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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然の力   ジョニー

 科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省く。人間はある程度の手間を自分でこなして成長するものだ。手間とはそれを経験した人の個性を伸ばし人間らしさを増幅させるものなのである。私たちが、手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることはできない。生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにある。
 僕は、普段、都会生活をしていて、文明の利器の恩恵にどっぷりとひたっているが、時には、文明の利器に頼ることなく自然の中でたくましく生きることができる人間になりたい。そうなる為には、どうしたら良いのか?
 第一の方法としては、休日の過ごし方を見つめることである。例えば、外出しないで、家の中でごろごろしていたり、デパートなどへショッピングに行ったり、ボーリングや映画館に行ったりして、休日を過ごす方法もあるだろう。しかし、なるべく都会を離れて、海や山へ出かけるように心がけたいと思う。僕達子供や父は、自然の中で虫取りや釣りををしているが、母はそれらがあまり好きではないので、読書をしている。母が言うには、読書する場合も、家の中でする読書よりも、海のさざなみの音や、山の中で小鳥のさえずりや川のせせらぎの音を聴きながら読書をするのは格別の喜びになるらしい。きっと、本の内容とともに、その時のすがすがしい空気や香まで一緒に記憶に残るからだろう。
 第二の方法としては、海や山などへ行ったら、なるべく車を乗り捨て、自分の足で歩くことだ。そして、食事は、飲食店に入るのをやめて、なるべくお弁当を持っていって、外でのピクニックやバーベキューをすると、自然により近づけると思う。僕は、さらに究極のランチを食べたことがある。それは、小学生のとき、家族で郡上八幡に行った時のことだ。ネイチャークラブの人たちのお世話になりながら、自然ばえのみつばやふき、しそなど、たくさんの野草を自分達で摘みながら、山歩きをした後、野外で、それら野草をてんぷらにして食べた。そのてんぷらのおいしかったことといったら、五秒間くらい幽体離脱して天国に行ってしまった。あつあつで、えぐみもなくて実にジューシーだった。食べることができる野草を自分でわかるようになって、採ることができたら、山歩きもどんなに楽しいものになることだろう。
 このように、普段の都会生活で、文明の利器にふれながら、暮らし、自分もその文明の発達に貢献することは大切なことであるが、「自然は、人間の魂の原点である」(byジョニー)という名言があるように、自分の五感や感性を磨くためや、疲れた神経をリフレッシュする為に、自然の中に身を置くことは、人間にとって必要であり、大切なことである。
 

   講評   inoko

 ジョニー君、こんにちは。
私たちの生活は、もうこれ以上はないというほど便利になっています。しかし、その便利な生活を手に入れることにより、もしかしたら私たちは人間本来の力を失うことになっているのかもしれません。
ジョニー君も私も都会に暮らしているので、自然を求めるとなると、少し足を伸ばさなければなりません。それが面倒だ、時間がないから無理だという人もいるかもしれませんが、少し遠出をすることで、私たちは自然の素晴らしさや恵みを感じることができ、失いかけた力を呼び覚ますことができるかもしれません。自然から得るものは、何にも勝るかけがえのないものであるからこそ、私たちは自然を求めるのでしょう。この秋、私はキノコ狩りに出かける予定です。森の中で自然の声をたっぷり聞いてこようと思っています。
☆ 自然の中での体験が豊富なジョニー君らしい実例が、二つの意見をしっかりと支えています。最後のまとめの段落ですが、「このように」ではなく、「もちろん」とした方がいいでしょう。



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