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ななちき(ちきん)広小の広中2024年03月清書
ゆとりの必要性
ななちき


 人々が時間に追われるようになったのは時計が発明されてからで、ついつい時刻を確認して時間を気にするようになる。僕もよく時計を見てしまう。なぜなら、知らない間に数時間経っていることがあったからだ。しかし、時計をよく見ることで時間に追われる生活になったと考えた。

 時間にゆとりを持つことは、やるべきことの時間にプラスして、振り返る時間のことだと思う。振り返りをして次につなげられるようにするのだ。また、ゆとりは精神のことにも使われる言葉だ。僕は精神のゆとりは心を休ませる時間だと思う。時間と精神のゆとりに共通していることは「余白」だ。その余白を上手く活用して、僕はゆとりを持って生きたい。そのためにはどうしたらよいのだろうか。二つの方法が考えられる。

 第一の方法として焦らないことだ。焦ってしまうと、物事が上手くいかないからだ。

 僕が中学一年生の時の六月上旬頃に初めての定期テストがあった。初めてなので、どんな問題がどのように出るかなど、何も分らなかった。そのまま、テストは始まった。だいたいの教科は何とかすべて解くことができたが、国語のテストだけ、時間が足りなかった。なぜできなかったかを追求すると、初めての定期テストで、緊張して、焦ってしまったのだ。そのため内容があまり入らず、長文読解のところで七割ほど時間を使ってしまったからだ。では、どうしたら焦らずに取り組むことができたのだろうか。まず、問題用紙を全ページみて、各問題ごとに時間配分と見直しの時間を考えてから解くと良いと考えた。そうすれば、全部の問題を解くことができ、見直しで、間違えている答えを修正することで失敗しないのだ。これは見直で、正確を重視して成功する確率を上げているのだ。これらのことで、焦らないことは大切だ。

 第二の方法としてゆとりとは何かを考えることだ。精神に使われるゆとりを知ることだ。

 海外に目を向けてみよう。幸福度ランキングで一位の国はフィンランドである。日本は四十七位ですべての国の中だったら上位だが、先進国の中では下位の方だ。では、なぜフィンランドが幸福度ランキングで一位なのか。フィンランドの人たちは、自分や家族、そして自然に対して時間を使っている。それは、仕事の疲れ等を癒やすために使っているのだろう。つまり、心にゆとりを持っているのだ。日本人の場合、全員が当てはまるわけではないが、仕事が終わったら、残業がある。それで日々ストレスがたまっていく人がいるだろう。だから幸福度ランキングが日本は先進国の中で低いのだと考えた。偉人に「平塚らいてう」という、女性の権利獲得を訴えた人がいた。平塚は能率的、効率的に時間を使って、女性を中心にゆとりある社会に向けて自分の意思を訴えたのだ。平塚が考えるゆとりは、性別に関係なく平等に暮らせることだと僕は考えた。このように、心にゆとりを持つことは大事なので、ゆとりを考えることは大切だ。

 確かに時間をきっちりとすることも良い。なぜなら無駄な時間を過ごさずに、やりたいことがたくさんできるからだ。しかし「生きることは行動することである。ただ呼吸することではない。」という平塚らいてうの名言があるように僕はこれから、時間と精神のゆとりをローテーションして、生活して生きたい。

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