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つるはな(つるはな)広小の広中2024年03月清書
昔話からのアドバイス
つるはな

  文化的に価値のある作品とは、「私たちの心を楽しませ、人間についての理解を助けてくれるものである。どのような作品をどこに求めるのかというと、具体的には昔話と創作だ。特に「昔話」が重要になってくる。昔話は一般大衆の文字だったから、テーマは普遍的で根源的だ。この表現方法は簡潔で素朴な心の持ち主にもよくわかるように工夫されている。「昔話といえば子供がみるもの」というように子供のための文学になっているのは子供の興味や心理、理解能力によく合うからかもしれない。また、子供時代に昔話に触れることなく育ってしまうと文学を味わい楽しむために必要不可欠な「大切な要素」がかけおちてしまうのではないか、ということはできる。
 私は小学2年生か3年生のとき、毎晩母と一緒にYouTubeで昔話をみていた。YouTubeで「昔話」と調べればたくさんの昔話を簡単にみることができる。母とふかふかの布団に入ってごろごろしながら昔話を観賞する時間は幸せだった。そこでみたわらしべ長者は、貧しい男が観音様に「お金持ちにしてください。」とお願いすると空から「一番最初に見たものを大切にしなさい。」と言われ男はわらしべを大切にした。男はこのわらしべを持って困っている人を助けながらどんどんいいものと交換していくのだ。そして男は最終的にお金持ちになった、という話だ。私はわらしべ長者をみて、主人公の男はまるで10億円の宝くじが当たったように運がいいと思った。しかし、私たちも男のようにみんなにやさしく、一つのものにこだわりすぎなければわらしべ長者のようになれるかもしれない、と思った。
 母に、昔話について聞いてみた。母は昔話は、「生き方で大事なこと」について子供に伝えるときに、押し付けがましくなくスムーズに伝えられると話していた。例えば、北風と太陽では太陽のようにそっとニコニコ見守って子育てするのも1つのやり方だ、といっていた。私は、昔話はただ聞いて楽しむだけのお話だと思っていたけど、母のいうように「生き方で大事なことを伝えられる」という使い方は考えたことがなかった。私もそういう機会があったら真似してみたい。また、子供にとっては、親に真剣に話をされるよりも、昔話で楽しく知った方がいいと思った。そこで私は、「昔話からわかる教訓」を自分なりにまとめてみた。まず、わらしべ長者では一つにこだわりすぎなければ自分が望んだようになれる。かちかち山では、悪いことをしていると自分にも帰ってくる。そして、猿かに合戦では欲張ると痛い目にあう。このように、昔話からたくさんのアドバイスをもらうことができる。このアドバイスを活かしてこれから生活していきたい。
 昔話は、人間にとって「人生のアドバイス」を教えてくれる素晴らしい名作である。だから、私たちはこれから、いろいろな昔話に触れ合っていろいろな考え方を得る必要がある。また、昔話は本や動画など、いろいろな手段で手軽に触れ合うことができるのも魅力の1つだ。ぜひ昔話から人生のアドバイスを学んでほしい。

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