国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私という人間がこの世に存在していること自体が不思議である   ドラゴン

 「ふしぎ」と言えば、「私」という人間がこの世に存在しているということほど「ふしぎ」なことはないのではなかろうか。名前、性、国籍、貧富の程度、その他、人生において重要と思われることの大半は、勝手に決められている。こんな馬鹿なことはないと憤慨してみても、まったく仕方がない。生まれてから、だんだんに成長していく子どもを見ていると、その時期に応じて「私」という感覚を身につけていくのがわかる。よく聴く耳を子どもは持っている。あるいは「たましい」の現実を見る目は子どもの方が持っている自分の人生を生きるとき、死ぬときにあたって、自分の生涯そのものが世界のなかで他にはない唯一の「物語」であったこと、「私」という存在のふしぎがひとつの物語のなかに収められていることに気づくことであろう。自分の人生を豊かで、意味あるものとするために、われわれはいろいろな「ふしぎ」についての物語を知っておくことが役立つのではなかろうか。私は、身長は162センチで体重は○キログラムだった。しかし、このようなことがいくらわかっても、私自身を説明したことにはならない。私はかけがえのないたった一つの存在である。
 確かに、客観的な指標は大切だ。そのことによって人間には目標ができるし、努力もできる。例えば、私はこの前のテストが○点だった。だから、今度はもう少しがんばって○点ぐらい取りたい。このように人間は、客観的な指標は目標が出来るし、努力も出来るようになる。
 しかし、同時に、人間には他人との比較では測れないものがある。私には夢がある。それは、ほかの人から見ればあまりに空想的で子供っぽいと思われるものかもしれない。しかし、その夢があるから、自分が生きている意味がある気がする。シュリーマンという人が、神話を読んでトロイア王国が古代にあると信じ込んで少年時代からトロイア王国の発掘を夢見ていたのである。
 このように、人間には、他人との比較の中で評価される自分と、自分自身の物語の中でわかる自分とがある。大事なことは、その二つのバランスをとって現実の社会をたくましく生きていくことではないだろうか。

   講評   kira

 ドラゴンくん、こんにちは。自分探し、自己確認、アイデンティティの確立といったことは、思春期から始まってくるそうです。ちょうど、ドラゴンくんの今でしょうか。その準備は、子どものころから「児童文学」との出会いでスタートするんだね。
 本を読むように、自分をほかのものと比べて確認することはとても有効で、分かりやすいね。だから勉強でもテストとして客観評価があります。運動でも能力を判定するには、他人と競い合うことになりますね。競争ばかりではいけませんが、自分を知り目標を持つという安心感が得られます。
 しかし、誰とも比べられないものもあります。読書をして、感動しても、その分かり方は他のひとの分かり方と比べられないのと似ています。どのくらい幸せかも、その人によります。唯一の確認しか出来ないことってありますね。人生の目標も同じです。ドラゴンくんの夢はなんだろう。シュリーマンのように果てしないものでしょうか。追い続けたいね。
 そうして、いちばん大事なことは、自分を見失わずたくましくひたむきに生きることですね。ここで「名言の引用」も頑張ってみよう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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