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かんこ(あきあこ)広小の広中2024年03月清書
頑張る環境
かんこ

 「やばいやばい!!!」
人は焦るとき、いつも以上に足取りが早くなったり、頭が冷静でいられなくなったりする。しかし、そういうときこそ、いつもよりいい作業ができたり、急激な成長を迎えたりもするのだ。実際それは、日本の歴史に大きくかかわっていることでもある。
 第二次世界大戦終了後、日本は急激な経済成長を迎えた。今までにない機械、食べ物、服、家具、あらゆるものがガラッと変わっていた。このときの日本の成長はすさまじいもので、海外では「Japanesemiracle(東洋の奇跡)」と大絶賛されている。しかし、なぜ日本は戦後すぐにこの経済発展を遂げたのか。それは、日本の経済の「焦り」から生まれていると私は思う。戦後の日本はあちこちで原爆が落とされ、大都市のほとんどが焼け野原になっていた。一方アメリカは戦争に勝利し、今までより順調な経済を遂げていたのだ。日本人はこの現状に、非常に焦りを感じていたのではないかと思う。一〇〇まで進んだコマが、一気に〇まで戻ってしまったのだ。日本はこの他国との圧倒的差を戻すため、必死に働き、その後は先進国にまでランクを上げた。この高度経済成長期は、公害やバブル崩壊などの様々な問題を残したが、非常に急速な成長を遂げたことは確かだ。日本があのまま経済発展を遂げていたら、アメリカの経済を上回っていたとも言われている。ピンチな状態に追い込まれることで、その焦りから何か得ることができるのかもしれない。
 実際に、ハーバード大学の広津留すみれさんは、夜に課題をすべて終わらしていると言うのだ。彼女の寮の友達は典型的な朝型で、いつも早起きしていた。彼女もそれをまねて、起きして課題をやってみたが、作業効率はまったく上がらなかったそうだ。「夜は寝る」という一日の締め切りが、モチベーションアップし、集中力を高めてくれるのだ。時間というタイムリミットが、自分を追い込む。焦ると冷静な状態でいられなくなり、ミスやいろんな間違いをすることもあるだろう。しかし、逆にそれをばねにして、自分をもっと高めていこうじゃないか。そして大切なことは、焦る焦らないではなくて、自分の苦手を一度克服してみようと工夫することだ。焦りや苦手なことも、工夫すれば自分の成長に欠かせない場になっていく。苦手なことは避けるのでなく、なにか工夫できないかと考えることも大切だ。
 「苦手なことも、挑戦することで新たな成長につながっていく」という名言があるように、焦りや自分を追い込むことも、そこから何かを得られるかもしれない。人間にとって成長とは、まず自分の苦手と向き合うことなのだから。苦手と向き合うだけでいい。自分を一回見つめなおすことも大切だ。私はこれからも、いろんな困難に立ち向かっていきたい。

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