低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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大切な物 ミスターカービィ
べつにすてきなものじゃないし、大したものでもない。わたしたちはどうかすると、くらしというのは、手に入れるものでつくられるのだとかんがえる。日々のくらし姿勢をつくるのは、何を手に入れるかではなくて、ほんとうは何を手に入れないかなのだ。部屋におおきなくずかごを一つ、こころのひろい友人として置くだけで、何かが変わってくる。
ぼくの部屋の机の上は散らかっている。ゲームの本や塾のしたプリント、お菓子のゴミなど色々だ。母にいわれ、シブシブ片付ける。何日か経つと、またその状態になるのだ。
整理していくと、いらない物や何か使えそうな物が出てきた。いらない物は、ティッシュやしたプリント。使えそうな物は、マーブルチョコのごみなどだ。これは、お金を入れる貯金箱にしたり、工作に使うことが出来る。まるで魔法のように変身してしまうのである。
くずかごのようにあまり目立たないものがある。それは、空気だ。空気は、ぼく達が生きてゆくのに最も大切なものである。空気が無いと人は、生きていけない。しかし、ぼく達は何も思わず生きている。しかも、目立ってもいない。
身の回りには、大切であっても、忘れられてゆく物がたくさんある。衣類、水(ジュース)、季節だ。寒さなどから身を守る衣類、飲まないといけない水、不便な時の流れを教える季節、全て大切な物だ。
ぼくは、この話を読んで、身の回りには大切な物がたくさんある、とわかった。
講評 ita
こんにちは。この長文は人の生き方について書いているようです。人はものに囲まれて生きることが幸せだと思いがちですが、物に幸せを求めないことが心の幸せだということでしょう。物に頼らぬことの幸せを感じることが出来たとき本当の豊かさにめぐり合えると思います。無駄なものをなくし、シンプルに生きる。ゴミ箱には目に見えるゴミを捨てるだけでなく、生活するのに不必要な心の迷いでもいいと思います。
【第一段落】
いい要約です。一文目は何を指すのかしっかり書いておこうね。
【第二段落】
身のまわりのもので必要なものに「マーブルチョコのごみ」が入っていたのにはおどろきました。この段落で言いたいことを段落末に書いてみよう。
(例)必要なものに変える力は自分自身にあるのかもしれない。
【第三段落】
いい例ね。空気がないと生きてはいけないのに、それが当たり前だと思って過ごしていることに反省させられます。
【第四段落】
いい結びですね。この結びを読んで先生は、無意識に存在するかけがえのないものだけで人は幸せなのではないか、と思いました。今あるものに感謝する心は大切ですね。
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