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あきあや(あきあや)ナズナの森2024年03月清書
清書
あきあや

 読書の楽しみは一人で出来る楽しみだ。設備もいらず、どこかに出かけるにも及ばず、相手とも相談せず、気の向くままにいつでもどこでもできます。「ビィジュアル」な情報と言葉による情報とは互いに他を補うので、一方が他方は駆逐するのではないし一方が他方に関わるのでもありません。私は本を読んで日本語の文章を楽しんできました。それも読書の楽しみの一つだ。
 僕が小学2年生の頃、〇〇なサバイバルというシリーズ本が学校で流行っていた。その本の内容は、主人公が、いろいろなところに行ってサバイバルして、無事にクリアするという内容だ。流行り過ぎていてなかなか本棚に残る時はなかった。そのため、クラスで誰が最初にサバイバルシリーズを読み終わるかを競争し始めた。最初は昼休みも図書室に行って有るか確認したり、予約を取ったりしてみんな一位を取れるように頑張っていた。頑張っていると他のクラスも入りみんなで競い合っていた。図書室には色々なサバイバルのシリーズ本が置いてある。全部で、50冊ぐらいだ。一週間に一回図書の時間がある。だが、なかなか借りられなく進まない日がほとんどだった。もし読んでいなかったシリーズがあると、大喜びだ。絶対に忘れないように読書の紙という記録カードに記入していた。図書室だけでなく近くの図書館まで行って借りる人もいた。それでもなかなか借りられなく、終わりまでにすべてを読み終えた人は一人もなかった。図書室で借りられる最後の日はすべてのシリーズが揃う日だった。45分でしか借りられないが自由に借りて良い時間だった。その時間だけはまるで誰もいない部屋かのように静かに本を読んだ。
 僕は本とテレビの違いを比べた。まずテレビだ。テレビはみんなで観られるし、チャンネルを変えれば自分の好きなものが見られる、だが、持ち運べないのが不便だ。次は、本だ。本は自分の好きな時間に読めるので良い、さらに、持ち運びも出来るし、途中で止めることもできる。このような理由から僕は本が好きだ。今はネットなどでも小説が読めるようになっている。ネットなのでも楽しみがあるが、あとどれくらいで終わるかがわかりにくいし、しおりを挟む楽しみが無くなってしまうから僕は紙で作られた本が一番好きだ。
 人間にとって読書は、興味を持っていることについて知るものである。

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