0イバラ の山 7 月 3 週 (5)
○日本のくには
絵
池
池新
渚
波
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【1】日本(にほん)のくには、アジア大(たい)りくと、つながったりはなれたりをくりかえして、いまのようになりました。
【2】りくがつながったときは、ゾウをはじめ、いろいろなどうぶつが、つぎつぎと日本(にほん)にやってきました。
【3】また、それらのどうぶつをおって、日本人(にほんじん)のそせんになった人もやってきました。
【4】いまのように、日本(にほん)がうみで、大(たい)りくとへだてられてからは、どうぶつはこられなくなり、ゾウは、へるいっぽうでした。
【5】きこうや土地に大きなへんかがくりかえされたことや、人がだんだんふえていったことで、ゾウのすむばしょが、うばわれていきました。
そういうことで、ついに日本(にほん)にはゾウがいなくなったのだと、かんがえられています。
【6】どうぶつやしょくぶつは、とてもながい年月をかけていまのような、すがたやかたちになりました。【7】ゾウのいちばんのそせんはメリテリウムという小(ちい)さいどうぶつで、はなもながくなかったのですが、じだいがうつるにつれて、からだは大きくなり、はながのびていきました。
【8】どうぶつやしょくぶつがしんかのみちをたどるときは、そのからだのとくちょうを、どんどんはってんさせてゆくものです。
【9】からだが大きく、はなのながいことは、ゾウにとってつごうのよいことで、それであのようになったものでしょう。【0】
「なぜだろうなぜかしら」(実業之日本社)より