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解説集 黄ネコヤナギ の池 (最新版 /印刷版 /ウェブ版 /最新版
印刷版は印刷物として生徒に配布されているものと同じです。ウェブ版は書き込み用です。 https://www.mori7.com/mine/ike.php
最新版には印刷日(2024-03-14 00:00:00)以降に追加されたもの(グレーで表示)も掲載されています。

1.1週 
●自由な題名
 自由な題名です。ふだんの生活の中で問題だと思うことを自由に書いてみましょう。意見の中心は「……という人もいるが、私は……と思う」というように、論点が明確になるように考えていきましょう。

3.1週 
●椿を主題とする(感)
 第一段落は要約と意見(当為の主題)。「生身のリアリズムを重視した近代から、私たちの心のふるさとである様式美へ。」

 第二段落は、方法1と体験実例。「そのためには、まず昔のものを古いからだめだという目で見ないことだ(方法)。私の父も水戸黄門をよく見るが、筋が大体予想できるので、ストレス解消になるらしい。それに反して、現代の映画はストレスがたまるものが多い。」

 第三段落は、方法2と社会実例(歴史)。「また、学校の教育などでも、個性重視よりも模倣を取り入れるべきだ。昔の芸事には、「○○三年、□□五年」などというものが多い。それだけ模倣の期間を長く取っていたから、様式美を継承することができたのだ。」

 第四段落は、反対理解と自作名言、又はことわざの加工。「確かに、近代が発見した個性は価値のあるものだ。しかし、私たちは様式の持つ安定感も評価する必要がある。個性そのものに価値があるのではなく、個性を生かすことがその人の幸福に結びついていることに価値があるのである。「角(つの)を矯(た)めて牛を殺す」という言葉があるが、角を伸ばすことが牛を生かすことになるわけではない。」

3.2週 
●油絵の持つ強固で(感)
 第一段落は要約と意見(当為の主題)。日本人の感性は、油絵の持つ物質感に違和感を感じる。明治以来の洋画家たちは、様々な苦労を経て油絵を日本に根付かせた。「異なる文化を移植するときには、根付かせる国の風土に合わせた工夫をすべきである。」

 第二段落はその方法と体験実例。「そのためには第一に、自分流の工夫をいつも加味するように心がけることである(方法)。私も、先輩に聞いたいい勉強法を、自分なりにアレンジして成果を上げた。」

 第三段落は、方法2と社会実例(歴史)。「第二に、他国の文化の吸収にはじっくり時間をかけることである。日本も漢字文化を受け入れるときに、そのまま漢字を使うのではなく、長い歴史を通してひらがなやカタカナに加工しながら吸収した(歴史)。」

 第四段落は、反対理解と自作名言。「確かに、他の文化が持つよいものを貪欲に吸収することは大切だ。しかし、そこには自己流のアレンジもまた必要なのである。吸収するとは呑み込むことではなく咀嚼して消化することである。『蟹は甲羅に似せて穴を掘る』私たちも自分のサイズに合った穴を掘るべきだ。」

3.3週 
●こと青春に関するかぎり(感)
 第一段落は、要約と意見。「現状の否定と未完成を目指そう。」

 第二段落は、そのための方法と体験実例。「そのためには、目標を持つことだ。私も受験勉強で浪人中のときは、ストレスがたまったが、あとからふりかえると充実した時間を過ごしていた。」

 第三段落は、方法2と社会実例(歴史)。「また第二には、社会が小さな完成を求めないことである。明治維新のころに活躍した青年たちは、親や郷里や藩の中で小さくまとまろうとしなかった。また、そういう青年たちを励ます心ある大人たちもいたのである。」

 第四段落は、反対理解と自作名言、又はことわざの加工。「確かに、現状否定のあとには、形のあるものを完成させる時期も必要になる。しかし、早めに完成させることに目を奪われず長い目で物事を見るべきだ。「否定とは、次に続く肯定のための否定なのである。『大器晩成』という言葉がある。たとえ未完成に終わっても、より大きな未来を目指すべきだ。