対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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時間に縛られず キティ
人々が時間に追われるようになったのは、時計が発明されてからだ。「時のたつのも忘れて」ということだが、次第に少なくなるのは何とも寂しいことだ。さらに、テレビ画面の隅に時刻が表示されるようになって、分刻みの行動が多くなった。しかし、残念なことに、人々の時間への関心は、時間にとらわれないことにではなく、時間の能率的な使い方に向けられているようだ。私は時間に縛られずに、ゆとりを持って生きていきたい。
そのための方法としては第一に、物事に熱中することだ。私は寝る前に読書をするのが日課だ。数年前、いつものように寝る前にダレン・シャンを読んでいたら、話の内容が本当に面白くて、時間を見たら日付がとっくに変わっていた、というようなこともあった。お陰で、その日の授業は全く耳に入らなかったが……(笑)。
また、第二の方法としては、ゆとりを持って生活することだ。現在の日本の学校のでは、時間割りというものが当然の存在になっている。しかし、フィンランドのある学校では、時間割りはなく、例えばその日が晴れだったら森へ行って木を使った図工の授業をするなど、その日によって異なった授業を先生が考えているそうだ。日本でも、学期に一度くらいは、そんな日があってもいいと思う。
確かに、時間通りに規則正しい生活を送ることも大切だろう。しかし「自分が考える通りに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きた通りに考えるようになってしまう。」という名言があるように、私は時間に縛られない主体的な生き方をしたい。
講評 koni
第一段落の要約は、要点をよくまとめることができています。「能率的、効率的でない時間の使い方のできるチャンスをいかにして確保するかが、私を含めて多くの日本人の課題であろう。」という文も引用するといいでしょう。生き方の主題が明瞭にできましたね。
第二段落では、一つ目の方法と体験実例を書くことができました。「日付がとっくに変わっていた。」という表現がいいですね。同じ一時間でも、熱中している一時間は、まるで一分のように感じられるものね。「まるで一分のよう」という時間単位でたとえていることが、そもそも時間に縛られていることですね(笑)
第三段落では、二つ目の方法と社会実例を書くことができました。社会的なことを書いたところがさすがです。
第四段落では、反対意見の理解をして、生き方の主題でまとめることができました。「主体的」という言葉を使ったところがいいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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