物の豊かさと心の豊かさを対比して考えてみるといいでしょう。「ボロは着てても心は錦ー♪」という歌がありますが(水前寺清子。いつの話じゃ)、「衣食足りて礼節を知る」ということわざもあります。この二つの考えを総合化してまとめてみましょう。 ( n )
n 第一段落は、豊かになった現在の身の回りの様子を書いていきます。n 第二段落は、物が豊かであることのよい面。「確かに豊かであるのはよいことだ。飢えや寒さに苦しまないことは人間が幸福に暮らすための最初の条件だ」n 第三段落は、反対意見。「しかし、物がゆたかであるだけでは充分ではない。物とは違う心の豊かさもまた必要だ。昔話に出てくる桃太郎が退治した鬼は、確かに豊かな暮らしをしていたかもしれない。しかし、キビダンゴ一つで桃太郎についていった犬や猿やキジの方が、心は豊かだっただろう」n 第四段落は総合化。「物の豊かさも心の豊かさも、どちらも大切だ。しかし何よりも大事なことは、そういう豊かな社会を、自分たちがこれから作っていくということだ」n n ( n )
貧しいけれども心の豊かな人の例は、昔話にたくさんあります。(そしてそれと対照的な、悪いおじいさんおばあさんの例も。)今回は、珍しく(?)「昔話実例」が入れやすい回と言えるでしょう。
たとえば、売れ残ったかさをお地蔵様にかぶせてあげた「かさこじぞう」、「舌切り雀」や「花咲かじいさん」、「浦島太郎」も、そもそもはいじめられていたカメを助けてやる話でしたね。 ( h )
構成図は、小3以上の生徒が書きます。小2以下の生徒は、絵をかいてから作文を始めるという課題になっているので、構成図は書かなくて結構です。
構成図を書くときに大事なことは、思いついたことを自由にどんどん書くことです。テーマからはずれていても、あまり重要でないことでも一向にかまいません。
たくさん書くことによって、考えが深まっていきます。したがって、構成図は、できるだけ枠(わく)を全部うめるようにしてください。しかし、全部埋まらなくてもかまいません。 枠と枠の間は→などで結びます。この矢印は、書いた順序があとからわかるようにするためです。作文に書く順序ということではありません。
構成用紙は、構成図の書き方に慣れるために使います。構成用紙を使わずに、白紙に自由に構成図を書いてもかまいません。
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[ミニヒント]
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの創作童話の
「マッチ売りの少女」→彼女は売れ残ったマッチ一本ずつに火をつけ、自分の家族や、おいしそうな食べ物を思い出しながら、大みそかの雪の夜に天国へと旅立って行きました。
新しい年の朝、少女はマッチの燃えかすを抱えて幸せそうに微笑みながら死んでいました。彼女の心には、心の豊かさと、他の誰にも感じられないけれど、大きな満足感がありましたよね。 ( m )