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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学生の意味   kaie

「早く高校生になりたいな〜。」(工夫)それが中学一年生のころの私だった。私は小学校高学年から今まで米国で過ごしている。そしてその間、日本の学校に通ったことがない。私は日本のテレビドラマが大好きだ。特に学園をベースにした話などは次の日学校があるのに夜更かしをして見るぐらい好きだ。だいたいドラマなどは見ている人に楽しんでもらおうと非現実的に作られているものが多い。勉強で苦労しているなどはほとんどない。例えば、文化祭、体育祭や修学旅行。私はそのような行事は体験したことがないのですぐに魅かれる。それがドラマの話の中にあったりするとすぐに「日本の学校っていいな〜」など「日本の学校に行きたい」など思い、勝手に日本の学校のイメージを作り上げている。しかし現実ではいじめや期末テストなどがあったりして過酷な学生生活を送っている人たちもいる。そんなことも知らずに単純に行事が楽しそうだから日本の高校に行きたいと思っている私の考えを変えた先生がいた。私は中学3年生の夏のときに、カナダからアラバマへ引っ越した。国から国への引越しはそれが2回めで、しかもカナダの学校では今年の三月に中国への修学旅行があったのでどうしても引越しだけは避けたかった。そしてほとんどの日本人の友達は日本に受験しに帰国だったのに私だけまた海外だった。そのとき私は軟弱なねずみがマウストラップのなかにはまったようだった。(例え)私は余計に日本に帰りたかった。アラバマの補習校は日本人が少なく、先生が不足していてほとんどの先生はボランティアだった。私の担当の○○先生はボランティアの一人だった。彼は仕事の関係でアラバマに駐在している。大学の時にアメリカに留学したこともあるというとても努力した人だった。いつも授業の時には日本の高校や大学の話をしてくれた。私はますます日本の学校に憧れた。しかしこの一言で変わった。「勉強は今しか出来ない。勉強できるときにたくさん勉強しておくべきだ。君達ぐらいの時は何でも学べるからね。お父さんやお母さんがしつこく勉強しろというのは自分同じぐらいのときに勉強をしなくて後悔しているからだよ。」そのフレーズが今でも私の心の中に残っている。よく考えてみれば、私はとても有利だ。日本の勉強をしながら海外の現地校に通い日本とはまったく違う学び方で勉強している。そして勉強は何歳になってもできるが勉強を中心にして生活はできない。いくら楽しい行事があったって勉強のつらさはどこの国だって同じである。私は後で後悔しないように毎日少しずつだがドリルなどをやっている。「もう高校生なのか」最近はそう思うようになった。中学の頃は真剣に進路や将来のことを考えたこともなかったが最近はどこの大学がいいとか、将来はなにをしたいと考えるようになった。○○先生がいなければ私は今でも
「まだ高校生じゃん。勉強なんてめんどい」と思っていただろう。学生時代というのは勉強する時期なのだと思う。もちろん友達とふざけたり、楽しい時間を過ごすのも学生の仕事であるとも思う。しかし人間にとって学生時代というのは自分の未来のための設計図を作る時なのではないかと私は思う。今では私の担当ではない○○先生。しかし私にはとても大きな影響を与えた。ひとつ、ひとつのさりげない一言が私を変えていった。
ありがとうございました。そしてさようなら○○先生。

   講評   unagi

 体験学習1回目。
 <字数>1394字で目標字数を大幅に上回りました。
 <構成>「早く高校生に・・・。」書き出しの工夫ができました。過去の心境を書き出しに置くことで、その後考え方がいかに変化したかが顕著に現れる効果が出ています。

 <題材>テレビで見る日本の学校への憧れと現実、引っ越しによる環境の変化など、実体験がよく整理されています。Kaieさんの考えを変えた伊藤先生の一言を引用したことでさらにメリハリがついています。
 <表現>「柔軟なねずみが・・・。」心細さが上手く表現されています。

 <主題>「人間にとって学生時代というのは・・・。」よく練りこんだ結論です。その結論を導き出す助けをした重要人物・○○先生への感謝の気持ちにあふれた作文となりました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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