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級:★   山:yu   年:★   月:11   週:3  苗:yu
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題名:
本文:



題名:このところ、ドストエフスキー(感)

感想文の課題です。課題の長文を読んで感想文を書いてください。

課題の長文
 【1】このところ、ドストエフスキー、ファーブルなどと二十年以上も前に読んだものを、もう一度読み直して、なんとなくよい気分である。古典とは決して「古いもの」という意味ではない。永遠に新しいものを古典という。
 【2】時代の流行を代表するような作品は次々にあらわれ、その時代にはたくさんの人に読まれるが、その多くは、いつの間にか消えていく。若いころ、たいそうおもしろく読んだ記憶(きおく)があり、思い立って読み直してみると、つまらないものであったりする。【3】同時代の作品は、目に映る風俗(ふうぞく)の親近感があるし、また古い作品でもなんとなくその時代によく受ける精神構造を持っていたりすると、一種の流行となることがあるが、時代が変わるとその多くは、あぶくのように消えてしまう。
 【4】古典といえるものでも、ある時代には、なりをひそめているが、別の時代にはよみがえってもてはやされることがある。作家の気質が時代の気質によく合ったり、そぐわなかったりするからだ。育っていく子供に似て、時代には気質がむら気にあらわれるものだ。
 【5】だが、いずれにしても人間とは矛盾(むじゅん)した感性を抱き合わせ(だ あ  )に持っている複雑な生きものなので、一人の人間でも、ああも感じたり、こうも感じたり、破滅(はめつ)を夢みたり、聖なる秩序(ちつじょ)に情熱を傾け(かたむ )たりする。【6】こういう人間の性質は、どうやら人間が生きのびる限り同じらしい。なぜなら、地上が災いも破壊(はかい)もない神の国となり、死というものが消えうせたとしたら、生まれいずるものもまたなくなり、それは人間の国ではなくなってしまうだろう。【7】古典とはその最も人間的なものを、その時代の具体的な素材を用いて抽象(ちゅうしょう)の中に表現し得ているものである。
 【8】古典に現代の生活では日常的でない素材が用いてあると、不思議なことなのだが、抽象(ちゅうしょう)の骨組がかえってはっきりと見えてくることがある。そして、それが、現在の日常性の中で混乱している思考をしゃっきりとさせてくれることがあるものだ。
 【9】古典はわたしをいつもすがすがしい気分にする。そのすがすがしさを味わいたいばかりに、わたしは古典にふける。わたしはそれが古いという理由で古いものに特別興味があるわけではない。それが今も生きていて、生きているものがわたしに語りかけるから耳を傾ける(かたむ  )のだ。【0】 (大庭みな子『大庭みな子全集第十巻』)

項目表

項目表を参考にして、作文・感想文を書いてください。 項目の苗 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。Online作文教室 言葉の森 
項目表 ユーカリ の苗 中2年 10~12月
目標:二つの異なる意見を比較して考える書き方を身につける
 ★重要・評価あり ◎重要・評価なし ○普通・評価なし 段落は大体の目安です。
第 1 段落項目キーワード説明
構成 ○ 要約(感想文)要約 <<構成>>要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
構成 ○ 四段落構成 大きく四つぐらいの部分に分けて書く
構成 ○ 書き出しの工夫書き出しの工夫 <<構成>>会話・色・音・情景で書き出す
題材 ○ 状況説明 身近な実例による説明
             ↓
第 2 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の意見一意見 考え 確かに <<構成>>確かにAという意見もある
題材 ◎ 体験実例体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>自分らしい体験実例を書く
表現 ◎ たとえまるで みたい よう <<表現>>まるで…のよう
主題 ○ 途中の感想 途中で主題に関連した感想を書く
             ↓
第 3 段落項目キーワード説明
構成 【】★ 複数の意見二意見 考え しかし <<構成>>しかしBという意見もある
題材 【】★ 昔話の実例・長文実例昔話 童話 長文 <<題材>>昔話や童話の実例・長文集の実例
表現 ◎ ユーモア表現笑 爆 ユーモア <<表現>>ユーモアのある表現(笑)
             ↓
第 4 段落項目キーワード説明
主題 ○ 反対意見への理解確かに <<主題>>確かにBもよいが、しかしAが
主題 【】★ 総合化の主題総合化 <<主題>>大事なことはAかBかではなくCである
表現 【】★ 名言の引用名言 言葉 ことば <<表現>>主題に合わせて名言を引用する
構成 ○ 具体的説明の結び例えば 具体的 <<構成>>主題を具体的に再説明して結ぶ

字数 ★ 1000字以上
表記 ○ 決めてくる、読みかえす書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
表記 ★ 90分以内書き始めから書き終わりまで90分で
表記 ○ 構成メモ作文を書く前に構成メモを書く
表記 ○ 漢字を使う、ていねいに書く習った漢字を使いていねいに書く
表記 ○ 段落三文段落の目安は三文ぐらい
表記 ○ 一文一点読点は1文に1〜2点を目安に
表記 ○ 常体で書くした・だった・であるなどで書く練習
表記 ○ 誤字一ヶ所以内一つの作品に誤字は一つまで


課題のヒント

 あなたは夜よく夢を見るだろうか。たいていの人は夢を見る。朝、目覚めると、彼ら(かれら)は思う。「なんて変な夢を見たんだ。どうしてこんな夢を見たんだろう」ときには夢が恐ろしい(おそろしい)こともあるし、ときには夢の中で望みがかなうこともある。ときには夢の中で我々は宙を飛ぶこともできるし、夢で悩まさ(なやまさ)れることもある。夢の中で我々はとても奇妙(きみょう)な行動をする。我々は、目が覚めているときには決してしないことをする。我々は、決して考えたり言ったりしないことを考えたり言ったりする。なぜ夢はそんなに奇妙(きみょう)なのか。夢はどこからくるのか。
 人々は原始の時代からこれに答えようとしてきた。だがだれもシグムント・フロイトという男以上に満足のいく答えを生み出してはいない。夢は人が認識したり制御(せいぎょ)したりできない人の心の一部から生じるので、人の夢の世界は奇妙(きみょう)で異常に見えるのだと彼(かれ)は言った。彼(かれ)はこれを「無意識の心」と名づけた。
 フロイトは我々の時代の偉大(いだい)な探検家の一人であった。だが彼(かれ)が探検した新しい世界は人間自身の内面にあった。無意識の心とは、記憶(きおく)や感情でいっぱいの深い井戸(いど)のようなものだ。これらの記憶(きおく)や感情は、我々の誕生の瞬間(しゅんかん)から――おそらく誕生の前でさえも――そこにあり続けている。我々が意識している心は、それらを忘れてしまっているのだ。我々は何か不幸な、あるいは異常な経験をしたり、または夢を見たりして初めてそれらがそこにあることに気付くのだ。そうすると、長い間忘れていた顔を突然(とつぜん)夢で見るかもしれないのだ。我々は幼い子どもだったころに感じたのと同じ恐怖(きょうふ)や失望を感じるかもしれない。
 フロイトのこの発見は、人がなぜある行動をとるのかを理解したいと願うなら、とても重要である。というのは、我々の内面にある無意識の力は、我々が知っている意識した力と同じくらい強いからだ。なぜ我々は、ほかの人ではないある人を友達として選ぶのだろうか。なぜある物語が我々を悲しくさせたりうれしくさせたりし、その一方で別の物語は我々に全く影響(えいきょう)を及ぼさ(およぼさ)なかったりするのだろうか。おそらく、我々はなぜだかがわかるだろう。もしわからないなら、その理由は我々の無意識の心の中深くに存在しているのかもしれない。
 子どものころ、フロイトは他人の苦痛を気遣っ(きづかっ)た。だから彼(かれ)が成長して医者になったのは、驚く(おどろく)べきことではなかった。ほかの医者と同様に、彼(かれ)は人間の体がどのように機能するのかについてあらゆることを学んだ。だが彼(かれ)は人間の心によりいっそう興味をもつようになった。そこで彼(かれ)は、心や神経の病気を研究するためにパリへ行った。
 フロイトの時代、人の思考や考えや夢に興味をもった医者はほとんどいなかった。フロイトは、我々がなぜある考え方をしたり感じ方をしたりするのかを知りたかった。波は、我々の心がどのように機能するのかを知りたかった。そして1886年、彼(かれ)は神経の病気の医者として働き始めた。
 ある日、友人のヨーゼフ・ブロイヤー医師がフロイトに会いに来て、彼(かれ)が面倒(めんどう)を見ている少女のことを話した。その少女は自分自身について自由に話すと良くなったように思われた。彼女(かのじょ)は、ブロイヤー医師に、自分の心に浮かん(うかん)だことは何でも話した。そして彼女(かのじょ)が彼(かれ)に話すにつれて、彼女(かのじょ)は幼い子どもだったときの生活について思い出してきた、というのだ。フロイトはこれを聞いて興奮した。おそらくこれが自分の患者(かんじゃ)を救う方法だと彼(かれ)は思った。彼(かれ)は同じ方法で自分の患者(かんじゃ)を治療(ちりょう)した。彼(かれ)は患者(かんじゃ)の昔の出来事について尋ね(たずね)、彼ら(かれら)自身の経験について話すように求めた。彼ら(かれら)の話を中断させたくなかったし、彼ら(かれら)が望むように話してもらいたかったので、彼(かれ)自身はほとんど何も言わなかった。彼(かれ)は沈黙(ちんもく)し続け、彼ら(かれら)が語るすべてのことを、良いことも悪いことも、穏やか(おだやか)に受け止めた。ときには、この方法で彼(かれ)に語ることは患者(かんじゃ)の苦痛をやわらげるように思えた。
 フロイトはこの種の治療(ちりょう)を「会話療法(りょうほう)」とよんだ。後にそれは精神分析(ぶんせき)とよばれた。患者(かんじゃ)は自分を悩ま(なやま)せていることについて自由に話すとき、しばしば気分がよくなった。彼ら(かれら)は自分の恐怖(きょうふ)を制御(せいぎょ)するようになったのだ。
 患者(かんじゃ)がフロイトに話した内容が、彼(かれ)にショックを与える(あたえる)ことがあった。例えば、人は子どものときに経験した出来事のせいで、目が見えなくなったり話す力をなくしたりすることがありえるのだ。フロイトは、人間の心は暗くて不可解な場所なのだとわかり始めた。
 フロイトは自分が言ったり書いたりしたことで、あらゆる方面から攻撃(こうげき)された。彼(かれ)は敵を大勢つくったが、うれしそうにこう言ってくれる味方も大勢見つけた。「フロイトはついに、人間の心の秘密を解いて、とてもかわいそうな人々を救う方法を発見した」
 彼(かれ)は世界中で有名になり、「会話療法(りょうほう)」を使うことをほかの人に教えた。現代の文化や科学における彼(かれ)の影響(えいきょう)は大きい。作家、画家、教師、そしてもっと多くの人々が、無意識の心に入っていく方法を発見したその偉大(いだい)な男から、何かを学んだ。
 今日、フロイトの考えのすべてが認められているわけではないが、彼(かれ)のあとを継い(つい)で我々自身をよりよく理解するように助けてくれる人がいる。フロイト、そしてほかにも彼(かれ)のような人がいるおかげで、かつてはただ「気が狂っ(くるっ)ている」などと言われていた人々にとって、今日では今まであったよりももっと多くの希望があるのだ。 ( n )
 内容:ドストエフスキーやファーブルなど20年以上も前に読んだ本をもう一度読んでいる。古典とは、人間の本質を、その時代の素材を用いて表現しているものだ。現代の素材でないことがかえって、抽象(ちゅうしょう)の骨組みをはっきりさせている。

 解説:流行のものよりも古典のほうがよいという意見。流行のものは本にしろゲームにしろ一時期大いにもてはやされても、寿命(じゅみょう)の短いものが多いようです。自分の読んだ本で、「ずいぶん昔の本だが、心に響い(ひびい)てくる」という例などを考えると実感がわくと思います。

 名言は、繰り返し(くりかえし)読むことが大切だという意味で「精読とは……」。いい本を読むためには漫画(まんが)を片づけておこうというような意味で「悪書を読まないことが……」。名言以外にもことわざで、「温故知新」「亀の甲(かめのこう)より年の功」「腐っ(くさっ)ても鯛」なども使えそうです。 ( n )
 古典という言葉でわかりにくい場合は、歴史の風雪に耐え(たえ)た伝統のあるものというふうに考えよう。
 
 第一段落は、250字程度で長文の要約。
 
 第二段落は、意見Aと体験実例。「古典が長い間人々に愛され続けてきたのは、それだけの魅力(みりょく)があるからである。」体験実例は古典と呼ばれる文学作品を読んだり、音楽を聴い(きい)たりしたときの感想など。例えば、「この前、ビートルズを聴い(きい)た。父母の若いころに流行ったという話だったが、時代を超え(こえ)て感動するものがあると思った。」など。
 
 第三段落は、意見Bと社会実例(昔話)。「一方、流行のものも多くの人の気持ちを引きつける。昔話の「小人のくつや」でも小人が作ったくつは評判となり、その噂を聞きつけた人たちが店に押し寄せる(おしよせる)ようになった(らしい)。」ほんとか。
 または、「一方、古いものにこだわることがマイナスになることもある」。昔話の例としては、故事で「守株(しゅしゅ)」という話がある。「宋の農夫が、偶然(ぐうぜん)に切り株にぶつかって死んだウサギを得て、それからはまったく働くことをやめ、またウサギが切り株にぶつかって死ぬのを待った」。いたずらに旧習を守って進歩しないことの例とされる。
 
 第四段落は総合化の主題と名言の引用。「確かに古典にも流行のものにもそれぞれ良さがある。しかし、一番大切なことは、古典を選ぶか、流行のものを選ぶかではなく、本当に自分の心に響く(ひびく)ものを見つけていくことである。名言は、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」など。
  ( n )
 第3段落を、「流行のものの価値を認めることも大切だ。」「流行のもののよいところも取り入れるべきだ。」とした場合の「昔話実例」。
 「こぶとりじいさん」。主人公のいいじいさんは、鬼(おに)の中でも臆(おく)せずに流行りの(?)踊り(おどり)を踊っ(おどっ)たため、こぶをとってもらえました。しかし、隣(となり)のいじわるじいさんは踊れ(おどれ)なかったため、裏目に出てしまいます。踊り(おどり)はおそらく、当時の流行りの娯楽(ごらく)だったのでしょう(本当かな)。そういう流行りもので他人とコミュニケーションをとれるという、いい面もあるということですね。 ( h )
流行のものも、それなりの理由で、皆(みな)から愛されます。「鶴(つる)の恩返し」という昔話では、おじいさんに助けてもらった鶴(つる)は娘(むすめ)に化けて、おじいさんとおばあさんのために美しい機を織り上げました。あまりにもきれいな織物を、これまで見たことがない人たちは、珍し(めずらし)がって、高価な反物なのに、どんどん売れました。これは。今まで見たこともない、目新しいもので、人々の心をt強く惹きつけたのでしょう。鶴(つる)が織ったのが普通(ふつう)に売っているような織物ならば、それほど売れず、鶴(つる)の行為(こうい)はたいした恩返しにもならなかったかもしれませんね。 ( m )