書いた人は森川 林 on 98/11/08 08:49:36:
コメント先: 勉強における大目標はやっぱり<受験>なの? posted by サラリーマンなの on 98/11/06 10:58:03:
>「完全実力・実績主義」が大手企業やサラリーマン社会全体に
>じわじわっと広がりつつある証拠なのではと思います。
>若い人たちの親御さんの中にも、それを感じていらっしゃる方が
>いるのではないかな〜と思うのですが、それでもなおご自分の
>子供さんに「<受験>勉強がんばりなさいよ」と言う時に、
>どうやって子供や自分を納得させているのでしょうか・・・?
おたより、ありがとうございます。(^o^)/
勉強の目標として受験を考えるという場合、その受験は、単純に「いい学校に入って、いい会社に入って」ということではないと思います。
特に、大学受験の場合は、自分がどういう先生のもとでどういう勉強をして将来どういう仕事をしたいのか、ということがありますから、どこに合格するかということは、その後の人生を大きく左右します。
高校受験では、まだ高校自体が多様化しているわけではありませんから、自分の行ける範囲での難しい(レベルの高い)高校ということになると思います。しかし、今は大学の推薦入試制度なども増えているので、工業高校に進むとか、大検で直接大学を受けるとか、いろいろな選択が可能です。もちろんすぐに社会に出て活躍するというのも可能です。大事なのは、高校受験のときでも、将来の自分の仕事の方向を考えて進路選択をすることだと思います。
受験というのは、数の限られた果実を、他人を蹴落として手に入れるものではなく、自分が将来世界に新しい何かを創造するために必要な果実を手に入れるものだと考えることが大事だと思います。今の受験制度では、「他人を蹴落として」という側面が前面に出ているので、受験勉強にがんばることが何かやましいことのような感覚を親も子供も持ってしまうのだと思います。
勉強をしていい成績をとるのは、それによって自分自身を向上させ、将来、社会に貢献できるような人間になるためです。子供は単純に個人の損得だけでものごとを考えがちですから、親がより大きい視野を子供に示してあげることが必要だと思います。