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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人とはなれると悲しい   ブルーのインコ

「お父さんが、シンガポールに三月十九日に行くって。」
とお母さんが言いました。お父さんは、転勤でシンガポールに行くことになりました。だけど、ぼくは悲しくありませんでした。
 三月十九日ぼくは、成田空港まで見送りに行きました。その時、ちょっとだけ悲しかったです。
 しかし、離れて暮らすと、とても悲しいです。お父さんも一緒で、毎日電話をかけてきました。ぼくは、野球のことをよく話しています。
 三月二十七日にぼくは、お母さんとシンガポールに行きました。
 シンガポールに着くと、暑くて死にそうでした。そして、ぼくたちは、お父さんの友だちのタクシーの運転手のタクシーに乗って、お父さんの家に行きました。着いたのが十二時くらいだったので、お父さんは、寝巻きででてきました。ぼくは、その姿がとても変だったので、大笑いしてしまいました。
 その時、ぼくはお父さんに会うのが久しぶりだったので、ぼくは、とても嬉しかったです。
 次の日、ぼくとお母さんとお父さんでナイトサファリに行きました。ナイトサファリとは、夜、車から動物を見れる動物園です。
 お父さんと楽しいことをすると、日本にいるより楽しく感じられました。
 そして、ぼくは、カナリヤを見にいきました。きれいに鳴いていたので、このカナリヤはカーナリや、と思いました。
 次の日、ぼくはお父さんの会社に行きました。その会社は、とても大きかったです。お父さんは会社でディーラーをやっています。
 三日後、ぼくは、東京に帰りました。その時、お父さんが見送りに来て、寂しそうにたって、ぼくたちを見ていました。ばくは、
「バイバイ。」
とお父さんに言って、帰りました。
 ぼくは、やはり、人とはなれると悲しいんだなということがわかりました。

   講評   wao

 ブルーのインコくん、こんにちは。電話のときはお友だちとの別れを書くということでしたが、内容を変更したのですね。
 お父様が単身赴任をされたとは、知りませんでした。寂しいですね。よくわかります。先生の夫も単身中なので、「そうそうわかるわかる」と思いながら、作文を読みました。
 見送ったときはそれほど実感がないけれど、離れて暮らすようになると、寂しく感じるというのもよくわかります。このことについて、もう少し詳しく書くといいかもしれません。ブルーのインコくんは、どういうとき「離れてしまってさみしい」と感じますか? 先生は、離れ離れになったころ、朝食のとき、今まで夫が座っていた席を見て、「やっぱりいなくなっちゃったんだ」と実感して悲しくなりました。
 項目は、すべてバッチリです。いい内容だったので、清書候補ですね!


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