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級:★   山:ya   年:★   月:05   週:3  苗:ya
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題名:父が父でなくなっている(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】父が父でなくなっている。父が父の役割を果たしていない。家族を統合し、理念を掲げ(かか )、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。その結果、家族はバラバラになっていわゆる「ホテル家族」となり、善悪の感覚のない人間が成長し、全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が増えている。
 【2】父としての役割は、立派な父でないと果たすことができない。立派でない父が家族を統合しようとし、理念を掲げ(かか )ても、家族から無視されるだけである。立派な父が必要とされているのに、しかしその立派な父が育ちにくいのが現代社会である。【3】そもそも「立派」などというものが流行らない世の中なのだ。自らの欲望をコントロールし、全体の将来を考えてリーダーシップをとり、各成員の調停をして取りまとめ、ルールを教えるという「立派な」人格は、尊敬の対象にはなりにくい。【4】「正直」だの「誠実」だのという抽象(ちゅうしょう)的な徳目(とくもく)を唱える父親は、子どもたちから煙たがら(けむ   )れる。あまり立派でない、むしろだらしのないくらいの父親のほうが親しまれることになる。「ありのまま」がよいとされ、「立派」なのは無理していると見られ、不自然だとみなされる。
 【5】父でなくなった父の典型が「友だちのような父親」である。彼ら(かれ )は上下の関係を意識的に捨ててしまった。価値観を押しつける(お    )ことは絶対にしない。子どもの自主性を重んじて決して強制はしない。何をするのも自由放任である。【6】しかしそういう父親の子どもは「自由な意志」を持つようにはなるが、「よい意志」を持つようにはならない。精神力がなく無気力になりがちなので簡単に不登校になったり、逆にわがままになると「いじめ」に走ったりする。
 【7】いじめっ子の出来方は、わがまま犬の出来方によく似ている。飼い主の言うことをきかないわがまま犬は、飼い主が自由放任でルールを教えなかったために生まれるのである。犬の意志を尊重して、犬の要求を何でもきいてやっていると、犬は自分が主人だと思って自由意思を持ち、勝手に要求をして、やたらと吠える(ほ  )ようになる。【8】飼い主が父として原則・理念と生活規則を教え、一定の我慢(がまん)をすることを教えないと、子どもでも犬でも同じようにわがままに育ってしまうのである。
 「友だちのような父親」は、じつは父ではない。父とは子どもに文化を伝える者である。伝えるとはある意味では価値観を押しつける(お    )ことである。【9】自分が真に価値あると思った文化を教え込む(こ )のが父の最も大切な役割である。上下の関係があり、権威(けんい)を持∵っていて初めてそれができる。しかし対等の関係では、文化を伝えることも、生活規則、社会規範(きはん)を教えることもできない。「もの分かりのいい父親」は父の役割を果たすことのできなくなった父と言うべきである。【0】

(林道義「父性の復権」より)

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ヤマブキ の苗 中2年 4~6月
目標:二つの異なる意見を比較して考える書き方を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ○ 要約(感想文)要約 <<構成>>要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
構成 ○ 四段落構成 大きく四つぐらいの部分に分けて書く
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
題材 ○ 状況説明 身近な実例による説明
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の意見一意見 考え 確かに <<構成>>確かにAという意見もある
題材 【】★ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の意見二意見 考え しかし <<構成>>しかしBという意見もある
題材 ◎ 昔話の実例・長文実例昔話 童話 長文 <<題材>>昔話や童話の実例・長文集の実例
表現 【】★ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 ○ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
主題 【】★ 総合化の主題総合化 <<主題>>大事なことはAかBかではなくCである
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
構成 ○ 具体的説明の結び例えば 具体的 <<構成>>主題を具体的に再説明して結ぶ

字数 ★ 600字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 エジプト人の記述は絵から始まった。その絵は、始めは、例えば、家、ライオン、大きなヘビ、皿、アヒル、あるいは人のように、描か(えがか)れたものだけを意味した。その後、絵は考えと行いを表わすために描か(えがか)れた。ワシの絵はワシを意味した。イーグルが人の頭を持っていたら、その絵は「魂(たましい)」を意味した。一つの目の絵は目を意味した、しかし、二つの目の絵は「見ること」を意味した。また涙(なみだ)が目からこぼれていれば、その絵は「泣くこと」を意味した。
 エジプト人は、彼ら(かれら)の書かれた言葉の絵に何かをした。彼ら(かれら)は、彼ら(かれら)の言語に音を表わすために何枚かの絵を使った。ワシの絵は鳥を意味したが、その絵はまた、英単語の「car」にあるような母音の音[a:]を表わすことができた。エジプト語の記述は難しかった。それは絵で作られたパズルだった。
 それらは音を表すが、単語の意味を表さない。古いエジプトでは、人々の一集団があり、その集団の唯一(ゆいいつ)の仕事は書くことだった。彼ら(かれら)は書記と呼ばれた。私たちは、それらがどのように見て働いたか知っている。なぜなら、書記は、古いエジプトの生活についてを私たちに伝える多くの絵画の中に姿を見せるからだ。書記は、通常、一巻のパピルス紙を片方の脇(わき)に抱え(かかえ)、また、もう片方の脇(わき)には、インクつぼとともに木製のペンを抱え(かかえ)ていた。
 書記は、多くの絵を作る方法を知らなければならなかった。アルファベットの26文字はその音をすべて綴り、それらは英国とアメリカの小さな子供によって学習されている。エジプト人は彼ら(かれら)の記述の中に三千をこえる絵を持っていた。六百だけがしばしば使用された。
 エジプト人は絵を描き(えがき)、それをよりよく開発した。彼ら(かれら)は、物、行い、考え、およびいくつかの音のための絵を持っていた。しかし、彼ら(かれら)は、エジプトの言語のすべての音のための本当のアルファベットを持っていなかった。 ( n )
 父親の役割とは、子供に文化や社会規範(きはん)を伝えることだ、というのテーマです。価値観を伝える父親像というのは、現代では少なくなりましたが、歴史を見ると、父親というのはいつも無理を承知でやせ我慢(がまん)という役割を果たしていたようです。

 昔話ではありませんが、有名なのは「巨人(きょじん)の星」の父親、星一徹(いってつ)です。大リーガー養成ギブスなどは一徹(いってつ)の価値観をよく表しています。桃太郎(ももたろう)が鬼(おに)退治に行くことをおじいさんとおばあさんに告げたとき、おじいさん(父親の役)とおばあさん(母親の役)がそれぞれどんなことを桃太郎(ももたろう)に言ったか想像してみてもおもしろいと思います。おばあさんは、「そんなところにわざわざ行かなくても、ここで楽しくくらしていれば」と引き止めたでしょうが、おじいさんは、「どんなに苦しくても見事に鬼(おに)を退治するまでは戻っ(もどっ)てくるな」などと言ったかなあ……。 ( n )
 第一段落は要約。

 第二段落は、意見A。昔気質の頑固(がんこ)で厳しい父親は良いという意見です。厳しい強い父親に育てられた子供は、小さい頃(ころ)から父という壁(かべ)にぶつかり、はねとばされているので、いざ一人で社会という壁(かべ)に立ち向かったときも、少しはねとばされたくらいではへこたれません。

 第三段落は、意見B。一方、ものわかりのよい友達のような父親にも良さがあります。何でも気軽に話すことができ、気軽に相談に乗ってもらえるような父親、子供と同じ目の高さで話をしてくれる父親は子供にとっては理想の父親かもしれません。
 
 第四段落は、総合化した意見C。「確かに頑固(がんこ)な父親にもものわかりのよい父親にもそれぞれ良さがある。しかし、いちばん大切なことは、『他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重出来なければならない。』という名言もあるように父親が自分自身に自信を持っていることである。」 ( j )
 君のお父さんはどちらのタイプかな? 頑固(がんこ)で厳しいお父さんかな? それとも優しくて友達のようなお父さんかな?  頑固(がんこ)で厳しいお父さんは面倒(めんどう)な部分もありますが(笑)、頼り(たより)がいがあるし、ポリシーがあるという点は格好いい! 優しくて友達のようなお父さんには、対等に意見を言い合えるから、風通しの良い関係が作れる……。どちらのタイプにも良さがあります。お父さんの尊敬できる点を実例と合わせて述べていくといいですね。実例はできるだけ具体的に!
 体験実例だけでなく、社会実例も考えてみましょう。ここ最近増加しているいわゆるニート。ニートが増えてきた背景には、優しくて叱っ(しかっ)たりしない、物わかりのよいお父さんが増えているから、という展開もおもしろいかもしれませんね。
 ( m )