国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物事を色々な方法で見る   いすも

普段、私達は、コインを丸いものと見なしている。コインは自然に安定しやすい姿勢で置かれている時、人間の視線の自然な角度から見ると、丸い。けれども、コインは年中円形に見えるわけではない。水平方向から眺めれば、明らかに、長方形に見える。私達は日常において、いつもある視点から光景を見ているのだ。視点だけでなく、人間の認識一般は、ある立場から有限のアプローチであるのだ。私は物事を色々な方法でものを、見ることは良いと思う。
 私が物事を色々な方法で見ることは良いことだと思う一つ目の理由は、物事を色々な方法で見ることによって色々な経験が出来るからである。例えば私の友達はピアノ、バイオリン、勉強やスポーツ全部バリバリである。一つのことにこだわらないで、たくさん色々なことが得意である。こういう人たちのほうが経験も多く、物事をたくさんの方法で見つめることが出来る。経験が多い方が絶対的に得である。将来、職業を選ぶ時に幅が広がるし、一度の人生の中に出来るだけたくさんの経験を体験した方がより豊かな人生を送れる。私はピアノを習っているが、特技といったらそれぐらいしかない。(もっともカナダに住んでいるので、日本在住の日本人から見れば英語も特技の一つかもしれないが。)もっとバイオリンやフルートなどたくさんの楽器を経験しておけばよかった・・・と今になって後悔しているくらいだ。ピアノだけでは無く、もっと物事を色々な視点で見たり経験していたら、また違った人生を送っていたかもしれない。
 もう一つの理由は物事を色々な方法で見ることによって、たくさんの新しい発見があるからである。例えば、ずっと怖い人だな、と思っていた人が以外に優しかったりすることなどがたくさんある。私の友達の話である。私の友達のクラスにとても暴力的で弱いものいじめばかりしていた男の子がいて、みんなその子のことを怖がっていた。だが、私の友達は見たのだ。下校中、捨て猫を大事に拾って、自分のセーターの中に優しく包んで持って帰ったことを・・・。その話を聞いた時、私も私の友達も本当にびっくりした。あんなにクラスでは弱いものいじめをしていたあの男の子が、こんな一面を持っていたなんて、余りにも予想つかなかったのだ。人間は皆、良い部分と悪い部分を持っている。そういう意味でも改めて物事を色々な方法で見ることは大事なのだな、と私は思った。
 さて、最後になるが、物事を色々な面で考えなくても良いことは良いと思う。一つのことに集中することが出来るし、ぐんぐんと伸びると思う。他に邪魔するものが回りに無いからである。私の父は皮膚科医だが、自分は皮膚科に関しては専門馬鹿だとよく言う。私も器用ではないので、一つのこと、自分の好きなピアノに関してでも専門馬鹿になりたいくらいだ。だが、一般的にはやっぱり物事は色々な面で見るものだと思う。経験をより多くして、物事を多面的に考え、生きていきたいと思っている。

   講評   hutu

<是非の主題> 自分の意見を<要約> の後にはっきりと示すことができています。
★ 「私は物事を色々な方法でものを、見ることは良いと思う。」
→ 「私は物事を色々な方法で見ることは良いと思う。」
<複数の理由一、二> <体験実例> 理由をはっきり述べて、具体的にそう考えるきっかけになったことを書くことができています。クラスの男の子の意外な一面を見て、いすもさんが感じたことを書いた文章は、とても共感をよぶ部分だと思います。
★ 誤字に注意しましょう。
「以外に優しかったりすることなどがたくさんある」 →「意外」

<反対意見への理解> 「確かに○○も良い。」というまとめかたができるといいですよ。
「さて、最後になるが、物事を色々な面で考えなくても良いことは良いと思う。」
→「確かに、物事をひとつの面からしっかり見ることも良い。」
伝えたいこと、言いたいことがはっきりします。
<是非の主題・まとめ> 「一般的にはやっぱり物事は色々な面で見るものだと思う。経験をより多くして、物事を多面的に考え、生きていきたいと思っている。」
すばらしいまとめです。視野を広げることと、専門分野に特化すること。両立できるといいですね。浅く広く知りたいことと、深く探求したいこと。自分の中でその線引きができれば、豊かな人生が送れそうです。


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