創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   会うは別れの始まり   ピプリー

「副校長先生、ちがう小学校に行っちゃうのかぁ・・・。転にんする先生副校長先生だけだよ。」
と、私は友達と話していた。今日は、りにん式だ。転にんする先生は、みんなの好きな副校長先生だ。副校長先生はみんなにやさしくて元気がなさそうだったりすると、声をかけてくれるとてもいい副校長先生だった。
「うち、副校長先生のこと好きだったのになぁ・・・。ちがう学校に行っちゃうなんて悲しいよ〜!」
と、友達は悲しそうだった。私に元気がなかった時、副校長先生は、
「頑張れよ!」
と、はげましてくれた。そのときから、私は元気になった。前までは、あまり元気ではなかったけれどそれからは毎日元気に学校生活を送っている。
 副校長先生は、りにん式で、
「えぇ、私は、キムチからいぞう先生です。本当の名前は、○○○○です。」
と、駄洒落を言った。みんな大ばく笑だ。副校長先生は、悲しんでいる生徒達を元気にしてくれた。最後まで副校長先生はやさしかった・・・。
 去年、私が四年生にあがる前に、私の大好きだった先生が転にんしてしまった。その先生は、一,二年生のころ、たんにんの先生だった。勉強のアドバイスをしてくれた。はげましたりもしてくれた。しかし、私の通っている小学校にはもういない。ちがう学校で先生をしている。大好きな先生が転にんしてしまうと、すごく悲しい。
 今年も、大好きな副校長先生が転にんしてしまった。まるで、大事な宝物が無くなったようだ。私は、悲しくて悲しくて心の中でいっぱい泣いた。副校長先生が小学校を出る前にハイタッチをした。最初で最後のハイタッチだった。でも、ハイタッチできてよかった。できなかった人もいたからだ。私は、ずぅっと先生とハイタッチをしていた。先生は最後の最後までみんなを元気にしてくれた。悲しいふんいきでも、明るくするのはいいことだなぁ、と私はりにん式を終えてから学んだ。
「会うは別れのはじめという、ことわざがあるんだよ。」
と、母が悲しんでいる私に向かって話しました。出会ったときから別れは始まっている、という意味だそうです。会った人とは必ずいつか別れるものだということです。別れはさみしいけど、出会いもやってくる。春は別れと出会いの季節だなぁ、と思った。私は出会った人を大切にしたいと思った。来年も副校長先生みたいな人が私の小学校に来るといいと思う。

   講評   yuta

 新しい項目もバッチリですね。
●書き出しの工夫:「副校長先生、ちがう小学校に行っちゃうのかなぁ……」 ピプリーさんと友だち残念な気もちが伝わってきます。きっと、学校のみんながそう思っていたのでしょうね。
●体験実例:副校長先生が「頑張れよ!」とはげましてくれたこと。ほんの一言がピプリーさんを元気にしたんだね。お別れの前には、先生とハイタッチ。いつまでも忘れないね。
●ダジャレ表現:せつないお話なのでダジャレはむずかしいかと思っていましたが、「キムチからいぞう先生です」というダジャレが飛び出すとは! ユーモアの種をプレゼントしてもらいましたね。
●たとえ:『まるで大事な宝物が無くなったよう』。副校長先生の存在は、心の宝物でしたね。
●わかったこと:『悲しいふんいきでも、明るくするのはいいこと』 副校長先生がまた、大切なことを教えてくれましたね。「会うは別れの始まり」。人生は、出会いと別れをくり返していくものなんですね。
       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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