創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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いつから世の中が矛盾を ゼニガメ兵
いつから世の中が矛盾を恐れるようになったのかは知らないが、頭から悪いものと決めてかかっている人が多い。矛盾とは、つじつまが合わない事を言うが、どうも矛盾には、良いものと悪いものがあって嫌われやすい。いわゆる矛盾には、良いものを除外して考えているようだ。避けなくてはならない矛盾とはこの相殺の論理の事であろう、無為無能の状態である。こういう結果を招くような対立と矛盾が、つまらぬものであるのははっきりしている。論理が前提としているのは、同一次元での一貫性のある連続である。一筋に論理の糸がつながっているのが純粋で、美しいと感じられる。戦々恐々として、一筋を守らなくては乱れてしまうのであるとしたら、いわゆる論理とは何と貧寒な物だろう、論理的一貫性を裏返してみれば、同類同質的なものが猫の子一匹も通さぬような近接状態で数珠つなぎに並んでいることにすぎないのではないのだろうか?
その理由の一つ目は、新しい発見や、新しい創造があるからだ。例えば靴を買うとき、ほしい靴で自分の足のサイズとはギリギリの靴をはくとき「大きめにできているから大丈夫」と店員から言われてはいてみたら、全然靴に足が入らなかったという事になってしまう。自分の足のサイズよりも、矛盾的にそれよりも大きいサイズにした方がすらりと靴に足が入れれるという事がわかるというわけだ。
その理由の二つ目は、矛盾が無いとつまらないからだ。カラオケで歌詞どおりに歌うときに、普通に歌うんじゃなしに、つじつまがあわないほど気持ちをこめて歌ったほうが周りの人も楽しんでくれるという事だ。
理想的にかなっている事はとても大切だ。しかし、『悪い事そのものがあるのではない。時と場合によって悪い事があるのである。』という名言があるように、時には矛盾も必要だと僕は思う。
講評 yama
こんにちは。今回の長文はなかなか難しかったのではないかと思いますが、しっかりと代講の授業を聞いて書いてくれましたね。
<第一段落>要約はもう少しコンパクトにまとめてもいいくらいですが、大事な点はしっかりと抜き出すことができています。要約に続いては是非の主題をきちんと書いておきましょう。今回のゼニガメ兵君の主題は「時には矛盾も必要だとぼくは思う」ですね。
<第二段落>理由の一つ目に「新しい発見や新しい創造があるからだ」と出せました。実例についてはがんばって考えてくれたようですが、ちょっと長文とはずれてしまっていますね。矛盾があることによって新しい発見があるということなので、「レモンとは食べ物だという概念から外れることによって、パックや掃除などに役に立つことを思いつたのだ」などが考えられそうです。
<第三段落>理由の二つ目は「矛盾がないとつまらない」ですね。カラオケの実例はよく分かります。譜面どおりに歌うだけでは味気ないですが、感情をこめてのばしたりビブラートをつけてみたりすると面白みがでますよね。よい実例でした。
<第四段落>理想にかなっていることの大切さにもふれながら、名言を引用して是非の主題でまとめてくれました。しっかりと感想文を結ぶことができましたね!
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