの答えは、動物のおかげで世の中は私たちが住むうえで豊かな場所になり、より興味深く、より美しい場所になっているということである。もう1つの答えは、動物はいろいろな重要な方法で私たちを助けてくれるということである。彼ら(かれら)は私たちに食べるための肉や、飲むためのミルクを与え(あたえ)てくれ、私たちは彼ら(かれら)の毛皮から着る物を作ることができる。科学者たちは動物から多くのことを知り、そのおかげで科学者たちは人間を理解できる。医者たちは動物からいろいろな物を採取して病人を助ける。そしてもう1つの答えは、私たちは、私たち自身も動物であるがゆえに動物を保護しなくてはならないということである。これらの生物の多くは危機にひんしている。私たちが助けなければ、今よりもずっと多くの動物が死んでしまうのである。
 人間と動物は同じ世界に暮らしている。私たちの土地は彼ら(かれら)の土地でもあり、私たちの木は彼ら(かれら)の木でもあり、私たちの川は彼ら(かれら)の川でもある。私たちは動物を保護するが、それは私たちがこの世界を守りたいからである。100万年前、今よりもずっと多くの種の動物がいた。もちろん、種の中には自然に消えたものもあったが、今日彼ら(かれら)は以前よりも速いスピードで消え去りつつある。
 動物は事故の危険にさらされているし、天候の微妙(びみょう)な変化によってさえ死ぬ動物もいる。しかし動物はまた私たちの活動によっても危機にひんしている。私たちは事故や変化する天候から動物を――そして人間も――守ることができない。しかし私たちの活動を考えたり変えたりすることはできる。私たちは何もない土地に新しい建物を建てるが、そのとき動物のことを考えない。新しい道路をつくり、川を移動させ、木を伐採(ばっさい)する。
 時々私たちは動物たちを彼ら(かれら)の故郷から別の国に連れて行く。この新しい住みかではほかの動物が新参者を知らないので、その新参者を恐れ(おそれ)ない。クマネズミがアジアからガラパゴス諸島へ船に乗って行き、いろいろな種の鳥を殺した。それらの鳥の中にはガラパゴス諸島にしか生息しないものもいたが、そのネズミが来たあと、それらは消えた。
 新しい場所を訪問する人の中には動物の写真を撮る(とる)人もいるが、動物を狩猟(しゅりょう)し殺す人もいる。そういう人は食用にするため動物を殺すのではない。彼ら(かれら)は狩り(かり)が好きだという理由で動物を殺すのである。
 また多くの国では、人間は動物で多額の金を儲けている。例えば、象は人間が象牙(ぞうげ)を欲しがるので殺される。多くの大きな動物が危機にひんしているが、それは毛皮が美しく、それらを家に置いたり着たりしたい人間がいるためである。
 私たちの陸地、海、川、空の汚染(おせん)はますますひどくなってきた。私たちは世の中をとても汚れ(よごれ)た場所にしているので、多くの動物がそこに住めなくなっている。汚染(おせん)は私たちみんなにとって害悪である。汚染(おせん)は動物を殺している。将来は人間も殺すだろう。
 大都市の人間まますます土地を奪い(うばい)、汚染(おせん)を生み出している。こうして私たちは動物の住みかをとても速いスピードで奪っ(うばっ)ている。彼ら(かれら)はどこに行くことができるだろうか。彼ら(かれら)には行くべき場所がない…そして動物は結局、死ぬのである。 ( n )
 「ドラえもん」のひとつのテーマは、科学文明の便利さを過信する現代の日常生活への風刺(ふうし)にあった、というのがこの長文の主張です。確かにドラえもんの便利な四次元ポケットから、いつも思いがけない問題や事件が始まります。
 「科学文明の便利さを過信しないこと」が、意見の中心になります。みなさんの中にも、せっかくパソコンに保存していたデータが突然(とつぜん)消えてしまったというほろ苦い思い出を持つ人もいるかもしれませんね。
 名言は、便利な科学が同時にトラブルの原因にもなるという意味で「84、理想に到達(とうたつ)するための手段はまた理想への到達(とうたつ)を阻む(はばむ)障害でもある」。機械よりもそれを使う人間の心や姿勢が大事だという意味で「12、カメラマンは、レンズのほこりを払う(はらう)まえに目のほこりを払わ(はらわ)ねばならない」などが使えそうです。 ( n )
 鉄腕(てつわん)アトムの時代に漫画(まんが)に出てくる科学は格好よかった。しかし、ドラえもんに出てくる科学は、人間にうまくコントロールできない科学を表わしている。
 第一段落の要約のあと、「科学文明を過信しないことが大切だ」と意見化します。
 第二段落は、その理由1。「その理由としては第一に科学文明を過信しない方が人間らしく生きることができるからだ」。体験実例。「今年の夏は暑かったので、クーラーをがんがんつけていたら、風邪(かぜ)を引いてしまった。やはり、暑い夏は汗(あせ)をかいていた方がよい」など。
 第三段落は、理由2。「また第二の理由としては、科学を過信すると重大なしっぺ返しが来るかもしれないからだ」など。その実例。「データによれば、世界の二酸化炭素排出(はいしゅつ)量の割合(環境庁(かんきょうちょう) 1994年)は、1位アメリカ22.4%である。科学のプラス面の背後に、環境(かんきょう)問題などへの大きなマイナスが隠れ(かくれ)ている。
 第四段落は、反対理解を入れる。「確かに、科学の発達は、人類の生活を快適にした。作文もパソコンで書くので、ずいぶん楽になった。しかし……」を最初の意見に戻る(もどる)。 ( n )
 科学によって発展を遂げ(とげ)た文明の力を借りずに生活するのは、もはや現代人には困難な世の中です。
 ドラえもんが現れるのはこれから何年も、何十年も、もしかしら何世紀先になるか分かりません(笑)。想像してみると楽しい日常が次から次へと思いつきそうですね。自転車に乗っていたおまわりさんはタケコプタ―で巡回(じゅんかい)!(どこで見ているか分からないから犯罪も減る!?)。暗記パンがあれば司法試験もみんなが合格!(英単語、数学の公式などは朝飯前♪)。富士山の頂上からのご来光を見るために、毎朝日本中の人々がどこでもドア―で現れるかも!? ……しかし、どこでもドア―で一気に頂上に出没(しゅつぼつ)した人には登山の真の苦しみ、楽しみ、達成感を知らないのですから、これは考えものです。
 身近なところで便利さや快適さに頼っ(たよっ)ている科学文明の産物を探ってみましょう。食器洗い機(停電とともに食器を洗う手段をなくし呆然とする未来人。) ウォシュレット(スイッチがなければトイレの使い方も分からない未来人。)
 私たち人間のもう一つの腕(うで)となり足となってくれる便利な機械を活用することは大切です。しかし、本文では「過信」への警鐘(けいしょう)(けいしょう)が表現されていることに注目しましょう。 ( y )