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解説集 サツキ の池 (最新版 /印刷版 /ウェブ版 /最新版
印刷版は印刷物として生徒に配布されているものと同じです。ウェブ版は書き込み用です。 https://www.mori7.com/mine/ike.php
最新版には印刷日(2024-03-14 00:00:00)以降に追加されたもの(グレーで表示)も掲載されています。

4.1週 
●何かをきれいにしたこと、あたらしい学年
 小学校の中学年のころから、与えられた題名で昔のことを思い出して書くことができるようになります。新年度の準備などで部屋を机をかたづけたこと、お風呂場の掃除をしたことなどを書いていきましょう。
 小学校中学年は、表現を工夫して、長く書く力がついてくる時期です。しかし、このころの作文は、「はじめに何をして、つぎに何をして、それから何をして、……」と、経過を並列的に書くかたちにもなりがちです。自分のしたことや思ったことがはっきりしている場面を中心に書いていくと、中心のしぼられた文章になります。作文の冒頭に、「いちばん……は……です」と入れてから書き出すのもコツです。
●書き出しの工夫……「いつ、どこで何がありました」と書き出す前に、そのときの会話や色や音を書く練習です。慣れないうちは理屈でいくら説明しても、子供にとってはむずかしく感じるようですので、はじめは無理矢理でも「『やったあ。』と、ぼくは言いました。今日は遠足です」のように書いてしまいます。最初の二、三回は、とってつけたような書き出しになってもかまいません。何度か書いていると、自然に文章になじむような書き方ができるようになってきます。
●たとえ……「まるでトマトみたいに赤い」「まるで雪のようにつめたい」というように「まるで〜みたい」「まるで〜のよう」という形をつかってたとえを入れてみましょう。
●もし・・・だったら……「もし〜だったら……」という形で想像したことを自由に書いてみましょう。
●自分だけが思ったこと……「たのしかったです」「うれしかったです」「おもしろかったです」というようなありきたりなことではなく、ほかの人が思わないような自分らしい思ったことを書いてみましょう。
●決められた課題で書く……3年生からは題名が決められています。●印のついている二つの課題のうち一つを選んで書いてください。3週目は長文の感想文課題となります。
●それで少なく……「それで」「そして」「それから」「そうしたら」などは2回以上使わないようにしましょう。
●中心を決める……「いちばん……なのは……です」というような書き方で、話の中心を決めてくわしく書きましょう。
○とちゅうのどうしてたぶん……思ったことを作文の結びに書くだけでなく、途中でも書いていく練習です。その際、「どうしてだろう?」「たぶん、こうじゃないかな」と自分の疑問に思ったことや推測したことを書いていきます。
○聞いた話……お父さんやお母さんに、その作文の中身と結びつく似た話を聞いて書く練習です。自分だけの体験を書くよりも話が立体的になってきます。作文を書いているときに相談してもいいのですが、できればあらかじめ課題集で作文の題名を見ておき、家庭でその題名に関連するお父さんやお母さんの体験を子供さんに聞かせてあげてください。
○いろいろな言った……「言いました」という言葉を使わないで、言ったことを表わす練習です。いろいろな語彙を使って書くという意識をつけるのが目的です。「お母さんは、『おはよう。』と笑いました」「お父さんは、『おはよう』とウィンクしました(ドキッ)」という書き方です。
○ときのてん、のでたらからるとのてん……時間を表わす語句のあとにてんをつけます。「日曜日の朝、ぼくは……」というような書き方です。また、条件を表わす語句のあとにもてんをつけます。「雨がふったので、」「雨がふったら、」「雨がふったから、」「雨がふると、」。
●字数……新年度になって、項目がむずかしくなった学年が多いので、字数は前の学期よりも少なくしています。
●何かをきれいにしたこと、あたらしい学年
 与えられた題名で作文を書きましょう。
 ただし、書きにくいときは、自由な題名で書いてもかまいません。
 次の書き方を参考にしましょう。
1、最初に、「いつ、どこ、どうした」などの説明がわかるように書いていきます。
【例】 3月の終わりごろ、私は、自分の机をきれいにかたづけました。その机は、私が小学1年生のときから……
2、そのときの会話を思い出します。(会話がないときは、心の中で思ったことを書いていきましょう)
【例】 お母さんがやってきて、
「最初に、いるものといらないものを分けておいたらいいよ」
と言ってくれました。私は、……
3、途中で、昔の似た話や、お母さんお父さんに聞いた似た話を思い出しましょう。
【例】 私は、12月の末にも大掃除をしました。そのときは、……
 私は、お母さんに、お母さんの子どものころの大掃除の話を教えてもらいました。それは、……
4、最後に、自分の思ったことを書いてまとめましょう。
【例】 やっと終わったので、私はほっとしました。
 でも、私は、またすぐきたなくなっちゃうんだよなあ、と思いました。どうしてかというと、……
●何かをきれいにしたこと、あたらしい学年
 構成図は、小3以上の生徒が書きます。小2以下の生徒は、絵をかいてから作文を始めるという課題になっているので、構成図は書かなくて結構です。
 構成図を書くときに大事なことは、思いついたことを自由にどんどん書くことです。テーマからはずれていても、あまり重要でないことでも一向にかまいません。
 たくさん書くことによって、考えが深まっていきます。したがって、構成図は、できるだけ枠(わく)を全部うめるようにしてください。しかし、全部埋まらなくてもかまいません。
 枠と枠の間は→などで結びます。この矢印は、書いた順序があとからわかるようにするためです。作文に書く順序ということではありません。
 構成用紙は、構成図の書き方に慣れるために使います。構成用紙を使わずに、白紙に自由に構成図を書いてもかまいません。
構成用紙を使って構成図を書きます。
頭の中にあるものをそのまま書くとき。
構成図で書くとき。
初めに絵をかきます。(絵はどこにかいてもいいです)
思いついた短文を書きます。(どこから始めてもいいです)
思いついたことを矢印でつなげていきます。
関係なさそうなことでも自由にどんどん書きます。
枠からはみだしてもかまいません。全部うまったらできあがり。

 



▽構成図は、原稿用紙や普通の白紙に書いても結構です。


4.2週 
●学校へ行く道、山さいつみ
 学校へ行く途中までの話を書いてみましょう。
 朝、起きてから、どんな道を通っていくか。季節によって、その道はどんな違いがあるか。途中でどんな人に出会うか。そういうことを思い出しながら書いてみましょう。
 途中で、「この前、こんなことがありました」と、実際にあったできごとをそのときの会話を思い出すように書いていくと、くわしく書けます。
 お父さんやお母さんに、子供のころのことを聞いてみましょう。たぶん、お父さんやお母さんのころは、今とは違ったことがあると思います。
 結びには、自分の思ったことも入れていきましょう。
●学校へ行く道、山さいつみ
[ミニヒント]
途中で、「この前、こんなことがありました……」と、実際にあったできごとを書くなら、具体的にどんなことが取り上げられるでしょうか。雨の日に、後ろから、いきおいよく走ってきたトラックに、くぼみの水をバシャーンと、ぶっかけられたこと。道ばたに咲いているタンポポの花をみつけて、「アスファルトの割れ目からも、こんなにちゃんと根を張って花を咲かせるのだな」と、感動したこと。また、ドキドキしながら「ピンポーンダッシュ」をお友だちとやって、見つからないうちに、大急ぎで走り、学校にたどりついたこと^^;、忘れ物に気づいて、途中から、あわてて家に引き返したこと……等々。いろいろありますね。そのときのようすを会話や、心に動きをおりまぜながら、くわしく書いてみましょう。

4.3週 
●たびをする草や木のみ(感)
 タンポポのわた毛が飛ぶ季節は、まだちょっと先ですね。自分では動けない植物の種が、人にくっついたり、鳥に食べられたり、風の力を借りたりして旅行するようすを思い浮かべて、似た話を考えてみましょう。

 感想文は、似た話を見つけて書くというところが書きにくいと思います。字数は長く書けなくてもいいですから、次のような順番で書いていきましょう。

 この話(長文)を読んで、いちばんおもろしろかった(ふしぎだった・おどろいた)のは……というところです。
  ↓
 わたしにも、にた話があります。このまえ……(と、自分のにた話を書く)
  ↓
 また、ずっとまえは(お母さんの話では)……(と、にた話をできればもうひとつ書く)
  ↓
 わたしは、この話(長文)を読んで……と思いました。

 にた話が見つからないときは、「もし……だったら」と自分で想像した話をにた話のかわりに書いてもいいでしょう。

 参考までに、4年生の課題になると、最初の段落で三文ぬきがきをしてから書くようになります。長文のはじめのほうから一つ、中のほうから一つ、おわりのほうから一つ、と合計三つぐらいの文をそのままぬきがきしていく書きます。(文というのは、「。」から「。」までの間です)

 項目表の字数どおりに書くのはたいへんだと思いますから、とりあえず、1年生は100字、2年生は200字、3年生は300字、4年生は400字、5年生以上は500字を目標にして書いていくとよいでしょう。
●たびをする草や木のみ(感)
 第一段落は、「この話を読んで私がいちばん……と思ったところは……です」などのように、どこを中心にするか決めましょう。【例】「私がこの話を読んでいちばんびっくりしたのは、鳥にたべてもらって、ふんといっしょに地面に落ちて、めをだす種があるということです。」

 第二段落は、似た話です。たんぽぽのわた毛を飛ばして遊んだことなどを書いてみましょう。わた毛の飛ぶようすを何かにたとえることもできそうです。

 第三段落は、もう一つの似た話です。ホウセンカの種をはじいて遊んだことやいのこづちの種を服につけて遊んだことなどを書いてみましょう。
 似た話がどうしても見つからない場合は、「もし……だったら」という言葉で想像した話を書いていってもいいです。【例】「もし、私がたんぽぽのわた毛だったら、日本中を飛び回ってみたいです。」

 第四段落は、長文全体の感想です。「私はこの話を読んで……と思いました」と、自分らしい思ったことを書いていきます。【例】「私はこの話を読んで、種のたびは、自分の生きる場所をさがすためのとても大切なたびなのだと思いました。」
●たびをする草や木のみ(感)
 にた話を考えてみましょう。みなさんも、学校やおうちで花や野菜の種をうえたけいけんがあると思います。あさがお、ひまわり、トマト、きゅうり、ゴーヤ……。それぞれ、どんなたねだったか思い出してみましょう。また、くだものの種にもいろいろなしゅるいがありますね。今まで食べた中で、一番大きくてびっくりしたのはアボカドの種。食べるぶぶんよりも種の方が大きくてびっくりしました。一番小さいのはいちごかな? 考えてみたら、いちごは、種も食べちゃうのですね(^^)。

5.1週 
●お手伝い、ほしぞらを見たこと
 おふろあらい、おちゃわんあらい、玄関(げんかん)のそうじ、ペットのうちのそうじなど、いろいろなお手伝いがありますね。
 作文に書くために、「お母さん、何かお手伝いさせて」とたのんでみましょう。もしかすると、大そうじがはじまっちゃうかもしれないよ。
●お手伝い、ほしぞらを見たこと
 お父さんやお母さんのお手伝いをしたことを思い出して書いてみましょう。お風呂そうじや食器洗い、せんたくものの取り入れなど、いろいろなお手伝いがありますね。
 まず、自分がしたお手伝いでいちばん苦労したことや楽しかったことを「いちばん大変だった(楽しかった)のは、……です。」と書いてみましょう。
 お手伝いをしているときの様子は、「〜でした。」、「〜ました。」ばかりにならないようにところどころに「〜です。」、「〜ます。」を入れて書いていきます。たとえ(まるで〜のよう)を使うことも忘れずに。食器洗いのお手伝いでは、「まるでシャボン玉のようなあわができました。」などというたとえが使えそうです。
 最後は、お手伝いをやってみた感想を自分らしい言葉で書きます。【例】「ぼくは、お母さんが毎日こんなに大変な仕事をしていることにびっくりしました。これからはもっともっとお手伝いをしたいと思いました。」

5.2週 
●りょうりを作ったこと、ゴールデンウィーク
 料理を作ったことを書いてみましょう。たまご焼きやゆでたまごを作った人は多いでしょう。ホットケーキやクッキーやお好み焼きを作った人もいるでしょう。「ぼくはカップラーメンしか作ったことがない」という人もいるかな。(あれは作ったことに入らない)
 料理をしているときの色や音やにおいをよく思い出して書くと、おいしそうな作文になるでしょう。(^0_0^)
●りょうりを作ったこと、ゴールデンウィーク
 まず、お料理でいちばん苦労したことやおもしろかったことを「いちばん大変だった(おもしろかった)のは、……です。」と書いてみましょう。
 料理をしているときの音、色、においなどを思い出しながらたとえを使いながら書いていきます。一人で作ったのなら心の中で思ったことを、誰かと一緒に作ったのならその人との会話も入れて、今、目の前で料理が出来上がりつつあるような作文に仕上げることができるといいですね。現在形の「〜です。」「〜ます。」をところどころに入れて書いていきましょう。
 できあがった料理を食べてくれた人の感想も書けるといいですね。
 最後は料理を作って思ったことを自分らしい言葉で書きます。【例】「簡単そうに見える料理でも意外とむずかしいんだなあと思いました。」「おいしいと言ってもらえるとまた作りたくなるから不思議だなあと思いました。」
地球は音よりはやい(感)
 感想文(かんそうぶん)を書く人は、次(つぎ)の解説(かいせつ)を参考(さんこう)にしてください。
 地球は動いている。3年生から「理科」のお勉強が始まりましたね。科学にきょうみのある人なら、地球が動いていることは知っていたかもしれません。でも、この考えが決まるまで、たいへんなことがあったのですね。

 まず、この文章を読んでいちばんすごいなあと思ったところを紹介しましょう。「わたしがいちばんすごいなあと思ったのは、さいばんにかけられても『地球はうごく』と信じていたことです。」勇気のある学者がたくさんいたのですね。

 つぎに、にたようなお話を書いていきます。学校でみんなで話し合っているときに、じぶんだけちがう意見になったことはありませんか? ひとり反対の意見を言ってる友だちにさんせいしてあげたいのに、ゆうきがでなかったお話とか。みんなとちがう意見を言うのは、ゆうきがいるね。

 地球がすごいスピードでうごいているのを聞くと、どこかにつかまっていないといけない気分になるね。地球はまるいのにすべりおちないのも引力のおかげなんですね。ほかに知っていること、お父さんやお母さんにおしえてもらったお話をしょうかいしてみましょう。

 さいごに思ったことをまとめよう。これから、理科のお勉強はりきるぞ! 宇宙にいって地球をみてみたいなあ。ゆめを書いてもいいね。

5.3週 
●牛のお通りで電車がとまる(感)
 国によってルールがちがうという例をお父さんやお母さんから聞いてみると書きやすいと思います。あいさつの仕方や食事の仕方など、ある国では行儀のいいことがほかの国では行儀が悪いというような例は数多くあるようです。
●牛のお通りで電車がとまる(感)
 第一段落は、「この話を読んで私がいちばん……と思ったところは……です」などのように、この長文を読んでいちばん印象に残ったところを書きます。【例】「私がこの話を読んでいちばんびっくりしたのは、インドでは牛が神様のようにあつかわれていることです。」

 第二段落は、似た話です。国によって習慣や考え方が違うという話を書いていきます。食べ物やあいさつの仕方などは、国によって違いがありますね。そんな話を聞いたり調べたりして書いていきましょう。

 第三段落は、もう一つの似た話です。似た話が見つからない場合は、「もし……だったら」という言葉で想像した話を書いていってもいいです。「もし、牛が日本の道路を歩いていたら……」など想像したことを書いてみましょう。

 第四段落は、長文全体の感想です。「私はこの話を読んで……と思いました」と、自分らしい思ったことを書いていきます。【例】「私はこの話を読んで、国によって考え方が違うということを知っておくことは大事だなあと思いました。」
●牛のお通りで電車がとまる(感)
・似た話のヒント
インドでは手でカレーを食べる
ヨーロッパの人はタコは食べない
中国ではお正月にギョウザを食べる
どうして牛を大事にするのか
「牛は聖獣であり、それはシヴァ神の乗り物であるからだ」という説があります。
●牛のお通りで電車がとまる(感)
 にた話は、牛の話でもおもしろいですね。インドでこんなに大切にされている牛ですが、日本ではどうでしょう。畑をたがやすのにつかわれたり、にもつをはこぶのにつかわれたり……。動物園で牛を見たり、牧場でちちしぼりをしたけいけんについて書いてもおもしろいかも!
★牛のお通りで電車がとまる(感)
にた話
○日本でも、神様のようにあつかわれている動物がたくさんいます。たとえば、神社にまつられているおいなりさんの使いはキツネだと考えられています。でも、今は町ではほとんどキツネを見ることはありませんね。(北海道に住んでいる人は、野山でキツネを見たことがあるかもしれません。)そのほか、奈良ではシカが春日大社の神様のお使いだと考えられているので、奈良の人たちは今でもシカをたいせつにしていて、シカが道をのんびりと歩いていることがあります。

○人に会ったとき、日本ではおじぎしてあいさつします。中国や韓国(かんこく)でも、おじぎをするそうです。ヨーロッパやアメリカでは、あくしゅしてあいさつをする国が多いそうです。

6.1週 
●体育の時間、とくいなこと
 体育の時間の話を書いてみましょう。
 体育のときはあまり話をしないので、運動している間に自分が心の中で思ったことをたくさん書いていきましょう。
●体育の時間、とくいなこと
 体育が得意な人もそうでない人もいると思いますが、学校の体育の時間のことを思い出して書いてみましょう。とび箱、鉄棒、なわとびなど、体育ではいろいろな運動をやっていると思いますが、「体育の時間でいちばん好きなのはとび箱です。」などのように中心を決めて書いていかれるといいですよ。逆に「わたしがいちばん苦手なのは鉄棒です。」のように苦手なことをがんばっているという話でもいいです。
 とび箱をとびこすようす、速く走っているようす、なわとびをぴょんぴょんととんでいるようすなどをたとえを使って書いてみましょう。ところどころに「〜です。」、「〜ます。」を入れて書くと生き生きとした作文になります。
 いい汗を流してすっきりした気持ち、できなかったことができるようになってうれしい気持ちなどをなるべく自分らしく「思いました」ということばを使って書いてみましょう。

6.2週 
●カタツムリを見つけたこと、がんばったこと
 そろそろ雨のおおい季節(きせつ)になります。雨というと、おもいつくのはカタツムリ。朝はやく、神社(じんじゃ)などのふるい建物(たてもの)のあるちかくの石垣(いしがき)を見てみましょう。カタツムリがのんびり朝の散歩(さんぽ)をしているところにであいます。日がのぼってくるころには、カタツムリは木陰(こかげ)にかくれてしまいます。
 このカタツムリをかってみると、なかなかおもしろいものです。ニンジンをえさにすると、ちゃんとオレンジ色のふんをします。ずっとかっていると、土のなかに半透明(はんとうめい)のきれいな卵(たまご)をうみます。たっぷり観察(かんさつ)したら、雨の日に、ちかくの公園(こうえん)ににがしてやりましょう。
 カタツムリは殻が右巻きのものがほとんどですが、中に一種類だけ殻が左巻きのヒダリマキマイマイというのがいます。見つかるといいですね。
●カタツムリを見つけたこと、がんばったこと
 カタツムリの種類は非常に多く、日本だけでも数百種になるそうです。見つけたカタツムリの大きさや色、さわった感じなどを、たとえを使って書いてみましょう。
 中には肉食性のカタツムリもいるようですが、ほとんどのカタツムリは、レタス、小松菜、木の葉、枯れ葉、ニンジン、キュウリなどを食べます。また、小さいコンクリートを入れておくと炭酸カルシウム(殻の成分)の補給のために良いそうです。カタツムリがコンクリートを食べるとはびっくりしてしまいますね。
 殻の口に幕を張って中に閉じこもるときは、湿気が足りないときなので、湿気を与えてやるといいようです。夏の間は夏眠をするので注意しましょう。(冬眠もします。)
 なんだかカタツムリの飼い方講座みたいになってしまいましたが、カタツムリを見つけたときのようすや実際にカタツムリの世話をしたことなど、自分だけがしたことや自分らしい思ったことを書いてみてね。
家ちくといっしょにテントのたび(感)
 感想文(かんそうぶん)を書く人は、次(つぎ)の解説(かいせつ)を参考(さんこう)にしてください。
 第一段落は、このお話しを読んで「いちばん」びっくりしたこと、すごいなあと思ったことを書いてみましょう。モンゴルの人のおひっこしは、村全体なんですね。おりたたみの出来る家ってすごいね。

 ふたつめの段落には、みなさんの「おひっこし体験記」を書いてみましょう。おひっこししたことのないお友達は、お部屋をかえたこと、学校の教室のおひっこしのことを思い出してみてね。どんな、たいへんなことがあったかな。

 みっつめには、「もし、わたしがモンゴルの子どもだったら・・・」なんて想像してみよう。先生は、モンゴルの人のゆうびん手紙はどうやってとどくのか、心配してるんです。

 さいごに、思ったことを書いてみよう。どこにいどうしても、おうちはあったかくていいなあ、家族といっしょだと安心だなあ。

6.3週 
●遠くへたびをする鳥(感)
 そろそろツバメの季節になります。あの小さい体で、遠い南の国からはるばる海をわたって日本まで飛んでくると考えると不思議な気がしますね。旅をする鳥のことを図鑑などで調べて書いてみましょう。
 渡り鳥には、ツバメやカッコウのように春に日本に来て秋に南の国に帰る夏鳥と、カモやハクチョウのように秋に日本に来て春にシベリアなど北の国に帰る冬鳥と、シギやチドリのようにシベリア地方とオーストラリアを春と秋に移動する途中で日本を通過していく旅鳥があります。
 渡りをする原因はまだよくわかっていませんが、季節の変わり目には、地域によって膨大な数の昆虫が発生します。ひなを育てるのに、この昆虫の発生を利用しているという考えもあります。また、鳥というものはあまり天敵がいないので、自分たちの種を強く維持するために渡りという試練を利用しているという考えもあります。
 最も長距離を渡る鳥として有名なのはキョクアジサシです。毎年、北極と南極の間、16000キロメートルを移動しています。もしかすると、ただ飛ぶのが好きだから渡りをしているのかもしれませんね(笑)。
 似た話は、長距離のランニングをしてくたびれた話などが書けそう。
 軒先にツバメが巣を作っているのを見たことがある人は、そんな話を書いてもいいですね。
●遠くへたびをする鳥(感)
 第一段落は、「この話を読んで私がいちばん……と思ったところは……です。」などのように、どこを中心にするか決めましょう。【例】「私がこの話を読んでいちばんびっくりしたのは、小さな鳥が海を渡って遠くの国まで迷わずに飛んでいくということです。」

 第二段落は、似た話です。赤ちゃんツバメが大きな口を開けて、お母さんが運んでくるえさを待っているところを見たことはないかな? お母さんツバメは長旅の疲れも見せず、せっせとひなにえさを運んでいますね。

 第三段落は、もう一つの似た話です。わたり鳥について調べた話でもいいし、わたり鳥以外のスズメやカラスなどの話でもいいです。先生は、ゴミを捨てに行ったとき、そこにいたカラスにおどかされ、とてもこわい思いをしたことがあります。似た話がどうしても見つからない場合は、「もし……だったら」という言葉で想像した話を書いていってもいいです。【例】「もし、私がわたり鳥だったら、南と北を間違えて反対の方向に飛んでいってしまうかもしれません。」

 第四段落は、長文全体の感想です。「私はこの話を読んで……と思いました」と、自分らしい思ったことを書いていきます。【例】「私はこの話を読んで、小さな鳥にも大きな力が秘められているのだなと思いました。」
●遠くへたびをする鳥(感)
♪ミニヒント♪
 冬に渡ってくる冬鳥として、「ツル」が挙げられています。そして、ツルといってすぐに思い出すのは「タンチョウヅル」だと思われますが、実は渡り鳥ではありません。北海道東部に1年中います。
 日本に多く飛来するツルは「ナベヅル」といって、鹿児島県出水市に来るそうです。タンチョウヅルは非常に美しい鳥ですが、ナベヅルもなかなかきれいな鳥です。