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たによし(たによし)ヤンバルクイナの泉2024年03月清書
悪以外の矛盾
たによし

 いつから世の中が矛盾を恐れるようになったのか知らないが、頭から悪いものと決めてかかっている人が多い。どうも、矛盾には、良いものと悪いものがあって、嫌われる、いわゆる矛盾は、良いものを除外して考えているようである。論理が前提としているのは、同一次元での一貫性のある連続である。飛躍はいけない。テーマの錯乱も困る。一筋に論理の糸がつながっているのが純粋で、美しいと感じられる。論理的一貫性とは、同類同質的なものがネコの子一匹も通さぬような近接状態で並んでいることに過ぎない。月並みの句などという言葉は、かすかな平面的連続を敏感にかぎつけて、それを嫌ったものと見ることができる。
僕は、矛盾は、良いと思うが場合によって悪い時もあると思う。
 理由の一つ目が、『意外な発見がある』だ。例えば、料理でも、レシピ通りに料理を作るのもいいけれど、レシピに載っていない具材を入れてみたり、少しアレンジして、調味料を加えたり、意外な組み合わせで作ってみたりなど、レシピ通りに作るよりも、バリエーションが豊かで、面白いものができる。もしかしたら、まるでシェフの味のような、味ができるかもしれない。料理に限らずとも、色々なことで、これらは当てはまると思う。そして、「今日はかなり運動したから、どんどん食べよう。」と、漫画で見ることがあるが、悪い矛盾ではあるけれども、精神的には良い矛盾なのかもしれない。
 一方で、場合によって嫌な矛盾もある。その理由がこれだ。日光は、浴びすぎるとよくないと言われているが、その日焼けの対策で、日焼け止めクリームを、多く塗る人がいる。しかし、それをすると、ビタミンDが、合成されにくくなるそうだということだ。これを見て、僕は、「どの加減でやればいいんだ。」と、思った。でも、塗り過ぎなければいい、日に焼け過ぎなければいいというだけだから、意識していれば、意外と大丈夫なのではないかと思った。日光にしばらく当たることで、骨粗しょう症の予防や、うつ病の抑制などができるそうだ。なので、なるべく日光に当たった方がいいけれど、ほどほどにしないといけないと思った。
「矛盾した言葉を大切にしています。たとえば「黒い白」という言葉のように、一見矛盾しているもののなかからこそ、創作や思考のヒントが潜んでいるのです。」という言葉があるように、矛盾が何かのヒントになって、それが、アイデアにつながることがあるということが分かった。そして、矛盾も良い矛盾もあれば、嫌な矛盾もあるということも分かった。
 

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