対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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手間 いへゆ
人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだ。人間が人間らしく成長し本来あるべき姿にできるだけ近づくためには、「必要なる手間」が必ずある。便利さや快適さを求める人間の欲求が、文明を発展させてきた。しかし、私たちが手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることはできない。生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。
私は手間をおしまずに、いろいろなことを体験していきたい。それを体験するための方法として第一に、めんどくさがらないことだ。たとえば、美術の絵だ。自画像なんかをかくときに、ぱっと見た雰囲気でかくのではなくて、じっくり自分の顔を見る。そうすることよって、自分の顔がどのような形になっていて、目がどんな形なのかを知ることができる。私も自画像のときに自分の知らなかったほくろが、ほっぺたにあるのを発見したことがある。
第二の方法として、機械に頼らないことだ。今、なにか調べたいときは、たいていの場合インターネットを使うと思う。たしかに、インターネットはすぐに調べたいことが分かるし、量も多いと思う。しかし、本を使って手間をかけてするほうが印象に残りやすいし、他のことも載っている。本を使うことによって、他のことに関心を持つ機会が増えるのだ。今、高校生の読解力が落ちているらしい。それは、手間をかけて調べることをしないで、インターネットや電子辞書で簡単に調べて、理解しているつもりになっているからだと思う。
たしかに、機械を使うと確実にできるし、時間もそんなにいらない。しかし、「経験は、最良の教師である。」という言葉があるように、自分で手間をかけてすることによって、成長していくことが出来るのだ。このように、私は手間を省くのではなく、その手間を大切していきたいと思う。
講評 huzi
簡単ですばやく目標を達成することができるから、機械は便利ですね。機械なしで日常生活を快適に送ることはできません。
でも、手間をかけてものごとを完成させる喜びは、生きる喜びの実感につながります。
今回もしっかり【600字以上】書けました。【体験実例】が、分量・バランスともにしっかりと述べられています。ひとつめの体験は、自画像を書くときに今まで気づかなかった特徴を発見した話ですが、これは「生きる喜び」や「人間の魅力」とどう結びつくかな? 関係付ける文を追加するとよさそうですね。 同じように、手間をかけて調べることについても、【生き方の主題】とどう関連付けるか考えてみてください。
まとめは、スムーズ。簡潔で文の流れがいいですね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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