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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   四季抄 風の旅を読んで   えとわ

 川で溺れそうになった筆者は、元のところに無理に戻らず、下流に流されるままにして助かった。そして、筆者は、怪我をして手足が動かなくなったときに、そのことをふと思い出し、「神は試練とともに脱出の道も備えている」という聖書の一節が心に響きわたったと書いている。
 もし、私が筆者だったら、パニック状態になり、じたばたしてしまうような気がする。筆者のような死に対面する事態に陥ったことはないが、一つ心配なことがある。地震である。学校では、避難訓練というものをしているが、家では、何もしていない。防災グッズもほとんどない状態だ。もう一度、家族で話し合っておく必要があると思った。
 私がこの話を読んで、ピンチになったときに、じたばたするのではなく、それを素直に受け入れて気持ちを切り替えることが大切だということを知った。失敗したときに、あのときこうすればとくよくよ考えることは、無駄なようだ。それよりむしろ、その失敗を素直に受け入れ、今自分にできることにベストを尽くすことのほうが大事なのだとわかった。
 ピアノの発表会で、失敗しても、この次がんばろうと言って、明るくやり直すほうがいいのかもしれない。来年、中学受験をする私は、失敗するかもしれない。あのときこうすればと後悔しないように、全力を尽くすつもりだ。結果はどうであれ…。そのときは、神が、脱出の道も備えてくれていると信じている。
世の中には、いじめなどで脱出の道を見つける前に自殺をしてしまう人もいる。この人たちに、「耐えることのできないような試練に会わせることはなさいません。」という言葉を教えてあげたい。私もいじめに会い、つらい思いをしたり、くよくよしたりしたが、5年生になった私は、自分を変えようと考えられるようになってきた。脱出の道が開けてきたのである。家族のおかげもあるが、本のおかげでもある。最近、私の心情を揺さぶる本に出会うことが多く、前向きに生きるように導いていってくれている。この話もその一つである。まるで、本は、私の神のような存在だ。
 これから生きていく上で、苦しいことに出会うであろう。でも、「捨てる神あれば拾う神あり」ということわざにもあるように、くよくよする必要なないということだ。明るく生きていこうと思った。
今日も、あたたかい日差しが私をやさしく包んでくれている。

   講評   sugi

 初めて要約に挑戦したけれど、よく工夫してまとめることができたね。文中で「私」と書いてあるのを「筆者」と書き直したところもいい。元の文の内容を、よくこれだけ短い中に凝縮できたね。次回からは、200字程度を目標に要約をまとめてみよう。決まった字数に合わせてまとめるのも、とてもいい勉強になるよ。
 地震に備える話、ピアノの発表会の話、中学受験の話、いじめの話など、題材は豊富に出てきたね。また、「わかったこと」の部分もいろいろな話を書くことができました。パニックにならないように備えが必要、失敗を受け入れてベストを尽くすことが大事、前向きに生きていればピンチからの脱出の道が開けること……など、どれも深く考えることができたね。
 題材も意見も豊富にそろっているので、あとは全体の組み立てを少し工夫してみよう。
「もしパニックになったら……と想像した話」→「実際にパニックになったときのこと」→「パニックになったとき自分はどうやって立ち直ったか」→「わかったこと」
 こんなふうに、まとめの「わかったこと」に向かって話を進めていくつもりで、最初に組み立てを考えてみるといいよ。これは少し難しい課題だけれど、毎回、いろいろなパターンで練習していこうね。
 常体で書くのは、まったく問題なかったね。完璧にできました。最後の段落に、ことわざを入れたのも光っているよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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