創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手間のある生き方   青藍

 科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省く。しかし、私は、人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだと思っている。現代ではあらゆるものがそろい、本能的なアンテナを張りめぐらせる必要がなくなってきているのではないだろうか。生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。
 私は、手間があった方が生きがいがあると思う。「無駄な時間を過ごしてしまった」と言うことがあるが、人生の中で無駄な時間など無いはずだ。今は無駄だと思っていても、いつかそれが自分のためになる日が必ずやって来る。だとしたら、どのようにすれば手間のある生き方ができるだろうか。
 その方法として、まず自分から困難に立ち向かっていくことが必要だと思う。たとえ面倒なことや辛いことがあったとしても、それを「必要な手間」として自分の力で乗り越えることができれば、生きがいを感じることができる。
私は今、コンピュータを使って作文を打っているが、手書きに比べて大幅に手間を省いている。実際に手書きで作文を書いてみると、完成したときの達成感が全く違うことに気が付く。
 もう一つの方法は、社会全体が考えを変えていくことである。今の時代は、何でも手間を省くことばかり考えて、本来得られるはずの生きがいを見失っている。機械に頼るのではなく、じっくりと時間をかけて物事に取り組んでいく姿勢を取り戻さなければならない。社会全体が、「どうやったら手間を省けるか」という考え方から「どうやったら必要な手間をかけることができるか」という考え方に方向を変えていくべきだ。
 必要な手間を手に入れるのは、自分ではわかっていても難しいものである。しかし、「試練とは、それを乗り越える力を持った人にだけやって来る。」という名言があるように、自分自身を越えるために壁があり、それに進んでいかなければならない。限界を認めた時点で、自分自身が成長する可能性と生きがいを見失ってしまうのだ。

   講評   hamura

 要約は簡単な図式で捕らえると分りやすいです。青藍さんの要約の筆者の意見を○と×で分けると、「手間を省く・アンテナの必要がない」=×、「手間をかける、感性を磨く」=○ 。×と○を各々まとめて書くと分りやすいです。
 『科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省き、現代ではあらゆるものがそろい、本能的なアンテナを張りめぐらせる必要がなくなってきている。(ここまで×)し
かし、私は、人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだと思っている。生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。(ここが○)』
 本文で書かれている順番にまとめなくてもよいということです。
 感想文では、方法をふたつ見つけられたことがすばらしいです。どんな課題でも必ず自分なりの考えを挙げられるのは見事です。あとは、時間内、制限字数内にそれができるようにするだけでしょう。 手書きについても○か×かもはっきりさせるとよいです。 「達成感が全く違う」→「達成感は手書きの方がずっと大きい。」


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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