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  新学期の教材を発送しました
  12.4週は清書
  12月23日(火)は休み宿題
  年末年始の電話先変更
  イメージ
  作文小論文の自動採点ソフト(その4)
  自動採点ソフトでわかったこと
言葉の森新聞 2003年12月4週号 通算第825号
文責 中根克明(森川林)

http://www.mori7.com/mori/
新学期の教材を発送しました
 新学期の教材を12月20日(土)に発送しました。
 国内の生徒で26日になっても届かない場合はご連絡ください。
★住所シールは
1月1週の山のたよりと
一緒に送ります★
12.4週は清書
 12月4週は清書です。これまでの作文の中で上手に書けたものを書き直して提出してください。
 手書きの場合は、黒のペンで書いてください。書き間違えたところは住所シールの白い部分をはって直すと便利です。パソコン書きの場合は、インターネットの作文の丘から普段の作文と同じように送ってください。
 新聞社などに投稿する場合は原本を投稿用に、コピーを教室提出用にしてください。
 くわしくは「学習の手引」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.html#27
12月23日(火)は休み宿題
 12月23日(火)は、休み宿題です。先生からの電話はありません。その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前8時半〜午後8時。電話0120-22-3987)
年末年始の電話先変更
 年末年始のお休みは、予定表に書いてあるとおり12月29日(月)から1月3日(土)までです。新年度の勉強は1月5日(月)から始まります。
 通信生で冬休みに帰省される場合は、帰省先に電話を変更することもできます。ご希望があればご連絡ください
イメージ
 12.1週の学級新聞から、メグ先生(じゅん)の書いた記事を紹介します。

 イメージという言葉を知っていますか? 幼稚園の人や小学校低学年の人にはちょっとむずかしい言葉かもしれませんね。でも、テーブルの上に大好きなおやつが乗っているところを思い浮かべてみてください。頭の中に大好きなおやつがう浮かんできましたか? それがイメージです。
 マラソンの高橋尚子選手は、42.195キロをどんなふうに走るかをまずイメージし、そのイメージどおりに走るのだそうです。プロ野球の選手も、バッターボックスに立つときは、ボールがどんなふうに飛んでいくかを常にイメージしていると言います。
 みなさんも、作文を書く前にどんな作文ができあがるかイメージしてみるといいと思います。そのときに、細かくあれこれと考える必要はありません。作文用紙のどのくらいまで書いて、どのへんに山があって……ということでよいのです。でも、いちばん大切なことは、絶対にいい作文ができあがると思うことです。
 イメージするのが大事なのは、作文だけではありません。とび箱をとぶときも、たとえこれまで一度もとべたことがなくてもどんなふうにとぼうかとイメージしてみてください。サッカーの試合でも、自分がシュートを決めている瞬間をイメージしてみてください。最初のうちはうまくいかなくても、イメージし続けるうちに必ずいい結果が出てくるはずです。
 「そんなの簡単。イメージだけしていればいいのね。」と思ってしまうかもしれませんが、実は本当の意味でイメージするためには自信が必要なのです。自分はこれだけがんばったから大丈夫だという自信です。何も努力しないでイメージするとどこかに「大丈夫かなあ。」「多分ダメだろうなあ。」という弱気な気持ちがかくれていて、嘘のイメージになってしまいます。

 受験生のみなさんは、入試まで残りわずかとなりましたが、きっとこれまで努力を重ねてきたことでしょう。すらすらと問題を解いて、合格発表の日にVサインをしている自分をイメージしてみてください。まだ努力が足りないと思う人は、今からでもまだ間に合います。決してあきらめずに今できることに精一杯取り組んで、常にプラスのイメージを持ち続けてください。
 さて、先生にとっては今年もあっという間の一年でした。通学で勉強しているみなさん、雨の日も風の日も毎週教室に来てくれてありがとう。通信で勉強しているみなさん、毎週10分間という短い時間だけのおつきあいなのに、いつも楽しく話をしてくれてありがとう。来年もさらに明るく楽しくがんばっていきましょう。あ、その前に、今年最後の1ヶ月もしっかりがんばりましょうね!
作文小論文の自動採点ソフト(その4)
 現在、作文小論文が受験の一つの科目として採用されていく中で、いくつかの機関が作文小論文の検定試験に着手しています。
 しかしそれらの多くは、作文指導を通して何を目指すかという目的が不明なまま、単なる表現の技術として作文を考えているようです。このため、級が上がるとビジネス文書を書くとかお断りの手紙を書くというような出口の見えない方向に進み、そのため評価の基準もあいまいになっています。
 また、最初は漢字の学年別進度のように客観的でわかりやすい基準を中心にしているところでも、先に進むにつれて古文を読むとか漢文を読むとかいう、国語力とは、ずれた方向に進み、出口がわからない指導をしています。
 一方、受験ではますます文章表現力が要求されていると言われていますが、現実には、試験に導入する際の困難さのために、短文を作らせて誤表記の有無で採点をするとか、長文を書かせて主に字数と速さで評価するという、作文力のごく表面的なところで評価がなされているのが多くの試験の実状です。文章表現力や思考力を厳密に採点しようとすれば、複数の試験官が1人の受験者の複数の文章について評価する必要がありますが、そういう仕組みを作れるところは限られています。
 大学入試で小論文が課されるようになってから高校生の文章力は次第に向上してきましたが、当の受験の小論文の評価の基準がわからないために、小論文は勉強のしようがない科目と見なされています。このため、予備校などでの小論文指導も、途中の指導がないまま最後の仕上げとしての模試だけを行うような形になっています。同様に受験生も、小論文はもって生まれた実力プラス最後の仕上げという位置付けで、肝心の実力をつけるための勉強をする計画を持たないまま受験に臨んでいます。
 言葉の森の目指す作文小論文は、単なる表現の技術ではなく読む力考える力を伴った書く力です。その評価の中心は、与えられた課題をある一定の構成・題材・主題・表現に沿って書く力です。この評価方法に、自動採点ソフトによる語彙の多様性の評価という客観的な基準を組み合わせれば、作文小論文の指導と評価がより科学的に行えるようになります。
 客観的な評価によって作文が、今後学校での勉強の主要な科目と位置づけられれば、現在の無駄の多い知識の詰め込み型の勉強は大きく改善されると思います。
自動採点ソフトでわかったこと
 作文小論文の自動採点ソフトを使ってみて、いくつかわかったことがありました。
 一つは、事実文と意見文では難易度が全く違うということです。例えば、「料理を作ったこと」などという事実文の題名で上手な作文を書ける子が必ずしも「漫画はよいか悪いか」などの意見文の作文で同じように上手に書けるわけではありません。事実文では、作文に書く材料に応じていくらでも表現豊かに書くことができますが、意見文では、まず意見に合わせて材料を見つけることから始めなければなりません。手持ちの材料自体が少ないことに加えて、材料を組み合わせるための語彙がまだ不足している年齢では、意見文は事実文とは比較にならないほど難しいのです。
 ところが、作文小論文の受験の問題の中には、複数の課題の中の一つを選択できるようになっていて、その複数の課題の一つが事実文、もう一つが意見文というところがかなりあります。これでは、事実文を選択した子の方が圧倒的に有利になるのではないかと思われました。
 もう一つは、ある程度の長さ以上の文章でないと正しい評価はできないということです。受験の科目で、よく150〜200字の短作文を出しているところがあります。しかし、ここで評価できるのは、誤字や語表記の有無という基本的なことだけで、表現力の有無という高度な評価はまずできません。これまでの調査によると、表現力の有無がはっきりと出るのは1200字以上の文章で、字数が少ないほど誤差が大きくなり、400字未満の文章では正確な評価をするのはかなり難しくなります。短作文を受験の問題として出すことは、あまり意味がないように思われました。


作文小論文の自動採点ソフト「森リン」
http://www.mori7.info/moririn/moririn.php
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