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解説集 グミ2 の池 (最新版 /印刷版 /ウェブ版 /最新版
印刷版は印刷物として生徒に配布されているものと同じです。ウェブ版は書き込み用です。 https://www.mori7.com/mine/ike.php
最新版には印刷日(2024-03-14 00:00:00)以降に追加されたもの(グレーで表示)も掲載されています。

10.1週 
●学問の意義、人間にとっての幸福
 みなさんがこれから大学でする勉強で考えていくといいでしょう。高校までの勉強は与えられた勉強という面が強かったと思いますが、大学生以降は自分から進んで取り組む勉強が中心になってきます。なんのために勉強(学問)をするのかを考え、そういう学問への取り組みがしにくくなっている社会の問題を考えてみましょう。
●構成図の書き方
 構成図は、小3以上の生徒が書きます。小2以下の生徒は、絵をかいてから作文を始めるという課題になっているので、構成図は書かなくて結構です。
 構成図を書くときに大事なことは、思いついたことを自由にどんどん書くことです。テーマからはずれていても、あまり重要でないことでも一向にかまいません。
 たくさん書くことによって、考えが深まっていきます。したがって、構成図は、できるだけ枠(わく)を全部うめるようにしてください。しかし、全部埋まらなくてもかまいません。
 枠と枠の間は→などで結びます。この矢印は、書いた順序があとからわかるようにするためです。作文に書く順序ということではありません。
 

構成図は、原稿用紙や普通の白紙に書いて結構です。
構成図を書きます。
頭の中にあるものをそのまま書くとき。
構成図で書くとき。
初めに絵をかきます。(絵はどこにかいてもいいです)
思いついた短文を書きます。(どこから始めてもいいです)
思いついたことを矢印でつなげていきます。
関係なさそうなことでも自由にどんどん書きます。
はみだしてもかまいません。大体うまったらできあがり。


 

●学問の意義、人間にとっての幸福
 学問は本来主体的に取り組むべきものなのに、その姿勢が失われているという視点で主題を考えていきます。
 二段落と三段落はその原因。まず、受験社会における偏差値重視の評価体系が原因と言えそう。勉強は学校で、もしくは塾で、「与えられて勉強する」ということが当たり前になっているということも考えられますね。
 また、今回からは長文実例もしくは自然科学実例を入れることが必須です。実例を先に見つけて、それに合うように意見を考えるというのも一つの考え方。例えば、自然界では一般的に「相利共生」という生き方があります。種類の違う生き物が互いに利益を与え合いながら共存するという考え方ですが、そこから考えて「人間社会は異質なものを受け入れ難い」と考えてみてはどうでしょうか。皆が同じことを勉強し、皆が同じ答えを出す、という今の画一的な教育環境は、「皆と同じがいい」「違う意見は受け容れられない」ということから始まったと考えられそう。

10.2週 

10.3週 
●芸術作品の特徴は(感)
 実用性ばかりを求め、芸術を軽視しているという視点で考えてみましょう。
 二段落と三段落では、その原因。まずは、何でも効率を重視する現代社会が挙げられるでしょう。一見無駄に思えるようなものにこそ、面白さ(美しさ)があるような気がするのですが。また、もう一つの原因としては、経済力や名誉が人間の評価基準になっているということが挙げられそうです。目の前のお金や名誉にとらわれ、「美しいもの」「美しい精神」を大切にする感性が失われているということです。自然科学実例では、動物たちの求愛行動を考えてみるといいですね。クジャクのオスがメスに求愛するときは、できるだけ自分を美しく見せようとします。「美しいもの」に魅力を感じる感性が大切だというように展開していくとよいのでは。

11.1週 
●明快に外界へ(感)
 芸術と道具(機械)は対照的なものであるにも関わらず、それを同じ土俵で比較し、競争させることができると考えられているというところに注目し、これを主題として考えます。
 二段落・三段落では、なぜ芸術と道具が同じ土俵に立たされているのか、その原因を考えます。まず一つ目に考えられるのは、私たちが何かを理解しようとするときに、データを重視するという想像力の貧困さ。例えば、美しい空の色を見たときに、マゼンタとシアンの比率を頭で計算するといったことです。二つ目の原因として考えられるのは、私たち人間が快適さばかりを追求し、道具(機械)の開発に心を奪われてきたこと。自然科学実例は、道具を使うサルの例などをうまく使えると良いですね。

11.2週 
●人生が物語であるとすれば(感)
 第一段落は、状況実例と意見。「マスメディアによる情報の多層化は、あらゆる話題を裏話のレベルに矮小化させる傾向を持つ。しかし、タテマエや理想をすべてシニカルに見る見方は単純すぎるのではないか」
 第二段落は、その原因。「そのような見方(裏話への矮小化)が生まれた原因の一つは、ジャーナリズム精神を失ったメディアの商業主義である。真実を静かに報道する記事よりも、センセーショナルに裏情報を報道する記事の方が売れるからである。例えば、文春の田中真紀子長女離婚記事。文春が『報道の自由』を主張するにはあまりにも内容のない単なる興味本位の記事だった」
 第三段落は、原因2。「もう一つの原因は、私たち読み手のレベルの低さである。その国の政治はその国民の民度を出ないという言葉がある。例えば、テレビの番組の中には、人をおとしめて笑うようなものもある。それらの番組があるのは、それを見る人がいるからである。」
 第四段落は、反対理解と意見。「確かに、大本営発表のように、タテマエや美談だけが報道される世界は健全とは言えない。しかし、現在はそれとは逆の不健全さがメディアを支配しつつあるのではないか」

11.3週 
●日本人はよく(感)
 一段落では社会問題の主題。「コミュニケーションの媒体が進化するにつれて、逆にコミュニケーションの場が狭まるのは問題だ」。
 二段落、三段落では、その原因について述べていきます。一つ目は、媒体を挟んでコミュニケーションをとることにより、相手を直接見られなくなっているということが挙げられそう。お互いの目を見て会話をする、ちょっとした雰囲気から感情を読み取る……、携帯やインターネットがいくら便利でも、いま挙げたようなことは決してできません。相手と直接向き合わないことで、深いつながりを結ぶことが難しい、と展開していきます。二つ目は、コミュニケーション媒体の普及により、世界が広がりすぎたことを考えてみましょう。動物たちがコミュニケーションをとるときのサインは、目や耳や鼻など、五感に訴えるものしか使えないので、非常に限定的にしか使えませんが、だからこそ、仲間意識が強いということが言えそうですね。
 四段落は自作名言を入れてまとめていきましょう。

12.1週 

12.2週 

12.3週