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級:★   山:ra   年:★   月:06   週:3  苗:ra
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題名:現代では学術研究の場において(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】現代では学術研究の場においてだけでなく、企業(きぎょう)活動の場においてもまた専門化がすすんでいます。それぞれの場で陣頭(じんとう)にたって仕事を押し進め(お すす )ているのは専門家たちです。現代は、まさに専門家たちの時代であるというべきかもしれません。【2】それだけにまた現代は「専門バカ」たちの時代となる危険性もおおいに孕ん(はら )でいるのです。
 ただの専門家というのは、いわば塀(へい)に囲まれた住居の中だけで外からの情報を得ることもなく、生活している人みたいなものです。【3】塀(へい)の中のことは四六時中よく見て廻(まわ)っているのですが、塀(へい)の外はなにも見えないし、かといって外へ出かけていく余裕(よゆう)もないのです。専門家は自分の専門とする事柄(ことがら)についてはよく知っていても、ただそれだけだったらほとんどすべての事柄(ことがら)については無知だということになります。
 【4】ところが、自分の専門外の事柄(ことがら)についてある程度理解することができ、思慮(しりょ)分別を伴っ(ともな )た言論を展開できる人たちがいるのです。その言論は当の専門家をもうなずかせたり、一考を促し(うなが )たりすることがあるのです。【5】そういった言論の基盤(きばん)となるのは、何なのでしょうか。それはもはや専門的な知識や技術ではなく、常識や一般(いっぱん)的教養なのです。
 アリストテレスは、『トピカ』で、大衆を相手に話し合うには、「エンドクサ」(通念)に基づいて言論を展開することが有効だとしています。【6】大衆を相手にした場合、大衆の「ドクサ」(見解・思いなし)を枚挙して、ほかの人たちの意見にではなく、かれら自身の意見に基づいて論ぜよ、ということです。
 大衆というのは、ここでは専門的知識をもたない人たちのことを意味しています。【7】私たち一人一人が皆(みな)、自分の専門外の事柄(ことがら)に関してはそういう大衆の一人だといえるでしょう。専門家がきわめて精確な専門的知識に基づいて厳密な論証をおこなっても、専門家以外の大衆には難しくてついていけないわけです。
 【8】「エンドクサ」「人々に共通な見解」というのは、常識にほかなりません。人が自分の専門外の事柄(ことがら)について考え、論じるときに拠り(よ )どころとなるのは常識です。そればかりではありません。【9】専∵門家が自分の専門の事柄(ことがら)について語る場合でも、専門的知識をもたない大衆を相手にするならば、常識を通じてでなければわかってはもらえないでしょう。常識というのは、時代によっても社会によっても異なります。【0】たとえば昔は「地球は不動である」というのが常識であったのが、いまは「地球は動く」というのが常識です。しかしまた、たとえば基本的人権の擁護(ようご)というのはいまや世界の常識であっても、その人権の内容が異なるとすれば、基本的人権に関するある国での常識が他の国では通用しないこともあるわけです。
 常識は専門的知識ほど精確ではありません。また常識がすべて専門的知識に由来するわけでもありません。たんに皆(みな)がそう思っているというだけの常識もあります。しかし専門的な事柄(ことがら)に関する常識というのは、専門家の得た知識が専門家でない大衆にもわかりやすく通俗(つうぞく)化されることによって形成されるのです。そのような常識は知識に次ぐ確かさをもつということができるでしょう。常識は非専門家(大衆)からの、または非専門家向けの、あるいは非専門家どうしの、言論の基盤(きばん)なのです。
 常識は言論の大きな基盤(きばん)です。けれども上手な言論というだけでなく、知恵(ちえ)を伴う(ともな )言論ということになると、教養が基盤(きばん)となるでしょう。
 教養は専門的技術(知識)と区別されています。プラトンは、その違い(ちが )をいくつかの対話篇(へん)のなかで指摘(してき)しています。たとえば『プロタゴラス』では、人が読み書きの先生や竪琴(たてごと)の先生や体育の先生から学ぶものは、一個の素人としての自由人にふさわしいものとして、教養のために学ぶのだ、ということが言われています。医術や彫刻(ちょうこく)術のように、専門家(本職の師匠(ししょう))になるための技術として学ぶのではないということなのです。
 教養というのは、その道の専門家になるための技術(知識)として学ばれるのではなく、一個の素人としての自由人にふさわしいものとして学ばれるのだということが注目されます。

(浅野楢英(ならひで)『論証のレトリック』による)

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ライラック の苗 中3年 4~6月
目標:象徴的な題名を主題化する書き方を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ○ 題名の工夫題名の工夫 <<構成>>「○○な○○」「○○の○○」のように工夫
構成 ○ 四段落構成 大きく四つぐらいの部分に分けて書く
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
主題 【】★ 生き方の主題生き 人間 生き方 <<主題>>私は…生きたい
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の方法一方法 <<構成>>…の方法としては第一に
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の方法二方法 <<構成>>…の方法としては第二に
題材 ◎ 伝記実例・長文実例伝記 長文 <<題材>>伝記の実例・長文集の実例
表現 【】★ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
表現 ◎ 詩の引用詩 歌 <<表現>>詩や俳句から引用する
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 【】★ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
主題 【】★ 生き方の主題生き 人間 生き方 <<主題>>私は…生きたい
構成 ○ 書き出しの結び書き出しの結び <<構成>>書き出しのキーワードを使って結ぶ

字数 ★ 600字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 あなたは、今や多くのコンピューターのテレビ・コマーシャルを見ることができます。彼ら(かれら)は「インターネット」を備えたコンピューターを売ろうとしています。これまでに「インターネット」を使用したことがありますか。「インターネット」がどのように使用されるか知っていますか。あなたが情報を探している場合、「インターネット」は有用です。様々なものを見つけるためには図書館へ行く必要がありません。「インターネット」を備えたコンピューターを持っていれば、自分の図書館を持っています。さらに、学校について世界中で知識を得ることができます。日本で暮らす私のアメリカの友達のうちの一人は「インターネット」を使用し、通う学校を選びました。彼(かれ)はさまざまな学校を訪れるためにアメリカへ戻る(もどる)必要がありませんでした。日本の三百校を超える(こえる)高校が「インターネット」上にあります。あなたがいつテストを受けるか、あるいは、どれくらい支払う(しはらう)のかを知りたければ、「インターネット」上でそのような情報を見つけ出すことは非常に容易です。
 手紙を送り、かつ受け取るために「インターネット」を使用することができます。私はアメリカの友達から手紙を受け取りました。彼(かれ)は何かを知りたかったのです。私も、「インターネット」上で彼(かれ)に答えました。私たちは、普通(ふつう)郵便を使用すれば、約2週間を必要とするでしょう。しかし、「インターネット」の使用は私たちを助けました。また、互いに(たがいに)手紙を書き終えるのにはたった3日しかかかりませんでした。
 さらに、「インターネット」上で買い物を楽しむことができます。買うものを決めるためにいろいろなお店へ行く必要がありません。売りたいものを持っていれば、それを売るために「インターネット」を使用することができます。あなたはビジネスマンになれるのです。「インターネット」は、学校でも使用されます。多くの国々では、「インターネット」が、学校から非常に遠くに住んでいる子供に授業を提供します。家でコンピューターを持っていることは非常に有用ですね。
 「インターネット」があなたに授業を提供することができるなら、もう学校は必要ないと思うかもしれません。しかし、それは真実ですか。あなたが店に買い物に行かなければ、また、あなたが友達と遊ぶためには学校へ行かなければ、コンピューター上でのみ話せる人になることは容易で、人間の感情を失うでしょう。多くの国々では、「インターネット」症候群(しょうこうぐん)の人々がたくさんいます。あなたは学校で科目だけでなく人間関係も学ぶのですから、学校は必要です。「インターネット」を使用する方法を学ぶことは必要ですが、それを賢明(けんめい)に使用することを学ぶこともまた重要です。 ( n )
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 第一段落は、長文の要約と意見(生き方の主題)。「私は、専門的な知識だけではなく、幅広い(はばひろい)教養を身につけた人間になりたい。」

 第二段落は、方法1と実例。「そのための方法としては第一に、得意な分野、好きな分野以外のことや一見無駄(むだ)に思われるようなことにも目を向けることである。」一つのことに熱中することはもちろん大事ですが、ときには、より道をすることによって幅広い(はばひろい)知識を身につけることができます。先生や友達の影響(えいきょう)で、これまで興味のなかったことに目を向け、意外な収穫(しゅうかく)があったというようなこともあるでしょう。また、さまざまな分野の本を読んでみるのも一つの方法でしょう。

 第三段落は、方法2と実例。「また、第二の方法としては、学校などでも知識をつめ込む(こむ)だけの教育をするのではなく、幅広い(はばひろい)教養が身につくような教育をすることである。」教科書をもとにした勉強だけではなく、さまざまな体験を通して、生きていくために必要な教養が身につくようにカリキュラムを工夫する必要があります。

 第四段落は、反対理解と名言の引用。「確かに、一つのことに専念し、深く追求していくことも大切である。しかし、『辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。』という名言があるように、私は、専門的な知識だけではなく、幅広い(はばひろい)教養を身につけていきたい。」 ( j )