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題名:人びとが時間に(感)
感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。
課題の長文
【1】人びとが時間に追われるようになったのは時計が発明されてからといわれる。考えてみれば太古の昔から、人びとは太陽や星の運行にともなって時が過ぎゆくことを実感していた。しかし、時は自分の上を流れゆくものであって、時間によって自らの行動を律しようとは思わなかったであろう。
【2】日本社会でも、農業従事者が大部分を占め ( し ) た時代には、時計といえば、一家にひとつ柱時計があるくらい。日の出とともに田畑に出かけ、日の入りとともに家に帰って休むというのが当たり前の生活パターンだった。
【3】こう書くと、なんだか随分 ( ずいぶん ) 遠い昔のことのようだが、つい十数年前、小さな農村で高齢 ( こうれい ) 者にたいして生活時間調査を試みてうまくいかなかったという話を聞いたことがある。【4】その村では大多数の高齢 ( こうれい ) 者は時計を持たず、何時に何をするという観念はない。時間ではなく、明け方とか、昼頃 ( ころ ) とか、夕方というように、おおまかなくくり方で日常生活が十分間に合うのである。
【5】いつでもだれもが時計を所持するようになると、ついつい時計をのぞく機会が増え時間を気にするようになる。「時のたつのも忘れて」ということが、しだいに少なくなるのは何とも寂しい ( さび ) ことだ。
【6】人びとが時間に追われるようになったもうひとつの理由は、テレビ画面の隅 ( すみ ) に時刻が表示されるようになったことである。いつ頃 ( ころ ) からこうしたことが行われるようになったのかよくわからないが、分刻みで表示される時間に追い立てられて、会社や学校に出かける人が大多数ではなかろうか。
【7】朝のテレビ番組は時計代わりと言われるようになって久しい。画面に時刻表示がなかった頃 ( ころ ) は、放映されている番組で大体の時刻を知るのが普通 ( ふつう ) だった。時計代わりのテレビに時刻が表示されるようになり、今や時計そのものになってしまった。【8】私自身、画面に現れる時刻表示をちらちら見ながら、あと五分でとびださないと電車を逃がし ( に ) てしまうと、毎朝どたばたしているのが実情である。
今のところ分単位で表示されているから分刻みで行動している。【9】だが、これが秒単位で表示されるようになったら、と思うとぞっとする。秒刻みで行動することになれば、時間に追われるという感覚がいっそう切迫 ( せっぱく ) したものになることは確かだ。∵
このところ、金銭消費から時間消費へと人びとの関心が移ってきているといわれる。【0】バブル紳士 ( しんし ) たちの凋落 ( ちょうらく ) ぶりを見ると、金で買える幸せには限界がある。それよりも充実 ( じゅうじつ ) した時を持ちたいと考えるのは、きわめて当然のことだ。
しかし、残念なことに、時間への関心は、時間にとらわれないことや時間に追いかけられないことではなくて、時間の能率的、効率的な使い方に向かっているような気がする。能率的、効率的に時間を使って、さて空いた時間をどうするかといえば、もうひとつ仕事を入れてしまうのが働き過ぎ日本人の悲しい性 ( さが ) だ。
能率的、効率的でない時間の使い方のできるチャンスをいかにして確保するかが、私を含め ( ふく ) て多くの日本人の課題であろう。だが実情は、南の島でのんびり時計のない生活をしたいと憧れ ( あこが ) ながら、相変わらず時間に追われているのが時間貧乏 ( びんぼう ) の私なのである。
(袖 ( そで ) 井 ( い ) 孝子著「時間の話」による)
項目表
項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。
項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森
項目表 ライラック の苗 中3年 4~6月
目標:象徴的な題名を主題化する書き方を身につける
★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
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課題のヒント
東京ジャイアンツの投手、桑田 ( くわた ) 真澄 ( ますみ ) は、女性は鳥のように食べると思っていた。自分と弟の食物を取っておくために、母と姉がほんのわずかしか食べなかったということを彼 ( かれ ) は知らなかった。彼 ( かれ ) の家族は貧しかったが、彼 ( かれ ) は祖母、母および姉によって愛されていた。彼 ( かれ ) の父親は必ずしも模範 ( もはん ) 的な父親ではなかった。彼 ( かれ ) は、酒を飲むのが好きで、たばこを吸い、賭 ( と ) をし、時にはけんかさえした。しかし、彼 ( かれ ) は、野球への愛を持っており、彼 ( かれ ) の最初の息子である真澄 ( ますみ ) を偉大 ( いだい ) な野球選手にするために非常に熱心に働いた。
「僕 ( ぼく ) が小学校四年のとき、父は約束どおり、僕 ( ぼく ) にグローブを買ってくれましたが、それはソフトボール用のグローブでした」と桑田 ( くわた ) は言った。彼 ( かれ ) は少し悲しかった。しかし、それ以上に驚き ( おどろき ) 喜んだ。「それでも、僕 ( ぼく ) はグローブを手に入れただけで幸せでした。翌日、僕 ( ぼく ) は学校から走って家に帰りました。そして、僕 ( ぼく ) は父がそのグローブから柔らかい ( やわらかい ) 綿をすべて引きぬいてしまったことを知りました。」なぜだろうか。「なぜなら、父は、その方法でボールの音を聞くことができ、私がボールを正しく捕らえ ( とらえ ) ていることを知ることができたからです。」バッティング練習も同じだった。桑田 ( そうでん ) の父親は、彼 ( かれ ) にボールを投げた。もし桑田 ( くわた ) がボールを打たなかったら、彼 ( かれ ) の父親はそのボールを取らなかった。桑田 ( くわた ) は、何度も何度もボールを追いかけなければならなかった。ピッチング練習は、更に ( さらに ) よかった。桑田 ( くわた ) は、彼 ( かれ ) の父親が示した右スポットへボールを投げなければならなかった。そうでないと、彼 ( かれ ) の父親はボールを取らず、再び桑田 ( くわた ) は走ってボールを拾い上げなければならなかった。「もし、僕 ( ぼく ) が0.5インチはずすと、父はボールを通過させました。もちろん、僕 ( ぼく ) は彼 ( かれ ) にひどく怒っ ( おこっ ) て、彼 ( かれ ) の頭にボールを投げつけたいと思いました。」と桑田 ( くわた ) は言った。
中学校のときまでに、桑田 ( くわた ) は、野球技術において、彼 ( かれ ) の父をこえた。「今や、父は、ボールをキャッチするために、ボールを追って素速く走り回らなければなりませんでした。」ジャイアンツは1985年に桑田 ( そうでん ) をドラフトの一位氏名として選んだ。また、九年後に、彼 ( かれ ) は日本の野球で最良のピッチャーのうちの一人になった。
彼 ( かれ ) は十七歳 ( さい ) のとき、東京を訪れ、ヴェルサーチという名の有名なブティックへ入った。店ははでな衣服でいっぱいで、彼 ( かれ ) は、それらが非常に高価であると思えた。彼 ( かれ ) は、「金持ちで有名になったら、戻っ ( もどっ ) てこよう」と思った。二年後、桑田 ( くわた ) ポケットに十万円を入れて、その店に戻っ ( もどっ ) た。彼 ( かれ ) は、今回は何枚かの高価な衣服を買うことができると確信していた。彼 ( かれ ) は三枚のシャツを取り、レジに行った。彼女 ( かのじょ ) は「八十四万円です。」と言った。桑田 ( くわた ) は青くなった。「僕 ( ぼく ) は一枚、二万八千円だと思いました。それでさえルーキーに高価でした。私は、世界中のどこにも二十八万もするシャツがあると想像することができませんでした。私は、0を見逃し ( みのがし ) ていたとわかりました。」と、桑田 ( くわた ) は笑いながら言った。
その時以来、彼 ( かれ ) は、重要な試合を勝ち取ったとき、あるいはある目標に届いたとき、ブティックで買い物をすることによって自分自身にプレゼントをしようと決めた。彼 ( かれ ) は、1994年にヴェルサーチに数回戻っ ( もどっ ) た。一度目は、彼 ( かれ ) が百勝目を記録したときである。また、もう一回は、ジャイアンツが日本シリーズで優勝したときだった。 ( n )
内容:人びとが時間に追われるようになったのは、時計が発明されてからだ。さらにテレビ画面に時計が表示されるようになって、分刻みの行動が多くなった。しかし、人びとの時間への関心は、時間にとらわれないことにでなく、時間の能率的な使い方に向けられているようだ。
意見:時間を能率よく使うということも大切だが、時間にとらわれずに過ごすことも必要だ、という意見で。これまでの長文にも似た話はいくつか出てきましたね。「モモ」(ミヒャエル・エンデ)を読んだ人なら、灰色の男たちの例を考えつくかもしれません。
名言:結果ではなく途中 ( とちゅう ) の過程が大切だという意味で「人が旅行するのは……」。または、「時間を作る第一の方法は……」などが使えそう。自分でさがしてみましょう。 ( n )
第一段落は、長文の要約と意見(生き方の主題)。「私は時間に縛ら ( しばら ) れずに生きていきたい。」
第二段落は、方法1と実例。「そのための方法としては第一に、物事に熱中することだ。」体験実例としては、時間が経つのも忘れてゲームや読書に熱中した話を書いてみましょう。
第三段落は、方法2と実例。「また、第二の方法としては、ゆとりを持って生活することだ。」ゆとりを持って生活すれば時間に追われることなどないはずです。
第四段落は、生き方の主題と名言の引用。「確かに、時間どおりに規則正しい生活を送ることも大切だろう。しかし、『自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。』という名言があるように、私は時間に縛ら ( しばら ) れない主体的な生き方をしたい。」
( j )
時間に追われる現代人に関する、社会実例のヒント。
★「スロー(遅い ( おそい ) )フード」って知っていますか。マクドナルドなどのハンバーガーに代表されるのが、すぐに食べられる「ファスト(速い)フード」ですね。これに対するものです。この運動は、イタリアで始まりました。提唱者であるスローフード協会 会長カルロ・ペトリーニ(CarloPetrini)氏は「私たちはスピードに束縛 ( そくばく ) され、習慣を狂わさ ( くるわさ ) れ、家庭のプライバシーにまで侵入 ( しんにゅう ) し、ファストフードを食べることを強制されるファスト・ライフというウィルスに感染しています。そこで、ホモ・サピエンスは聡明さを取り戻し ( とりもどし ) 、我々を滅亡 ( めつぼう ) の危機へと追いやるスピードから、自らを解放せねばなりません。」と言っています。
つまり、いいものを選び、じっくり時間をかけて料理して食べよう、という運動です。そういう生活のことは、「スローライフ」と呼ばれたりもしています。カルロさんによれば、和食はもともと、とてもいいスローフードだそうですよ。
★また、2004年には、『スーパーサイズ・ミー』というドキュメンタリー映画が公開されました。これは、監督 ( かんとく ) のモーガン・スパーロックが、自ら体を張って、「ファストフードを1日3食、30日間食べ続けたらどうなるか?」という疑問に挑ん ( いどん ) だドキュメンタリーです。実際のところ、30日を目前にして、ドクター・ストップがかかったそうです。やはり、「ファストフードは体によくない」ということが証明されたわけです。
( h )
できるだけ、「そうなるためには社会もこう変わるべきだ」ということも考えていきましょう。たとえば、「効率重視の社会環境 ( かんきょう ) を見直すことだ」という方法も考えられそう。携帯 ( けいたい ) 電話やパソコンの普及 ( ふきゅう ) により、どこにいても、何をしていても、仕事に追われているビジネスマンがいい例です。どこにいても仕事ができる、ということは、どこにいても仕事やスケジュールに縛ら ( しばら ) れているということも言えます。家にいながらにして、また移動中にも仕事ができる、というのは確かに効率がいいかもしれませんが、逆に、それが原因で人間は時間に追われてしまうというふうに展開できそうですね。 ( m )
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