創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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5Sの思い出 かあこ
「先生さようなら皆様さようなら」いつもお祈のりの後に言う言葉だが今日だけはみんな悲しみの感情が伝わってくる。(書き出しの工夫)今日は終了式だからみんな落ち込んでいる。廊下でいつものように並びそのまま帰るかのように思われた。が、先生は何やら紙のような物をみんなに渡し始めたのだ。そして、みんながその物を開いた時、私の目の奥から波が押し寄せてきた。そこにはアンケートで書いた自分のことが書かれてあったこの事にアンケートを先生はとったということが分かった。その上には縄跳び大会の時の写真が飾られていた。そして裏にはひな祭りの時の写真も飾られていた。全部先生の手作りと言うことだ。私はとても嬉しい気持ちで心がいっぱいだ。たとえ、5Sのクラス以外の人に誰でもでき紙に写真を貼るだけ。と思われるかもしれない。
しかし、これは世界にたった一つしかない心のこもった思い出あふれるアルバムだ。私はくちびるをかみしめた。これには言葉に出来ないほどの思い出がつまっている。私のクラスの担任の先生は○○先生で、この先生は一人一人の子をしっかりと見てくれて、時には厳しく・優しい先生だった。
そんな思いをめぐらせていると帰る時間になり、私は○○先生に手紙を書いてきていたので門を出る時に渡した。この時ばかリは涙をこぼすまいと思いつつ渡した。その時○○先生は目に涙をうかべていた。けれど笑顔で「ありがとう。」と言ってくれた。そして、門を出る時に握手をしてくれた。この時先生の手に力が込められていた。何でだろうと思ったが門を出た後にある思いが頭の中をよぎる。○○先生は涙を出さないようにしていたから手に力が入ったんだ。そうわかると私もつられてまた涙が出てきそうになる。
○○先生からもらったアルバムは今までの学校の思い出の中で過去最大と言うしかないだろう。そして○○先生も今ごろ同じことを思っているかもしれない。「5Sありがとう」と。
講評 jun
805字とはよくがんばりました。
書き出しも結びも工夫しましたね。「目の奥から波が押し寄せてきた」というところは、かあこさんの感情がよく表現されています。先生から渡されたアルバムについての思いも伝わってきました。5Sというクラスは、このアルバムとともにずっと生き続けるのですね。
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