低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2346 今日493 合計50403
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   言葉の使い分け   ブーちゃん

 ラレルは、四つの仕事を同時に受け持つ、じつによく働く勤勉な助動詞である。もとより、これを助動詞とは認めず、接尾語する説もあるが、それはとにかく、助動詞ラレルの四つの仕事とはこうである。一、受け身を表す。二、尊敬を表す。三、自発を表す。ら抜き言葉は、四番目の「可能」において頻繁に現れる。理由は、助動詞ラレルがすこぶる付きの働き者で、右の四つの仕事を一手に引き受けているからである。これを逆に、使う側のわたしたちから見ると、ラレルは使い分けが複雑で面倒くさい助動詞だということになる。同時に、日本語にはもう一つ、複雑で面倒なものがあって、それが敬語である。それはただ複雑で面倒なものであるだけではなく、使い方を誤ると、人間関係が壊れてしまうなど、それはもう大変なことになる。日本人がどこかで大集会を開いてそう談合したわけではないが、自然にそういうことになったのではないか。と、まあ、こういうことなのだろうと思われる。さらに付け加えるなら、ラレルよりレルの方が発音したやすく簡単でもあるので、よく使う可能表現をレルにしてしまったということもあるかもしれない。いずれにしても、ら抜き言葉を認めるかどうかは、二十世紀日本語の重大問題の一つにはちがいない。日本語によって生きている者の一人として、君は、ら抜き言葉を、そうなった理由を認めるのか。こう問われるならば、答えは否。言語というものはその本質においてうんと保守的なものである。簡単には言語多数決の原理だの言語経済化」の原理だのを受け入れない。古いものにも新しいものにもそれぞれ良さがある。
 言葉でいうと、昔の言葉はとても丁寧で確実に相手に伝えるためいいと思う。今の言葉は短くしたりしすぎて確実に相手に伝わらなかったりし、誤解が出てくる。今の私たちの会話でもかなり言葉を短くして話している。それは、同じ年代の人同士だからわかるが、わたしたちより30歳ぐらい植の人達はわからない言葉もあるかもしれない。でも、昔の言葉は今の若い人にも、おじさんやおばさんでもわかる。それが昔の子言葉のいい点だと思う。
 しかし、新しい言葉もいい。お互いがわかっているので、短い言葉で話すことが出来て、話す時間が短縮出来る。他にもコミュニケーションも取ることが出来る。大きく違う点が、気軽に話が出来る。私は、その言葉になれているから気軽に話すことが出来るのかもしれない。
 言葉というものは自分が使いやすい言葉で使えばいいと思う。言葉は、色々な言い方をする事が出来るのだから、自分にあった話し方を見つければいい。しかし、使い分けも必要である。目上の人と話す場合は敬語だったり、色々な場面の言葉の使い方がある。「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言のように自分自信に身につけなければ、自分で使う事も出来ない。まずは、自分の一番話しやすい言い方を見つけ、それから他の言葉の使い分けも出来るようにしたい。

   講評   kako

 こんにちは、ブーちゃん。
★構成:昔の言葉と新しい言葉、どちらもよいという意見ですね。どちらの言葉にしても、メリットはたくさんあると思います。
★題材:体験実例をもう少し具体的に書いてみるとよいでしょう。いろいろな場面で、エピソードがあると思います。短縮にし過ぎて家族には通じなかったり、電車の中で暗号のような話し方をしていた中高生がいたなどということもあるかもしれませんね。ちょっとした体験でも、それを具体的に示すと、読み手は共感し、より深く理解することができるものです。
★表現:名言を上手に引用して、意見をまとめられています。言葉に限らず、どんなことでも自分のものとして自由自在に操ることができるのならば、それはすばらしい財産となるのだと思いますよ。
★主題:総合化の主題が書けましたね。時と場合によって使う言葉が違ったりします。言葉は生きています。その時代によっても変わってきますね。流行語大賞などは、その証拠かもしれません。しかし、いつの時代においても、基本となる言葉があるのですから、使い分けができるようになることが大切ですね。

   

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)