創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   あだなをつけるにあたって   なるなる

人それぞれにそれぞれのあだながある。自分から相手に
「○○って呼んでね。」
っていうこともあるし、ある子が言っているあだ名がみんなの中に執着してだんだんみんなが
「○○〜!遊ぼ〜!」
というように呼んでくれるようになる。私の場合はずっと二個目のほうである。今までずっと名字で呼んでいた友達が急にあだ名が呼んでくれるようになると私はすごく温かいものを感じてすごく友情が芽生えたような気がするのだ。でもなかなか学校で同じクラスになってもあだ名で呼んでくれない友達もいる。こっちがその友達をあだ名で呼んでいたとしても。私はそういうときどこか友情感が他の友達より欠けているような気がしてすごく寂しくなってしまう。
 私は小学校に入ってからの一、二年はあだ名ではなく「さん」「くん」をつけて呼んでいた。でも、さすがに高学年になるとそんなこともなくなり、あだ名で呼んでいた。でも、クラス替えで新しい友達と出会ったばかりはみんなおもちゃのロボットのように堅苦しく呼んでいた。もちろん私も園中の一人であった。でも二ヶ月近く経っても堅苦しいままでは嫌なので、私は周りの人達がいっているあだ名で呼んで、友達と気軽に話せるようになった。私はそのときあだ名で呼び合う楽しさがよく分かった。でもなかなか自分のことをあだ名で呼んでくれなかった友達がいた。私はずっと「みっちゃん」と呼んでいるの丁寧に「さん」付けで話していた。
私もなかなかあだ名でいいよ、とも言えなかった。でもある日突然、
「なる、何してんの?」
と話してくれた。その一言がうれしかったというか、温かいものを感じいままで欠けていたような友情がきれいになった気がした。あだ名で呼び合うとすごく親しみがますものだと思う。
 私のクラスには「みーちゃん」が二人いた。一応区別をつけるように微妙に「み」の音程が違うようにしている。それぞれのあだ名で最初は呼んでいたのだが、時が経つうちにクラスの友達もややこしくなってきてしまったのだろう。気がつけば一人はそのまま「みーちゃん」でもうひとりは「さん」付けなしの本名で呼ばれるようになった。その語も今までどおり普通に接していたけれども、もし私が同じ立場だったとしたら、嫌に思ってしまうと思う。今まであだ名で呼ばれていたのに急にみんなと雰囲気が違う感じで、その友達も本心は元通りにしてほしいと思う。ただ、自分が納得する前に周りが決めてしまったのでなかなか言い出せないことなんだと思う。周りが呼びやすいから、だけの理由であだ名を決めてしまうことはその相手を傷つかせてしまうことと同じことなのかもしれない。
 いつも一緒に遊んで、話している友達同士があだ名以外で呼び合っていることがないように、あだ名はお互いの親しみなどの友情間をふかめるための大切な役割なんだと思う。でもやっぱりあだ名がメリットのみということはない。勝手に付けられてしまったあだ名を仕方なく受け止めて傷つかせてしまうこともある。だから、あだ名は周りの事情よりもなにより本人の納得を優先して呼び、友情感を深めていけたら素晴らしいものになるのだ。私は中学生になって新しい友達には、このことに気をつけながら友達を作ってあだ名で呼び合えたらいいと思う。

   講評   tama

 あだなで呼び合うと、お互いの距離が近くなったような気がして嬉しいものですね。中学に入学して新しいクラスになり、その実感がさらに強まったことでしょう。今回はあだなはよいものかどうかについて考えてみようという課題です。身近な体験実例を通して、よい面とそうでない面についてしっかりと自分の意見を述べることができました。いくら親しみをこめているつもりでも、相手を傷つけるような呼び方は、あだなとしてふさわしくありませんね。今後の中学生活でも、人間関係がスムーズになるようなあだなで呼び合えるといいですね。
 以下に書き方の説明をしておきます。今後の参考にしてみてください。

≪第一段落≫ なるなるさんが「あだな」に対してどのように考えているのかがわかります。ここで「私はあだなというものはよいものだ(あだながあるほうがよい)と思う」と意見を述べます。

≪第二段落≫ 「第一の理由は・・・」というふうに、その理由を述べます。「あだなで呼び合うほうが、親しみがますからだ。私は小学校に入ってから・・・」と続けましょう。それから「体験実例」に入ります。【複数の理由一・体験実例】

≪第三段落≫ 「第二の理由は・・・」と、もう一つの理由を述べます。なるなるさんの考えでは「同じ名前の人を区別しやすいからだ」ということになりますね。第二段落同様、体験実例をつづけて書きます。【複数の理由二・体験実例】

≪第四段落≫ 「たしかに相手を傷つけるようなあだなはよくない」のように、あだなはメリットのみではないという「反対意見」を一言述べておきます。そして初めの意見に戻します。例:しかし友情を深めるためにも、あだなで呼び合うことはいいことである。【反対意見への理解・是非の主題】


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